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ハーチュン(Hà Trung)通りでカバンを修理してみた
ハノイ旧市街のこの通りの名は一般にはあまり知られていないかもしれない。だが、ハノイの知る人なら両替商が多い通りとしてハンバック通りと並んで即座に思い浮かべるだろう。
【ハーチュン(Hà Trung)通り】
— 秋利美記雄@首都ハノイ (@saigon1995) April 10, 2019
ハノイ旧市街で金屋(両替商)街として知られるこの通りには、他に、バイクのシートなど産業用繊維資材を扱った業者らも集まっている。
また、そうした資材を活用してバッグ類を製造販売する店も少なくない。https://t.co/AMD0EvhF5T
私も外貨の両替のため何度か足を運んだが、そのうち周辺に目にする合繊生地やそれらを使ったカバンの業者にも気を惹かれていった。
製造販売のみならず、修理屋もたくさんいて、店先には資材が散らかっていて、猥雑感が何とも言えない。
— 秋利美記雄@首都ハノイ (@saigon1995) April 10, 2019
いつかここでカバンの修理を頼もうと待ち構えていた。
産業資材で価格は安いだろうから、物を作って販売してみるのも面白いかもしれないが、それはさておき、とりあえずは修理を依頼してみた。
North Faceのバックバッグと小型のデイバッグのいずれも持ち手が取れかかってきたので、この界隈に持ち込んだ。
— 秋利美記雄@首都ハノイ (@saigon1995) April 10, 2019
店のお兄ちゃんに見せると「明日ね」と言われたが、すぐやってよ、と頼み込んでやってもらった。
「2つ併せて10万ドンね」
「OK」
こんな修理なんて、朝飯前のはずだ。 pic.twitter.com/Ok4dA3xSNa
修理の手順は実に簡単。
でも、それを相手にわざわざ説明してやる。もちろん、彼らは一目見れば、この修理がどれだけのものかすぐわかるが、それを説明してやることで、自分も同業者だということをアピールする。
「こんな簡単な修理、すぐできるだろ」
それで、やっと出てきた言葉が、
「2つ併せて10万ドンね」
だ。そう来なきゃ。
こういう店での楽しみは、ミシンを見て回ること。
— 秋利美記雄@首都ハノイ (@saigon1995) April 10, 2019
骨董品にも近い、日本の古いミシンが今でもベトナムのような海外では現役で活躍し、重宝されているのを見るにつけ、日本人として誇らしさを感じるものだ。 pic.twitter.com/BEKAFv5AHJ
ミシンに関しては、日本製への信頼性は想像を凌ぐものがある。我々日本人に向かって、日本製のミシンの素晴らしさを高らかに吟じる職人は一人二人ではない。
ミシン越しにバイクが写っているが、皆いいバイク乗ってらっしゃること。
— 秋利美記雄@首都ハノイ (@saigon1995) April 10, 2019
現在、ご当地で最高級とされるホンダSHが2台に、お洒落な女性に人気のベスパ。
儲かっとるんやなぁー。 pic.twitter.com/M3XxVDzYMQ
ミシンのみならず、バイクも日本製。
ベトナムには日本贔屓の人たちも一定数いる。ハノイはとくに多い気がする。こういう人たちだとやりやすい。
細かな点挙げると、いろいろあるんだが、まぁ、とにかく強度さえあれば良しとするかと。
— 秋利美記雄@首都ハノイ (@saigon1995) April 10, 2019
ちゃんとしっかり返し縫いしてるかだけ確認しておいた。
内側は目を瞑ろう。 pic.twitter.com/cDv1NGxpeL
やっつけ仕事だったので、とりあえず使うのは問題ないレベルでしかない。商売で取り組むなら、近隣の業者も見て回り、きちんと選定したうえで、しっかり話し込んでからでないとうまくいかないだろう。
でも、気軽にカバン類を縫ってくれる環境がごく身近にあるというのはうれしい限り。
習得困難な #ベトナム語 を巧みに操り交渉事を纏める「ベトナムの達人」#サイゴン 在住23年を経て2018年から #ハノイ 住まい。本業は #アパレル #生産#ベトナム の今を呟く。