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『ウェカピポ(終末期)』と『GOD SONG(新世界)』の連続性~【アポカリプス】からの考察

『GOD SONG』は『PTOLEMY』と対で語られることが多く、連続する物語としての要素がある。のはもちろんだと思うのですが。
(『PTOLEMY』はこちらのnoteにまとめてます)

『ウェカピポ』と『GOD SONG』の方が、より強いつながりを持っている「連続した、表裏一体の物語」だと感じるので、掘り下げていきます!

  目次は以下の通りです

<目次>
1.『ウェカピポ』と『GOD SONG』の共通点

(1)共通して書かれている単語
(2)同じ現象を「異なる視点」や「時制の前後」で語っている個所

2.「アポカリプス」から読み解く『ウェカピポ(終末期)』と『GOD SONG(新世界)』
(1)「ヨハネ黙示録」とは
『新約聖書』巻末に記されていて、以下2パートからなる。
(2)「ヨハネ黙示録(終末期)」と『ウェカピポ』の親和性
(3)「ヨハネ黙示録」における「新天地(新世界)」と『GOD SONG』の親和性
(4)『GOD SONG』歌詞考察

3.まとめ
雑感


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1.『ウェカピポ』と『GOD SONG』の共通点

(1)共通して書かれている単語

『ウェカピポ』:「アポカリプス」「Thunda(スラングで雷の意)」
『GOD SONG』:「アポカリプス」「雷鳴」

①    「アポカリプス」:啓示。 もしくは「ヨハネ黙示録」のこと。

②    「雷」:「ヨハネ黙示録」において、「雷」は終末期を表す現象


(2)同じ現象を「異なる視点」や「時制の前後」で語っている個所

①「物語を語れ」⇔「語られるべき物語」

『ウェカピポ』:「Tell tha tale like a story-teller(その物語を、語りべ(預言者)のように、語れ)」

『GOD SONG』:「誰かが探していたstory must be told(誰かが探していた語られるべき物語)」

『ウェカピポ』のHiさんパートを『GOD SONG』が回収してるっぽいのはアツい。ここでの「物語」は「預言(書)」つまり『黙示録』のこと自体でいいと思います。

②    「(民よ)目覚めよ」⇔「私は目覚めた」

『ウェカピポ』:「ウェカピポ(Wake up people)=(民よ目覚めよ)」

『GOD SONG』:「I’m a.w.a.k.e(私は目覚めた)」

『ウェカピポ』が先で『GOD SONG』が後という前後関係がわかる。

2.「アポカリプス」から読み解く『ウェカピポ(終末期)』と『GOD SONG(新世界)』

前述の通り、『ウェカピポ』と『GOD SONG』は『アポカリプス(=ヨハネ黙示録)』と深く関わっているため、その引用をしていきます。

(1)「ヨハネ黙示録」とは

『新約聖書』巻末に記されていて、以下2パートからなる。

①世界の終末において起こる出来事のパート
②新しい天と新しい地【新天地】について預言するパート

※①の後に民は全て死亡するが、②でほとんど全ての民は甦(よみがえ)る、とされる。

⇒ここで以下の仮説を立ててみます。

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