タバコを吸いたいと思い箱を手に取るも中身が空っぽだったことに気づく。
夜遅い時間だし今いる家からコンビニまで往復で15分くらいはかかるのでいくかどうか迷ったが気分転換の散歩がてらタバコを買いに家を飛び出た。
コンビニに足を運ぶ道中は気持ちがいい。
閑静な住宅街は落ち着きはらっていて悪い気はしない。
コンビニに入り自分の気持ちの赴くままに商品を物色する。
酒のつまみにスナック菓子を二袋レジに投げ入れる。
タバコの銘柄選びに結構時間を費やしたがしばらくしてキャメルクラフトの12ミリを購入した。
コンビニを後にすると俗っぽいBGMのする店内とは打って変わって心地良い静寂が歩いてる自分の身を優しく包み込む。
ガソリンスタンドのある方を右に曲がり通ってきた道を辿る。
辿ってきた道の街灯はまるでガルシヤの油絵のような無機質で冷たい光を帯び舗装工事されたての道路をぶっきらぼうに照らしていた。
そのぶっきらぼうな態度がまるでいまの自分自身と重なり合ってるようで可笑しく思えた。

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