父の還暦の誕生日

でした。

私は今朝正直、プレゼントを持って行くかどうか、迷ってた。
気が進まなかった。
これまで受けた扱い以上のものが降ってくることを恐れていたから。

でも、行ってよかった。
後悔するところだった。

思いやりが直近のテーマで、意識しながら話をしていたけれど、予想していたようなことは起こらなかった。
彼なりに、マイナスな感情は表には出さないように頑張っているけれども、物事の意味を考えて、自分を振り返って奮闘しているんだなって思った。
彼のかけてくれる言葉とか、たとえ格好つけていたのだとしても、私が自分のフィルターを通して見ていた「自分を守るためだけに生きている人間」からはあの言葉は出ない。
彼にどれほど伝わってしまっていたのかはわからないけれども、私はなんて自分よがりで親不孝なんだろうと思った。
自分のバカさ加減に涙が止まらなかった。

確かに、ひどいことは言われたし、彼が取り憑かれていた(る?)というのも本当ではあるんだとは思う。
これは過去の母も同じ。
私から見たら、もちろん過去の彼らは悪役に映る。

でも、真実は私がサポーターだった。
つまり、悪役の配役を受けていたのは私。

今日、「イライラしない」で「思いやりを持って」接することを意識していたのだけど、話しながら、父の態度と取り憑かれまくりの自分、上記配役を考えたときに、「結局私が全部悪かったのではないか」と思った(責めてない)。
彼らも本当にひどいこと言ってたのかもしれないけど、それすら私の被害妄想だったんじゃないかとか。
全然ありえる話だと思った。

その瞬間にいろんな後悔の念が胸に湧き起こった。
ルミネで(なぜかこういう気づきは買い物しているとき)。

何やってるんだろう。
何てことしてきたんだろう。
批判ばかり、自分の態度は顧みずに相手を勝手に嫌うその心根。
バカもいい加減にしてほしい。

さすがにルミネでは堪えて、家に帰ってお風呂の中で泣いた。
何十分と号泣だった。
後悔と情けなさと申し訳なさで。

その分、やっぱり強くなって1人でも多くの人の役に立たなければと。
ただのバカで終わってたまるか。

祖母と、父と、私と。
親子3代、代々犬神に取り憑かれている一族で、その心根は共通して「自分可哀想」。
確かに祖母も父もまあまあな人生設定で、普通に行ったらそうなるのも納得。
で、自分が受けた扱いを自分より弱い立場の人にやってしまうので、代々この家系になったという分析を私はしている(誰のことも責めてない)。

その祖母の話を父から聞いた。
とにかく承認欲求が抑えられず、ほんの少しの祖母の間違いを指摘しようものなら、烈火の如くブチギレてくるらしい。
形相が変わり、気の強い祖父がビビるほどとのこと。
祖父はそういう話を人にするタイプではないので、父に話したということはよっぽどなのだろう。
父が祖父に対応の仕方を教えてあげた話も聞いたが、そんな目で見られているなんてそれこそ祖母は可哀想である。

私は父にはそうなってほしくないなと心底思った。
散々苦労して生きてきた挙句、そんな振る舞いをして人に嫌われて最後は独りとか、そんな想い絶対にしてほしくない。

今朝までの私は、自分の話ばかりする父を良く思っていなかった。
承認欲求の塊で、人にかまってちゃんをするところが、自分と似ていたのも同族嫌悪だったのだと思う。

いやいやケチんぼ娘(私)よ、ちょっと自分の話が多いくらい何だよ。
一番気持ちがわかるお前が聞いてやれよ。
お前は自分で解決方法を知ってるんだから相手に求めるなよ情けない。
愛情をかけてくれた人を突き放してやるな。

そりゃ、自分がしんどいときにはやらなくていいよ。
でもさ、お前はもうちょっとやってやれるだろ。
てか、やってやれる人間であれ、器小せえのは紳士じゃねえよ。

教えてあげないのも違うと思うから、いずれは私が知っていることも教えてあげたい。
でもまずは、父の余生が少しでも良くなるように、その手助けをしたい。
私にならできるなと思った。

この気持ち、いつまでも忘れずにいたい。
どれだけ洗脳されようとも、必ずこの温かい気持ちを思い出したい。


ちなみに、プレゼントは実用的なものをと真っ赤な下着を購入。
2着あげたところ、何と1枚は昨日まさに自分で買おうとしていたものだったらしい。
こういうシンクロが昔からよくある。かぶらなくてよかった。

そして出雲大社で買った長寿守りもあげた。より楽しく、長生きしてほしい。

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