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備中鍬で雑草ごと掘り起こす畝立て法、「校庭の雑草」は手間のかからぬ農法開発に役立つ、ホウレンソウは南側畝から種まきすると長期収穫できるかもしれない、資本主義の特徴は投資すること等

「院政と武士の登場(福島正樹)」には、「都の貴族からみた奥州平泉は、金、馬、布などの奥州特産物や平泉を中心に行われたであろう北方交易によって入手したアザラシの皮、鷲の羽根などの、武具の材料になる貴重品をもたらす源であった」と記載されています。

「銭踊る東シナ海(大田由紀夫)」には、室町時代に大陸からの輸入品が「唐物」として珍重されたことが書かれています。

19世紀には中国の茶や日本の生糸を欧米諸国が欲しがっていたようです。

このように「外部」からもたらされる特産品、貴重品への需要を満たすために交易が行われるのは、古代・中世からずっと続いていた事です。(そして、その特産品、貴重品の多くは農業等の一次産業産品でした。)

ただ、アダム・スミスは「国富論」の中で植民地への投資について述べています。どうやら、この「投資」と言うことが行われると言うことが「資本主義」の特徴なのではないかと思います。

「投資」を行う事で、投資先の地域で「特産品」、「貴重品」を作らせ、それを輸入し、販売するビジネスが出来る、そういうところに中世以前の商業・交易にはない資本主義の特徴があるのではないでしょうか。

新興国が台頭し、「先進国化」していくと言うのは、先進国が途上国に投資し、その国の特産品を作らせて輸入すると言うビジネスの在り方を変容させていくのかどうか?、新興国も従来の先進国に投資して、従来の先進国の特産品を作らせるビジネスをするのかどうか?、

その時、日本の「特産品」と言えるのはなんでしょうか?100年後には、「日本酒」を作る工場を現在の新興国が投資してくるような日本を目指すと言うのも、一つの未来構想かもしれませんね。

さて、新しく買った備中鍬の使い方をいろいろ試してみました。見沼菜園クラブでは、10メートル単位の畝を30分~1時間程度で作り、種まきや苗植えが出来るようにすることを目処としています。

雑草が生えていて、いったん雑草を除去してから畝立てをすると非常に時間がかかるので困っていました。備中鍬で雑草ごと、土を掘り起こしてしまうと、40分ぐらいで畝立てが出来る方法を見出しました。もっと短縮できるかもしれません。

結果はまたご報告したいと思います。

それから、「校庭の雑草(岩瀬徹、川名興、飯島和子)」と言う本を買いました。校庭だけでなく、畑の雑草の観察にも使えます。

図鑑で雑草の種類を同定するのは、なかなか難しいのですが、この本を使うとかなり容易にできます。

前から、春雑草は取らなくてもネギの生育にあまり影響しないとか、オオイヌノフグリは取らない方が、しばらく他の雑草の生育を抑制するからいいのではないかみたいにある程度は考えてきました。

個々の雑草の種類を特定して、この雑草が生えていると、野菜の生育に影響する・しない、この雑草が枯れた後には、どの雑草が生えてくるかみたいなことを丹念に観察していくと、「たんぽぽ農法」・・・手間のかからない半農生活のための農法づくりに役立つのではないかと思います。

昨年10月下旬、何日かに分けて種まきをしたホウレンソウの収穫が年明けから続いています。だんだん、暖かくなってきて、茎が伸びてきたものもあります。もっと伸びればトウ立ちするでしょう。

その様子をみていて思ったのは、ホウレンソウの畝は10月初に最も南側に立て11月にかけて次々北側に作っていく方が長期の収穫ができるのではないかと言う事です。

南側の畝は生育が早いので厳寒期に収穫ができます。北側の畝のものは生育が遅く、厳寒期を過ぎたあたりから春にかけてトウ立ちする前に収穫できるような感じがしました。

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