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明日も頑張ろ

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大丈夫 あなたは素晴らしい 明日が遠く感じるあなたへ
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#現代詩

微笑む月の下で

いつも下を向いて歩く癖 でも今日はちょっと違う 推しのライブチケットが当たった 胸が高鳴り、笑顔を隠せない 今日は上を向いて歩いてみる 喜びを夜空と分かち合いたいから 星たちはキラキラと拍手喝采で 満月がやさしく微笑みかける その日のために準備し この日を糧にして あの日の思い出とともに わたしをつくる 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は 散歩 × 月 散歩と月から連想に連想を重ねて連想した妄想?! 推し活を楽しむ方へ 最高の推し活ラ

kana

特にあだ名もなく、みんながかなちゃんと呼ぶ。 あの子はさくらちゃん。 さくらのように麗しく可愛い子。 あの子はゆいちゃん。 唯一無二のかけがえのない存在の子。 あの子はつばさくん。 大きく自由にはばたくように。 わたしの名前の由来は? ドラマに出ていた人の名前だった・・・ 意味はないんだと思ったときの喪失感。 家族を持ち、子供を産み、二人には生まれてくれた感謝とこれからの人生に愛を込めて名付けた。 飼い猫にだって意味のある名前をつけた。 今やっと私は自分に意味を見

無限の乾杯

小さな君が口にする「かんぱい」 周りを笑顔に彩る魔法の言葉 未熟なるお父さんも、君の前で 失敗を乾杯する勇気を知る 君の笑顔は無限で 何事も「かんぱい」と 心に勇気を注ぐ お父さんの背中に感じる 君の純粋な愛と力 未来への歩みを励まされ この無限の力は 愛と笑顔に満ちて 君のそばにいるから 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は 子供 × 乾杯 言葉を覚えたてのこどもは とても純粋にことばを遊ぶ 何気ないことばに 勇気と愛をもらって お父

しゃぼん玉

人生でたった1日だけ しゃぼん玉を2時間ふいた いい年の大人が 黙々と、ただ一人で 心が壊れてたんだ 自分でも気づかないほど 魂も飛んで行ったんだ 私がしらないあいだに しゃぼん玉にのせて 悲しみも苦しみも しゃぼん玉のように ふわふわとどこまでも ずっと飛んでいった先で 静かに消える そっと、悲しみも消えればいいのに あとがき 実話。

スニーカーの合図

サイズ違いの2足のスニーカー エヴァみたいってはしゃいだね 今日はどこまで行こうか スニーカーを持つ手が二人の合図 暗闇に溶ける前に 二人の時間を、足元に灯す 星空の下、足跡は暗闇を彩る 心が近づく、その一歩一歩 会話は深く、風が耳をなでる 夜の静けさが心地いいね おそろいのスニーカーが 二人の絆を深める 夜のジョギング、 特別な時間を共に駆け抜ける アスファルトのざらつき 君の笑い声が、夜空に響き渡る スニーカーの色が、街灯に反射して輝く 夜風が運ぶ、海の塩の香りが近

想い羽

羽ばたくその姿は美しく 想いが空高く舞う 夢と希望の軽やかな羽音が 心に静かな歓びを奏でる 枯れた大地に生まれた花のように 愛と喜びで満たされた羽根が 空を舞い、 空を満たす そよ風に乗って、永遠の空へ 想いは風に乗り 空に輝く星のように輝く 想い羽は自由の象徴 未来への夢を運ぶのだ 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は 想い × 羽 想いがあると 強くなれる 誰かへの想いなのか 夢への想いなのか あなたの情熱が 想いとなり 夢とな

重い羽

背負うその重みは 沈みゆく心を押し潰す、過去の傷 前への進みかた、未来への不安が 背負った石のように重く 羽根は枯れ、折れ 羽ばたくことも忘れた 空への渇望は遠く 地に足をつけたまま 重い羽、苦しい舞い 進むこともできず ただ立ち尽くす、息もできず 自らの枷となった しかし、日々の重荷を乗り越え 羽根が再び生える日が来るならば 重い羽も軽くなり 空への夢を取り戻せるかもしれない 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は 重い × 羽

