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小さい頃お祝いがあった時は「芝楽」で食事をした記憶がある。家族との思い出のお店、「芝楽」のお話


昭和の青森市多くの人に愛されたお店といえば「芝楽」
多くの市民が訪れたお店です。

開店は昭和28年8月10日

場所は善知鳥神社の裏、
喫茶店「マロン」さんの向かい、
その場所も今は駐車場になっています。

戦災後善知鳥神社近くで露店を経営していた創業者の津島勲さんは、中新町に寿司康という寿司屋を開き、
実はその支店として芝楽ははじまったのだそうです。

芝楽の店名の意味は
芝生の上で風呂敷を敷い て、
家族でご飯を食べること
それが一番楽しい
そんな家族の憩いの場所でありたい
そんな気持ちでつけられたんだそうです。

芝楽の人気メニューは
釜飯、てんぷら、寿司などで
最も人気は釜飯でした。

芝楽には当時
まだ一般には売られていないソフトクリームもあり
豊富な食事に市民は大満足でした。

そんな芝楽ですが
昭和37年5月火災で全焼
しかし素早く2ヶ月余りの
8月3日には再開店を果たしたりしているそうです。

常に時代を先取りする気質の津島さんは県内でも珍しい
エスカレーターをいち早く導入
何度ものっては怒られる子供の姿が印象に残っている方も多いと思います。

最盛期には従業員数80人もいたそうで
活気に溢れていたそうです

そんな芝楽ですが
時代とともに
戦後の洋食文化の浸透、ファストフード、ファミリーレストラン、
自動車社会への対応、特に中心街の駐車場問題により
平成7年6月25日、
42 年間にわたるその歴史の幕を閉じました。

最終日の営業は
創業42年にちなみ
寿司、釜飯、てんぷら定食のいずれも
420円の安さで1日限定500食用意。

その売り上げ金の100万円を
青森市の藤聖母園に全額寄付したそうです。

芝楽から多くの出身の方がお店を出しました

芝楽の写真は青森県史、及び青森市発刊青森通史より
https://www.city.aomori.aomori.jp/download.rbz?cmd=50&cd=15576&tg=20

記事編集にあたりまして新青森市史を参考にさせて頂きました。


記事編集/鈴木勇(グローバルキッチンサイゴン所属)

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