「算数につまづいている子どもたち」のために「ポーカーチップ算数」を開発したきっかけ
農業とは別に「ポーカーチップ算数」と言うのをやっています。
コロナ禍勃発前後ぐらいに、算数で躓いている子ども達をみて碁石を並べて計算することをやってもらいました。
びっくりしたのは、子どもたちが碁石をきちんと並べられなかったと言うことです。
例えば、「27÷3」と言う計算をしてもらうのに碁石を10個づつ2列+7個並べて、それを3列に並べ替えると言う操作ができない
まず、「10個づつ並べる」が出来ない・・・1列が8個になったり9個になったり11個になったりする・・・
そもそも、碁盤のマス目にそって碁石を並べないで、グチャグチャに並べる・・・・
でまぁ、僕が指でマス目にそって碁石が置かれるように整えてあげて、「こうやってマス目にそって並べるんだよ」ってところから出発しました。
それから、「10個づつだよ」、「それだと1列8個だよね?」とかと声をかけて、マス目にそって10個づつ2列+7個と言う風に碁石が並べられるようになるまで付き合いました。
その後、3列に並べ替えると言うのが、またなかなか出来ないわけです。
つまり、27個の碁石を同じ数づつ3列に並べ替えれば、1列9個になる・・・その「9」と言うのが「27÷3」の答えなわけですが、
「同じ数づつに並べ(替え)る」がまた出来ないわけです。
今度は、1列が8個になったり、10個になったりする・・・
それにやっぱりマス目に沿って並べる事をしなかったりする。
でまぁ、「マス目にそって並べようね」、「同じ数づつにするんだよ」って、時には僕の指で碁石の置き場所を整えながら、声をかけていきました。
段々と、碁石をきちんと並べ替えられるようになっていって、「ね、1列9個でしょ、これが答えだよ」って示していったわけです。
でまぁ、「次の問題」に移ると、また、グチャグチャに碁石並べたりするんですが、その都度、「マス目に沿って置こうね」、「10個づつだよ」とか、「同じ数づつだよ」とかと声をかけたり、僕の指で碁石の置き場所を整えたりしていく、
こういう事を繰り返していくうちに、段々と、きちんと碁石を並べる、並べ替える事ができるようになっていくわけです。
そして、例えば、「あまりがある割り算;29÷3=9あまり2」みたいな問題だと、「答え」と「あまり」のところを逆に書いたりする(上の例だと、あまりが「9」で答えが「2」のような事)をするのですが、
とにかく、段々と碁石を並べ替えて、割り算なり掛け算なりの答えを求めることができるようになっていくわけです。
そして、こういう形で碁石の並べ替えができるようになった子どもは、その後、びっくりするぐらい、計算力がアップしていました。
つまり、掛け算なり割り算なりが、実はどういう演算をしているのか、そこを理解しないまま、ただ紙の上で、計算をさせられている、それで「算数が出来ない」と評価されてしまっている・・・
算数に躓いている子どもたちが、そういう状態にある事があると言う事がよくわかったわけです。
その後、碁石ではなくて、ポーカーチップを使った方がよいかもしれないと考えて、開発したのが、「ポーカーチップ算数」です。
今回は字数が多くなってきたので、この辺でやめておきます。
昨日の雪は途中で雨に変わり、路面に積もっていたものも融けました。どうにか車が走りそうです。
明日は池袋のえんがわ市で野菜販売。今日はそこで販売する野菜収穫の予定。
2週間予報は、最高気温15℃の日が5日、13℃の日が1日。この先、2週間の半分ぐらいが15℃近辺になる見込み。
春野菜の種まき、本格化させないといけません。
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