不完全なパズル

ジグソーパズルのピースが一つ足りない それはまるで、私のよう 何かが欠けている、心の隅に 風景はほぼ完成しているけれど 最後の一片が見つからない 探し求める旅は続く 欠けた部分を埋めるために 一つ足りないピースは 私の中の空虚を映し出す 満たされない思い、静かな叫び 完全なるものへの渇望 だけど、その欠けた部分が 私を独特な存在にする 完璧ではないからこそ美しい 不完全な世界の中で、私は私

資料の山の冒険

朝の光が窓を叩く、 急ぐ足音、時計の針は待たない。 机の上、散らばるページはどこへ? 大事な会議、心はもうそこに。 だけど、ああ、小さな手が いたずらに変えた物語。 資料の山は絵本に、 娘の笑顔、心を溶かす魔法。 コーヒーカップは手に震え、 落ち着かない、まだ温もりを感じて。 彼女の無邪気な瞳は、 父の心を癒す、甘い朝の光。 絶望と微笑み、交錯する感情、 娘の愛らしさに、怒りは消えて。 今日の会議、何よりも大切な、 小さな手と、その絵本の物語。 あとがき 小さい子供

泣き虫の笑顔

ケーキ屋の扉を開けて 泣きながら入る女性 しくしくと涙を拭いながら ひとつのケーキを選ぶ 何があったのか どんな思いが彼女の心を 揺さぶったのか ケーキの甘い香りが 彼女の心を包み込む 少しでも安らぎを与える そして、彼女は再び 外の世界へと歩みを進める 泣き虫の心に ほんの少しの笑顔を届けて 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は 泣き虫 × 笑顔 20歳ころ働いていた会社のアラフォーの女性は 田舎だけどいつも素敵な身だしなみで バ

86%の彼

放課後の教室 この後どこ行くかワイワイ話してる いつもの光景、いつものメンバー 女の子2人男の子3人は中学からの仲良し5人組 私の居場所だ 彼はいつも通り私の隣の席に座っていた 「今日はいい天気だね」私に話しかける 「カカオ86%だよ。君の好きなやつ」 彼はそう言って私にチョコを渡す 彼は私の目を見て笑った この少年のような笑顔に私は弱い。 中学の時から身長が20センチ伸びた彼は サッカーをしていたから筋肉もあって 更に優しい。 学校でモテモテだ。 そし

22:30リセット

今日の終わりに、 アラームをセット 時計の針は22:30を差す 静かなリセット。 お疲れ様、わたし、 一日の重さを脱ぎ捨て、 枕に頭を預ける至福の時間 夜の静寂が包み込む、 テレビも音楽もない空間が 心のざわめきを静め、 今日という扉を閉じる。 また明日、新しい私が待っている 今宵はゆっくり休んで、 明日を迎える準備を。 おやすみなさい、わたし。 心のリセット。 あとがき 今日も一日お疲れ様でした どんな一日でしたか? 何時にベッドに入りますか? アラームは何時に

午後のひと時

カフェの隅、雨のリズムが静かに響く。 窓の外は雨に覆われ、中は苦くて甘い香りが漂う。 そこには、午後を頑張る私のご褒美が待っている。 キューブ状に切られたゼリーに、北海道産のこだわりのクリームがたっぷり。 コーヒーの香ばしい深みが口の中で広がり、濃厚なクリームの甘さがたまらない。 一口一口が私の心を満たす。 雨の日の憂鬱な午後は、甘くて苦い味わいで消していく。 窓越しに見える雨滴(うてき)すら、踊っているように見える。 残り少ないゼリーたちが、休憩時間のカウントダウンを

図書館と雨

雨が降りしきる街角で 図書館という居場所だけは暖かく 心の雨に濡れることなく 物語の世界へといざなう 雨粒が窓を叩く ページは静かにめくられ まるで時間が止まったような空間 読書のための、完璧な一日 図書館の中は、雨の存在を忘れさせ 本の中の冒険が心を奪う 外の雨さえも、雨粒の音楽隊 雨に打たれた街は、ひと息つき 図書館は私をあたたかく迎え入れ 静かで満ちた時間をくれる あなたの図書館はどこですか? 本を読むところはたくさんあって 図書館かもしれないし 本屋さんかも