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ベトナムのカケラたち 2023年9月

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ベトナムのニュースや日常の出来事、様々なカケラからこの国を俯瞰し且つ細部にもフォーカスしながら立体的にべトナムの今を全体像を掴められるよう努めた。「百間は一見にしかず」ではあるが…
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私はこの国に生かされている。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月30日付)、「上川外相、 10月8日~13日ベトナム含む東南アジア訪問、12月東京開催『ASEAN諸国(東南アジア諸国)連合首脳会議』での協力を求める」。 ・各国首脳陣を東京に招き、南シナ海、東シナ海で海洋進出の動きを強める中国に法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携を確認。 ・また『女性と平和』、『安全保障』の取組等について意見交換をする。 ■日本とASEANの友好協力関係が今年で50年を迎える。 ・「過去半

ベトナム優遇税制とグローバルミニマム税の関係。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月29日付)、「ベトナムでは24年1月1日より『国際最低課税/グローバルミニマム課税(GMT=Global Minimum Tax)』の適用、10月国会で採択される見通し」。 ・GMTとは、21年経済協力開発機構(OECD)とG20の『BEPS包摂的枠組み』において合意され、 ・多国籍企業グループ(外資)全世界での年間総収入金額が7億5,000万ユーロ(約1,180億円)以上の外資が対象。 ■GMTは基準税率15%以上の課税確保を目的と

今宵わたしはベトナム産。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月27日付)、「ベトナムの日本向け珈琲・1~8月期の輸出量は前年同期比+1.1%増7万8,730トン、輸出額は324億円(前年同期比+11.6%増)となる」。 ・地球の北回帰線と南回帰線の間を珈琲ベルトと呼び、珈琲はこのベルト地帯・世界約70ヵ国で生産、消費、そして全世界へ輸出されていく。 ■日本の地理的環境で珈琲の栽培は難しい。 ・しかし19年データで珈琲ベルト付近の那覇、宮古島、小笠原諸島等では年間数百キログラムだが生産されている。

スニーカーから見る世界。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月26日付)、「23年度(22年6月~23年5月)世界のナイキ製品50%をベトナム(1位)で生産、インドネシア2位27%、中国3位18%と続く」。 ・ナイキ社にとってベトナムは世界最大の履物生産国となり、履物受託製造企業15社で11ヵ国123工場が稼働している。 ・また同社は衣料品生産でもベトナム29%シェア1位、中国18%、カンボジア16%、衣料受託製造企業55社で31ヵ国291工場が稼働。 ■履物と衣料はベトナムの主要輸出品だが統計

中秋節の満月。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月22日付)、「ベトナムの中秋節(旧暦8月15日)今年は9月29日(金)にお祝いされる」。 ・日本では十五夜のお月見団子だが、当日現地では月餅を食べたり、家族で祖先に感謝し、お月見をする。 ・こども達は獅子舞の踊り、お面、玩具等を楽しみ近年では別名「こどもの祭り」、「こどもの正月」とも言われる。 ■年間行事でバレンタイン、ハローウィン、クリスマスよりも盛上る。 ・1ヶ月前から店舗や道路沿いに一時的な仮設月餅販売所が設けられ街に活気が溢れ

プノンペンの唐辛子。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月22日付)、「『外国人が快適な老後を過ごせる国』、ベトナムは40位に選出」。 ・調査結果をアジアに絞るとタイ18位、フィリピン27位、シンガポール29位、マレーシア31位、インドネシア39位、韓国50位、カンボジア52位、中国62位、ミャンマー75位。 ・ちなみに全体での首位はスイス、その後順位はポルトガル、オーストラリアと続く結果は『物価や税制、親しみやすさ、気候、財産権の尊重、公衆衛生制度等』の指標で算出された。 ■また、安い生活

『日越外交樹立50周年』と私の初来越に想いを馳せる。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月21日付)、「『日越外交樹立50周年』の記念行事、秋篠宮ご夫妻は滞在期間9月20日~25日でベトナムを公式訪問される」。 ・今回が三度目となり、過去99年と12年に訪問されている。 ・昨日20日にベトナムの首都ハノイに入られ、秋篠宮殿下は21日朝にスアン副国家主席主催の歓迎式典に出席、その後は故ホー・チ・ミン主席の高床式住居、養魚池、オペラハウス、トゥオン国家主席とご会談、ダナン市等へもご訪問される。 ■日本はベトナムにとって「最大の

