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支援級の子が公立高校に行くための努力は必要か?

ちがっても輪になる世界はここにある

Kayoです♪

私もめっちゃツイてるー!



うちのムスコ(13歳ADHDとASD)は中学で野球がやりたくて、



それだけが原動力で、今まで勉強も塾も自分に負荷をかけてやってきました。





「野球で行き詰ったら全部ボキッと折れて登校拒否になるやろうな~」という



懸念は入学当初から持っていましたが、



意外にも顧問に怒られて翌日学校を休んだり、先輩にキレて途中で帰宅したりしながらも、



起き上がりこぼしのごとく野球部も登校も継続していました。





あまり知られていないのですが、発達障害を診断されている子でも、普通科の公立高校に進学する

すべは残されていて、



その条件が、「他の一般生徒と同じテストを受けて、課題を提出して内申点をもらう」というもの。





この内申と

受験当日の試験結果とを合算して入学できるかどうかの合否が決まるからです。





「高校でも野球部に入って部活をしたい!その先にプロを目指したい!」という



入学当初からの野望は、彼の生活すべての原動力になっていました。





ところが2学期も半ばにきて、弱小野球部の12人しかいない中でもレギュラーになれない、



指導が受け入れられない、顧問の話が入らない、



結果伸びない、という現在地を自分でも目の当たりにしてしまった彼は、



もはや高校も野球部に入ることすら目標とすることをあっさり辞めてしまいました。





部活もやるかやめるかのはざまで揺れ動いている今、



それでも内申をもらうためだけに、答えを写すだけの課題をやったり、



座ってるだけで何も頭に入っていない授業に出席することに、



母としては矛盾を感じざるを得ないのです。





しかも生きていく上で、もはや違う史実がどんどん世に出てきている昨今、



いまだに何十年前と同じ内容の教科書の内容を暗記して、点数を取る努力をして、



自分にキャパオーバーの負荷をかけてまでやっていることに意味あるの?



『将来の進路のために』それは捨てられないことなのか。



『今、心地よい学校生活を送る』ことが彼にとっての幸せなのではないだろうか。





小学校では支援級でも個別指導してもらっていたし、



学力がついていけないことはなかったのに、



億が一(笑)高校に進学しても、きっとドロップアウトしてしまうだろう。





そうなれば、今やってるしんどい生き方は、彼にとって正解なんだろうか。





私は「助けて」活動がこれには必要と思い、



小学校の時にムスコによくついてくれていた私も懇意にしている元教諭に



電話で現状を話しました。





ムスコをよく知るこの先生は、「彼はルーティン化すればそれを根気よくずっと続けることができます」



と言われ、



「勉強ができないイメージがつかないけどなあ」とおっしゃっていました。



要するに、適切な環境であれば最大限発揮される能力が、



今は発揮できる環境ではないのだな、ということがまざまざとわかり、



保護者として、どこまで学校に言えば動いてくれるだろうかという相談までしました。





結論としては、彼だけごまめのごとく課題量を減らして内申をもらえるようにする、



という権限は管理職にさえなく、市教委判断であり、その先に県議にまで話をもっていかなければ



ならないということでした。



つまり何十年との見通しで教育システムを変えるという壮大な話になってくるのです。





今、私がムスコにしてあげられることはこれではないな、と思いました。(言って変わるなら校長だろうが市教委だろうが電話しまくるよ!)



高卒の資格と取ったら大学受験ができて、



大学に受かれば四大卒の資格が取れる。





・・・・・だから?







すべてを修了できた私だから、そこに生きづらさを感じないと思うのだろうか。



私が中卒だったら、なんとしてでも進学させたいと思うのだろうか。





でもパートナーだって中卒(てゆーか中2から学校行ってないし)



孫さんだって高校中退だし(誰と比べてんのw)





もはや日本がGDPをドイツにまで抜かれて4位になるこのご時世に、



お金だけかけて日本の四大卒の資格取って、何になんの?

(確かに海外の就労ビザは四大卒でないと取れない、でもきっと裏ルートはある)





ということを踏まえて、



あとは放課後デイサービスの専門家に相談して、



リスクとメリットデメリットを話したうえで、ムスコ本人に今どうしたいかを



決めさせたいと思います。





そして決めたところで、いつでも高校はいこうと思えば目指せるし、



人生に義務教育以外でやり直しできないことなど何もない。





だからこの選択が後で「違うな」と感じたら、またその時選びなおしたらいいよ、



ということだけは伝えようと思います。





正解も間違ってるもない。



ムスコが自分のチカラで決めたことを選択できるか。



ここが、人生の選択において最重要なのだと思うから。





幸せな選択とはいつでも、「自分が納得して選んだ先」にしかありません。




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【著者*kayo】
1985年11月1日生まれ。
ADHDとASDを診断されている13歳のムスコが相方の元シングルマザーで元オス化女子代表。
結婚や離婚、人生の紆余曲折で仕事を変わるが、いつもだいたい営業職。(下着販売、複合機、生命保険、広告代理店、不動産)
2016年に当時6歳だったムスコを連れて、行ったこともない、友達もいないベトナムに渡る。
現在は地元である兵庫県西宮市北部にて「ちがっても輪になる世界」を創るべくベトナムカフェをオープン。
多様性を認めあえる空間、本来の女性の受け取るチカラを大切にしてすべてを手に入れる方法をSNSを通して発信している。
Instagram:saigon_no_wa
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