万聖節

狗の首輪にも似て呉月 よろずひぢりの笛のこえ
無明にのびるやら、と鬼が綱をたぐる
あふれて鍋の底にこげる、易き芋のひげども
撹て封ずるならば、無間の何とやら

漠々と潮も静かに引き消えて秋の名残とかくれゆく月

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