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魅惑のヘッドスパ

誕生日を迎えてから少し時間が空いてしまいましたが、
お祝いしてくださった皆様ありがとうございました。
ちょくちょく有料ノートもご購入してくださる方がいらっしゃいまして感謝感激雨霰。
これからもどうぞさはらをご贔屓にお願いいたします。


では


大変今更ではございますが誕生日当日のお話しなんかいたしましょうかと。


さはらは前々からヘッドスパに興味があったのですが、なんと前かがみ吉村先生がヘッドスパをプレゼントしてくださいました。

「ちゃんとわけわからないとこじゃなくて好きなとこ予約しな」

と、イケメンなお言葉をいただきましたのでヘッドスパ専門店をネットで探すさはら。
ヘッドスパ専門店のサイトを見てみると…


http://www.simpleidea-relax.jp/

結構高くて怖気づいたので、もう少し探して安すぎず高すぎずいい塩梅のお店をみつけて予約。
まあどこだってヘッドスパには変わりないわけだし?
チョー楽しみ!!うきうき!と当日を楽しみにしておりました。








HPの地図を頼りにお店になんとかたどり着きドアを開けると、少し薄明かりで何処と無くバリを思わせるような音楽が流れておりました。

まずソファに座らされて、問診票を書いた後にイライラしやすいか?物覚えはどうか?苦手な人のタイプは?といった性格チェックシートを書かされます。

チェックしたものの中でVATA,PITTA,KAPHAという三種類の属性のどれが多かったか計算。

ヘッドスパをしにきたのに性格診断なんてするんだなーなんて思っていたら、お店のお姉さんからこちらの紙を渡されました。 (今思うとスピリチュアル要素満載だってことにここで気がつくべきです。)

よくわからないけれど、わたくしさはらはPITTA ピッタ(火)気質
らしいです。
幼き日のさはらがプレイしていたポケットモンスターでもヒトカゲちゃんを迷わず選択していたのでまぁ納得はいきます。


読んでみますと…


前半はいいこと書いてあるなと機嫌をよくするさはら

しかし

後半にいくと結構恐ろしいことが書いてあります…



いやほんと、


勘弁してほしい…

なんで誕生日に自分が臭い可能性について考えなくちゃいけないんだ…

いろいろ臭くなるのは勘弁ですので、できるだけバランスは崩さないでおきたいですね。

チェックシートを書いている間にはハーブティー(だったと思う)を頂いておりました。

そのあと基本のコースに+でつけるオプションを何にするか尋ねられて、
心身のバランスを崩し自分が臭ってしまうことへの恐怖からか、熱い石を押し付けられるオプションを選択していました。熱い石ってなんか効きそうだし。

そして少し待たされたあとヘッドスパを受ける部屋に通されました。


想像では美容室のシャンプー台があるところを想像していたんですけれど、

通された部屋には普通のマッサージ店とかにあるマッサージ台があるのみ。


あれ?


正直そこで間違っちゃった感はありました。


でも、来ちゃったし、再三ただのヘッドマッサージを予約しないようにって気を付けて水使ってそうな写真のとこ予約したはずだしって、まだヘッドスパへの希望は捨てられません。
前かがみ先生にもちゃんとしたとこに行くんだぞって言われていたし…


今思い出すと、サイトでみた水要素は屋上だかどこかにあるらしいジャグジーのみだったわ…


お店のお姉さん「本日誕生日ということで、炭酸スプレーを無料でつけさせていただきます♪こちらに着替えておいてくださいね」といって部屋を出ていく。

炭酸スプレー?それって炭酸泉的なやつ?ねえ?

と、半ば泣きそうな気持ちを抑えつつ私は服を脱ぎバスタオル一枚になりお姉さんの到着を待つ。


お姉さんが返ってくると、ふつうに首元をマッサージ始めました。

めちゃめちゃ気持ちよくてとろけた。

少しするとまたお姉さんが部屋を退出し、戻ってくると

次は熱い石を瞼の上にのせられました。

最初はあつ!って思いましたがすぐに

冷めてただの熱くない重い石に…わずらわしい石

気を取り直して、ついに本丸頭の番!

今日のために前日はシャンプーしないでおいたさはらの頭皮はいまかいまかとシャワーを待ちわびています。



ぷしゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!



