MTGアリーナ民に向けた「パイオニアEDH」のすゝめ
どんな記事?
MTGアリーナのリリースを機にマジック:ザ:ギャザリングをデジタルで
2023年、僕の好みのカラーでデッキを組み上げてまるっと押し付けてきた
頭のおかしい友人に誘われてEDHを紙媒体で
それぞれスタートさせた筆者が、
特殊フォーマットである「パイオニアEDH」が、特にアリーナ勢にオススメな理由を列挙していく
という内容です。
序文
本記事は、筆者が日頃入り浸っているDiscordサーバのアドベントカレンダー企画、12月11日担当分です。
前日を担当されたのぞみさんの記事はこちら。
僕は主にスプラトゥーンでよく遊んでもらっています。これからも、指がぶっ壊れない程度にパブロを振りつづけてね……
USJいいなー、羨ましい!!まだ一度も行ったことないんですが、息子たちがヒカキン氏の動画で日々予習しつづけているので、来年こそはと思っております。
そして本記事は、Twitter(断固たる意志)で募集されていたパイオニアEDHの記事コンテストのために構想していたものの、締め切りまでに提出が間に合わなかった記事の供養でもあります。
こちらのコンテストは多くの意欲作が寄せられておりますので、本投稿からご興味を持った方は、是非「#パイオニアEDHコンテスト」で検索してみてください。
前提知識
マジック:ザ:ギャザリングとは?
世界最古のTCG(トレーディングカードゲーム)。たのしい。
MTGアリーナとは?
マジック:ザ:ギャザリング(以下MTG)を手軽にPC・スマホで遊べるよう開発されたゲームアプリ。たのしい。筆者のMTGはここから。
EDH(統率者戦)とは?
クリーチャー1体をデッキのリーダーに設定し、その他99種、計100枚のカードで組み上げたデッキで戦うルール。一般的なTCGと異なり4人対戦が基本となる。たのしい。
パイオニアEDHとは?
2012年末以降に発売されたカードプールで戦う「パイオニア」というフォーマットで使用可能なカードを用いたEDH。本記事の主題。たのしい。
アリーナ民へのオススメ理由
1:安い
デジタルでMTGを遊んでいるプレイヤーが紙媒体でのゲームに参入する際に大きな障壁となるのがお金の問題。
これまで基本無料で遊んでいたゲームに数万円かけるのですから、二の足を踏んで当然です。
本家EDH自体も各カードがデッキに1枚ずつしか入れられない縛りのおかげで比較的安価なカードも構築の選択肢に入ってくることから、その他のフォーマットよりは安上がりだとも言われています。
とはいえ、一部カードのパワーカード・レアカードは非常に高額!それが無ければゲームに参加できないなんてことは全くありませんが、おいそれと手を出せる金額ではないカードが存在していることも確かです。
それと比較すると、パイオニアEDHはぐっとお安くなります!
他フォーマットでも有用とされるような大人気のカードでも、10,000円程度しかしないんです!
え?「カード1枚に10,000円かかるのは普通にめちゃ高い」?
で、でも、10,000円もいくようなカードは本当に極稀、数枚程度です!
多くのデッキで採用されるようなパワーカードも、1,000円台で買えるものがほとんど!1,000円を切るものだってたくさんあります!!
え?「それが安いと感じてしまう時点で金銭感覚がぶっ壊れてる」?
2:"あのカードたち" が使える
パイオニアはローテーション、カードプールの入れ替えが無いフォーマットです。
つまり、一度手に入れたカードは基本的にずっと使い続けることが可能なわけです。
…………そう、「基本的」には。
実は、MTGアリーナ(以下アリーナ)以降に追加されたカードの各種フォーマット、特にスタンダードにおける禁止率は、それ以前のものと比較してもかなり高くなっています。
これは、デジタルゲーム特有の試行回数により環境解析の速度が著しく上がったためとも、アリーナ普及のために景気良くパワーカードを擦りすぎたためともいわれていますが、閑話休題。
ここで重要なのは、パイオニアEDHの禁止制限はパイオニアフォーマットではなく統率者戦フォーマットに準拠するということです。
まだカードのパワーバランスが調整されきっていなかった黎明期のカードや
、4人戦・同名カード禁止という特殊環境故に想定と異なる挙動となってしまうカードが多くを占めるため、統率者戦の禁止リストにアリーナ民おなじみのカードは殆ど入っていません。
楽しく使っていたカードが禁止の憂き目に遭う経験を短期間に何度も経験し、場合によってはその結果としてMTG自体から足が遠のいてしまったようなアリーナの民たちにとって、また「彼ら」とともに戦えるというのは朗報ではないでしょうか?
