蕗の薹

ゆきわり宙をみる、氷室のまどか
流れおちた土のかくれて かえり日がひと千代に久し
八咫さりし山の背にたかくふるさとや
枯葉しずくがふたたびと、あらた芽など覚ます

うすべにをひく忘れ岬がさきに水平線わたりくる影や春の丑舟

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