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しつれん

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どんな過去もあなたを作る道* 苦くて甘くて切なくて辛くて 感情をたくさん味わって”あなた”を作ろう
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#創作大賞2024

羽を休める白い鳥

全部ほどけてしまった。複雑に絡み合った関係は時間をかけて静かに確実にほどかれてしまったことにようやく気付いたときには全てが遅すぎた。 雨上がりの空にできた虹は新しい自分へなるんだよって笑っている。そんな事になっていたとは知らなかったよ。忘れてはいけない教訓が空気中に浮遊する虹の煌めきと同化して眩しさに涙がこぼれた。 君にとって俺ってどうなんだろう、どうだったんだろうのほうが今は正しい。君が再三言っていた「不安だよ」という言葉を思い出す。大丈夫だよ君を泣かせたりしないよってず

窮屈な愛の物語り

言葉の羅列から生まれるストーリー 無造作に無作為に言葉を羅列する そのままの順番でストーリーを作る 今日はこの羅列↓↓↓ 窮屈な愛の物語り 爽やかな風が私を包み込む。こんな美しい世界に私は酷い言葉を紡いでしまって、生まれては消えていくさざ波を世界で一番憎んだ。 一度も欲しい言葉を生み出すことは出来なくて、呼吸は荒くなる。 私はもう誰かと戦わないことを決めた。本当にそこでは何も生み出さないことを知ったから。茜色の夕焼けで髪は染まり、浅い息を繰り返す。悔しかった思いも全てがさ

遠くへ消えた微笑み

言葉の羅列から生まれるストーリー 無造作に無作為に言葉を羅列する そのままの順番でストーリーを作る 今日はこの羅列↓↓↓ 神様。どうか私に微笑みをください。 この吐露する思いは、苦いチョコレートのようだった。後味の少し悪い大人の味だけど、慣れてしまえば甘く感じるあの感覚。 あなたの背中を追いかけていた小学生のころは、静かに紙飛行機を飛ばして遊ぶような子供ではなく、常に楽しそうな明かりを追い求めて走り回っていた。欲しいものは誰にも言わない。言ってしまうと無くなるんじゃない