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カネ長の話

さくら野前にあるのは
今はクリーニング店ですが
昔は天津甘栗の「甘栗太郎」があり
前を通ると栗を炒っているいい匂いがしていたものです。
匂いの記憶ってすごいですね。
前を通ると、どこからか良い匂いがしてくる錯覚することがあります。

今でこそ、さくら野デパートですが

カネ長武田という方がしっくりくる人もいるのかもしれません。
自分もそんな中のひとりです

昭和の頃、青森には
庶民派のカネ長武田百貨店
中流志向の中三百貨店
高級志向の 松木屋百貨店がありました。

カネ長武田は常に
松木屋のライバル的な感じだったように思います。

エスカレーターもかなり早くから
カネ長武田の方が先に設置をしていて
松木屋がそれに続いた形だったそうです。

カネ長の屋上にも
松木屋の上にも
子供の遊び場「プレイランド」があり

そこに連れて行ってもらい、帰りは
旗がささったお子様ランチなるものと、
メロンソーダにアイスがのったクリームソーダ
それが子供の最高の嬉しい外食でした。

カネ長のレストランは森永だったように記憶に残ってますが
どうだったのか
調べたり、人に聞いたりしてもいまいちわかりません。

子供の頃の記憶でもう一つ残っているのが

地下食料品フロアです。

よく行ったのが、ハリマ寿司、そして日本そば屋のいりしめさんでした。
子供の頃は正面の階段近くに寿司屋さんあり
気軽な値段で目の前でお寿司を握ってくれたものです。
時代とともに後方に移り

お寿司屋さんもいりしめさんも退店

今、あるのはお好み焼きのお店“おたふく”です。

でも、生鮮品が揃う小売店が中心市街地では少ないので
地下の食品売り場は結構今でも盛況です。

地下の食品売り場では
火曜市というセールを開催してるのですが
コレは多分昔、火曜日がカネ長は定休日だったので
お客さんをこらせるための企画なのかなと個人的に思っています。

ビブレになり
さくら野に変わってだいぶ経ちますが店舗前には、
さくら野百貨店の源流でもある武田のマークが残っています。

東京の大手百貨店とは違い、ショップ数は圧倒的に少ないですが、市民にとっては大事な百貨店頑張ってこれからも存続して欲しいと思います。

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