頭上で大きな音がした直後頭に冷たさを感じました。
どうやら炭酸スプレーとやらをふきかけられた模様。

その炭酸スプレーは泡を頭皮におしつける感じでして、特にすっきりしなかった。

ちょっとだけもきゅもきゅいってすぐに消えたような。

さはらのノーシャンプー頭皮はその程度じゃ満足するはずがないのです。


そのあと頭をひとしきりマッサージされるのですが、
頭を洗いたいという欲求に支配されているさはらは気持ちよさに集中することができません。当然です。


しばらくしてお姉さんがなにやら準備を始めました。

そのときさはらの目元には冷めた重い石ではなくおしぼりがかけられていたので、なにが行われているのチェックすることはできませんでした。


準備が終わったのかお姉さんの気配がなくなります。

あれ?終わり?

と思ったのもつかの間、





額にべたべたした何かがかけられているのを感じます。




チロチロ



チロチロと…




べたべたするのはいいけど、お姉さん離席しすぎじゃない?
いつもんでくれるの?ねえもっと、もっとマッサージしてよ!!!!


ヘッドスパをあきらめたさはらはもうマッサージに全ふりしたいのでもまれることを欲します。

限られた時間の中、一秒でも無駄にしたくないのでお姉さんが返ってこないのは不服…当然です。



しびれをきらしたさはらは、ついにべとべとの正体を確かめるべくおしぼりをとってそっと目を開けてしまいます。決死の覚悟です。



目を開けると

さはらの頭は40センチ四方の箱のようなものに囲われていました。


そして頭上には、


そう頭上には、黒い球体があったのです。


GANTZ?


おそれで体がふるえました。
さはらは重い石の影響で知らぬ間に死んでいたとでもいうのでしょうか?

自分の生き返りの為にわけもわからず異星人を殺すだなんて私にはできそうもありません。


よく目をこらしてみてみると、

その球体から紐がたれていて、その紐をつたってべとべとした液体がさはらの額にたらされているのです。



え?


気持ちがいいのかなんなのかわからないまま、

やっぱり早く頭を洗いたいなって気持ちでいっぱいになりながら

いまかいまかとお姉さんの帰還を待っていました。


お姉さんがやっとこさ帰ってくると

残念ながらマッサージはもうしてくれないみたいで

「お疲れ様でしたー!」

とねぎらいの声をかけられ、一応シャワーもあるのだけれどこのまま蒸発させた方がデトックス効果がなんちゃらこーたらって言われたので
さっさと髪を洗いたかったはずなのに、このまま帰りますなんて言ってしまいました。ほんとこうゆうときの自分って嫌。当然です。

お着替えしてくださいねと頭と体にタオルを巻かれた状態のさはらを残してお姉さんは再び部屋をあとにする。

起き上がってタオルをとってみてびっくり。


めちゃめちゃ髪の毛べとべとじゃん。


このまま帰るとかさすがに恥ずかしすぎるんですけど…


あいつの皮脂レベル常軌を逸してるとかすれ違う人々に思われたくないんですけど…


この頭をいったいどうしたらいいのか解決策が見いだせないまま恥ずかしそうに部屋を出ると、

お姉さんがパウダールームに案内してくれました。



マッサージ前に飲んだハーブティーに加えて、チョコレートがちょこんとお皿にのっていました。
チョコレートはいいから風呂に入りたい。


櫛とドライヤーがそこには用意されていたわけですが、そんなものでこの
べとべとヘヤーがなんとかなるわけもなく…


オイルでべたべたのさはらの頭。

分け目がだんだんになってて変なの。


べたべた頭でパウダールームをでると、お姉さんがニコニコさはらを待っていました。


エレベーターまでお見送りされるさいに

「どうでした?瞑想できました?」

と聞かれたので

「想像以上に頭がべたべたでびっくりしています。」

と答えると

え?何が?って顔をされて

他のお客がストンと瞑想状態におちることを話されたのだけれど、

さはら瞑想するつもりできてなかったし、

寧ろいろいろきになって全然落着けなかったなと申し訳ない気持ちになって足早に立ち去りました。


こうしてさはらのヘッドスパチャレンジは失敗に終わったわけですけれども、

後で調べてみたらこれはアーユルヴェーダの技術の一種シロダーラといわれるものらしいですね。


オイルを贅沢に使って心地よい瞑想状態にいざなうシロダーラ。


ちゃんと心と頭皮の準部してからだったら楽しめたのかも。



今度普通に美容院でヘッドスパお願いしよ…











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