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小学二年生という生き物

「娘ちゃん最近男子全員に無視されるの…。」
「(パパに言ったら、激おこ案件やん)えっ、本当に全員?幼稚園同じ子だった子もいたよねその子も無視するの?」

時たま娘は、この手の人間関係の諍いを話に持ち出す。ぶっちゃけ年1ペースであり、1年生の時はプチ登校拒否を起こし、たまたまその日はお誕生日給食だったので給食パワーで騙し騙し、ギリギリ夏休みまでやり過ごし、個人面談で先生に相談したりもしてる。夏休み明けも登校渋りだして、再度先生に相談したりもした。
娘の悩み相談の相応しい相手と思われているのは大変光栄だが、元々いじめられっ子気質だった私には気が気ではない。まずは現状を娘が言語化できる範囲でしっかり把握。

「いや、やっぱり話してる子もいる」
「女子とは仲良し?」
「うん。」
「なら、大丈夫じゃない?」
「うーん……。」
「その子はもしかして、女の子と話すのカッコ悪いとか思ってる系?」
「??????」

この手の話を持ち出されるときに気を付けてるのが「あえてクラスの誰かは敢えて曖昧にしておくこと」状況によっては聞きだすことも必要だけど、そこで私が相手に対して先入観を持ってしまって敵視しない為。あと娘があんまりこの手の話をする時は個人名を出したがらない、名前を言うのも嫌なのかもしれない。娘が言わないなら私も聞かない。

「無視されて、娘ちゃん。去年みたいに学校行きたくないって気持ちになる?それならママ先生に連絡帳で相談するけど?」
「いや、学校は行く!!」
ここで、とりあえず緊急性は低いと判断して、いつもよりマメに学校での様子や愚痴を聞きつつやり過ごしていた。娘と友達やクラスメイトと揉めた時に約束してることは

1,パパママは、その場所に遭遇することは殆どないから学校でのトラブルはなるべく自力で解決すること
2,自力で無理そうなら先生に相談すること
3,先生に頼んでも無理そうな場合はパパやママに言う、その場合連絡帳や電話等で先生に相談するか一緒に決める。

とまぁ、我ながら攻略チャートを組んでなるべく客観的に状況を判断したつもりですが、話はかなり飛躍しました

「〇〇〇小学校の担任です。今回は、娘さんが男子に無視されてる件についてお電話したのですが…」

「………????はい?(突然の担任の先生からの電話に思考回路はショート寸前)」

「……娘さんがタブレットのクラスルームで相談してきまして…」
「はぁ…(随分とハイテクな相談方法デスネ)……あ、あぁ!!娘から聞いてます!!」
「現在娘さんと面談しながら調査していますので…この度は娘さんが傷ついていたことに気付かず大変申し訳ありません」
「いえ、こちらこそあまり大事ではないと軽く考えてしまって、かえって先生の手を煩わす結果になってしまい申し訳ないです」

先生から電話があったこと、娘に話して
「なんか、随分スケールの大きな話にしましたね。」
「うん…」
なんか、よくある「男子ってそういうこところあるよね」って話で落ち着くと思ったんですけどね……

「私が考えていることと娘が思っていることは違う」ということは嫌と言う程体感したはずなのに、またここで私は失敗してしまったと落ち込んだ。私は、また娘とちゃんと向き合って話をしなければならない。

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