まぁ、「彼ら」を使えた喜びよりも、「彼ら」に苦しめられた記憶の方が強く残るプレイヤーもいるでしょうけれど……
3:未知と既知のバランスの良さ
1人で何時間でもプレイできる/できてしまうデジタルゲームは、ややもすると飽きが来るのも早くなってしまうもの。
そんなときは、プレイ感の異なるフォーマットに手を出してみるのも一つの手です。
統率者戦の基本は4人での対戦ですが、これは一般的な2人での対戦とはかなりセオリーが変わってきます。
攻める側からすればターゲットが3倍に、削りきるべきライフに至っては6倍にも増加しています。一度に3人もの相手を倒し切るにはどうすればいいか、多人数を相手取った際に特に有効となるカードは何なのかといった新たな悩みが生まれます。
対して防衛側、デッキが回りはじめた相手を止める側からすれば、ともに戦う仲間が2人もいることになります。3人のうち一人でもストッパーになれればいいわけですから、構築段階で相手の妨害よりも自分のやりたいことを優先しやすい。自分以外が潰し合うのを横目に眺めつつゆったり構えるデッキなども、他フォーマットより許容されやすい環境といえます。
こうした体験は新鮮な刺激を与えてくれますが、とはいえまったく知らないフォーマットでまったく知らないカードばかり見ていると疲れてしまうのもまた事実。
本家EDHはMTGの歴史上に存在したほぼ全てのカードを使用できるのが一つの魅力ではありますが、なんだか見た目の怖い知らないおにいさん達がどやどや出てきてあっという間に負けました、という対戦ばかりでは面白さも味わいづらいでしょう。
その点から考えると、パイオニアEDHはアリーナ民にとって非常に良いバランスであるといえるかと思います。
既知のカードで未知の体験を!なんともいい響きじゃあないですか。
4:デジタルでは味わえないアレコレ
「カードゲームはコミュニケーションツールである」なんて言葉があります。
誰かと会話をしながらする対戦は、画面の向こうのプレイヤーを相手取るのとはまた違ったゲーム体験を与えてくれますが、特にEDHにおいてはそれが顕著となります。
1人の統率者を選び出すという構築の都合上、プレイヤーの好みやこだわりがデッキに強く反映されやすく、また「自分の統率者とのみ相性が異様に良いマイナーカード」も多く登場します。
それが話題としていかに盛り上がるのかは、カードゲーマーであれば想像に難くないでしょう。
また、長くデジタルでのみカードを見てきたプレイヤーにとって「自分のお気に入りカードを物理的に手に取る」というのは思った以上に嬉しいものです。
少なくとも筆者にとってはそうでした。特に好きなカードを絵柄違いで買っちゃうくらいには。
5:通常EDHに参加できる
パイオニアEDHは特殊フォーマットではありますが、先述のとおり、禁止制限は通常のEDHが基準となっています。
これが何を意味するかというと「パイオニアEDH用に組んだデッキはそのまま通常EDHに持ち込むことができる」ということです。
話の都合上悪者のようにしてきた部分もありましたが、本家EDHももちろん大変魅力的なフォーマットです。
パイオニアEDHで遊んでみて興味が出てきたときに、そのデッキをまるっと持っていけるのは参入ハードルが非常に低いといえるでしょう。お財布にも優しいですしね。
「パイオニアプールで組んだデッキをそのまま使っても、パワーが違いすぎてゲームにならないのでは?」という疑問もあるかと思いますが、理由3の項で書いた通り、多人数戦であるということはデッキ洗濯の許容範囲を大きく広げてくれます。
また、「強さ」ではなく「好み/面白さ」で統率者を選択するプレイヤーも多く存在するため、いわゆるカジュアルデッキを握るプレイヤーが他フォーマットと比べて著しく多いのもEDHの特徴です。
そういった各々のプレイヤー層が楽しく遊べるように、多くのEDHイベントではデッキのレベル帯を申告してテーブル分けする方式が採用されています。パイオニアプールで組んだデッキであれば、おおよそ3~6くらいの卓に混ざれば何の問題もなくゲームを楽しむことができるでしょう。
結び
以上、パイオニアEDHのオススメポイントでした。
本家EDHと比較するとまだまだ人口も少ないルールではありますが、本記事で述べたとおり初心者、特にMTGアリーナプレイヤーとの親和性は非常に高いと感じています。
これから益々の発展を続けるであろうパイオニアEDH、参入するなら今しかない!
是非、どこかのイベントで一緒に遊びましょう!
どもがよアドベントカレンダー、明日の記事はjinさんがご担当。
記事のリンクは↓です。
それでは~。
当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。
画像はMTG日本公式より引用しています。
ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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