竹秋

夢前新庄の竹林は、薫風春色に明けすみて
空に汚れた雲ひとつなし ただ姫にまごう鳥の声
山に帰依する錫杖 明剣するどく風と訊ぬれば
ささ 五郎がしわざ、とみな云ひ靡き

かすみとけゆく 月のあけまで つれゆきね

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