べエトナミィズム生活#4 夕方の通りを歩いてみる…
空港からタクシーで約20分、あるホテルの前に着いた…。 あきらかに指定したホテルと違うけど、何がどうなってるのかまったく分からない。
後で知るのだが、このタクシードライバー氏は自分の贔屓のホテルの客を連れて行き、コミッションをもらう…というこの国ではごくごく当たり前の事をしたのだ…。 日本からFAXで予約を入れてるから、指定のホテルに連れてけぇ…! とややヒステリックに文句を言う。 そしてこれも後で知るのだが、こういう予約は平気でキャンセル出来ると言うか、逆に言えば予約入れても予約されてない事も多々ある。
トゥアンとの約束の時間までまだしばらく時間があったので、寝たいという1名をホテルに残し、3人で近場を散歩してみようという事になった。 ホテルはファングーラオ通りという所にあり、15分ほど歩いて通りが市場になってるような場所に着いた…。 夕方だったが、まだ市場はやっていて、ゴザを道路に敷いて野菜が並べてあったり、炎天下の中、肉が普通に吊るされて売ってたりしたが、その中でも目を引いたのが果物屋だった…。 見た事あるやつ、見た事ない果物、どれも美味しそうだったが、買ってみるほどの勇気はなかった…、それに温かかったし。
帰り道が分からず、ガイドブックの地図を3人で覗き込んでると、途端に 10人以上のベトナム人に囲まれていた。 ベトナム人にホテルの位置を聞くと、みんな適当に地図を指さした…。 そうベトナム人は地図をみられない…、なんでも戦争時代、地図は機密事項で見方を知らないらしい…。 そのうちシクロの運ちゃんが、1名 5万ドン(当時のレートおぼえてないけど現在は230円位)で連れて行くというので、OK、OKという事でシクロに乗ったら、2∼3分で着いた。
部屋に戻ると寝てるはずの彼はいなくて、待合わせの時間にも戻ってこなかったのだが、間もなくタクシーの運ちゃんTrang氏が現れ、”He is busy very busy..."と言ってウインクした。 どうやら、彼は到着早々、やんごとない事情ができたらしいので、残りの 3人とTuan、更にTrang氏と5人で、Vy というベトナムレストランに行った。
気になってた質問を Tuanに聞いてみた。
あのホテルに近い市場からホテルまでシクロで5万ドンだったけど高い?
TuanとTrang氏は笑いながら、きっと、今頃みんなでビール飲んでるよ… ベトナム人なら、5千ドンだね…。
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