夷まわし

山茶花に薫る、隠居の戸たたく木槌かな
真黒くぐつが先に手ならひの糸
拍子ふむ沓まで盗られて、あぢこちをどりあ
春きたれども秋ないと、ゆきなし笹の歌

みだれうつ八代が波にしずめる涙ふね


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