「製造国」+「消費国」≒ベトナムの今。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月20日付)、「米スニーカー小売大手『Foot Locker(FL)』がベトナム初出店、オンラインストアも立上げ予定」。 ・1号店はハノイ市タイホー区の『Lotte Mall』に入り、女性専用休憩スペース、子供用スペース等も併設。 ・ベトナム現地法人はMAPA社(インドネシアの小売大手)がパートナーとなり2018年に設立された。 ■FLは東南アジア事業を拡大しており、色んな意味でまだまだ余白あるベトナムを重要拠点と捉えている事がこの報道

『Starbucks』ベトナム進出10年100店舗到達。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月19日付)、「『Starbucks(スタバ)』ベトナム進出10年で100店舗到達(日本のスタバは23年6月時点1,846店舗)、22年世界売上は前年比11%増4,268億円と過去最高を記録」。 ・ベトナムのスタバでは800人以上のスタッフと200人の珈琲マスターを擁し全店舗中50店舗が商業都市ホーチミンに集中する。 ・ちなみにベトナムは世界の珈琲市場を支える世界第二位の珈琲豆輸出国、首位はブラジル。 ■競合他社の店舗数は、『High

「歩きにくい歩道」が多い理由。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月18日付)、「ホーチミン(HCM市)の道路や歩道、24年より使用料の徴収開始、年間収益49億円を見込む」。 ・「2024年1月1日から、道路や歩道の一部を駐車スペースやビジネス用途の月額使用料1㎡あたり121円〜2130円と定める予定」。 ・この方針は交通運輸省からホーチミン市人民委員会に提出され現在同市人民評議会の承認待ちとなる。 ■収益は道路や歩道の維持、管理のため国家予算に加算される。 ・HCM市には現在幅5m以上の道路が48

徐々に景気が戻りつつあるベトナム。

■ベトナムのニュース(2023年9月4日付の報道)、「ビザ要件緩和もありベトナムへの外国人観光客数780万人(1〜8月)、政府年間目標800万人に迫る」。 ・統計総局データ、「8月だけで前月比17.2%増120万人に達し2ヶ月連続で100万人超え」との事。 ・ちなみに、「国別で最多の旅行者Top3は韓国227万人、中国95万人、米国50万人」、となる。 ■上述の数字だけ見ると中々景気が良さそうだ。 ・しかしコロナ前の数字、2019年の観光客数は1,800万人となる。 ・私は

真のグローバル企業へ!Co Len Vingroup!

■最近のベトナムNEWS(2023年8月28日付)、「ビンファストオート、米上場来高値更新、時価総額23.4兆円/業界世界3位、全業界65位」。 ・ビングループ(Vingroup)の子会社、米ナスダック上場の電気自動車メーカー、ビンファストオートの株価は前日比+40.4%増、1株約1万円となった。 ■この時価総額は世界自動車メーカー中3位に位置付けた。 ・全業界ではディオール(Dior)、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)、ナイキ(Nike)、ボーイング・モルガ

日本よりベトナム電気料金は割高か。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月15日付)、「EV充電コストの最安国(バッテリー容量39.2kWh/100km当たりの電力コストを算出)、対象50ヵ国中ベトナム5位146円」。 ・この調査は小型クロスオーバーSUVを用いて計算されTop10順位は以下の通り。 ・アルゼンチン1位66円、マレーシア2位92円、インド3位135円、UAE4位144円、ベトナム5位146円、中国6位147円、トルコ7位162円、インドネシア8位178円、メキシコ9位182円、10位韓国184

マンゴー皮、卵殻に人々の知恵を見る。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月14日付)、「ベトナム大学生、マンゴー皮を着色無、自然な色合いで財布、ケース等ファッション用品に加工」。 ・このプロジェクト・商品生産が成功すれば、「動物由来の革製品の使用制限、グリーンで持続可能な発展、農家へ新たな経済価値の付与に繋がる」との事。 ■廃棄物の再資源化はベトナムのマンゴーに限らず、日本ではキューピーが卵殻の「100%再資源化」に成功している。 ・カルシウム強化食品、土壌改良剤、肥料、また殻膜からは化粧品や食品の原料を作