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消防団の放水訓練を実施した。(いつか図解入れるかも知れない♪ 更新:2020年11月)

いつもの備忘録なんだけれど、いつかこの投稿に図解(イラスト)を入れるかも知れないって思っているところです。

所属:京都市右京区太秦消防分団


消防団の放水訓練を実施した。

僕は小型動力ポンプ(操法だと一番員)を担当した。定期的に訓練をしているが毎回新しい気づきや学びもある。

今回の訓練では器具庫がある自治体施設のガレージを利用する。防火水槽のマンホールが2箇所あるので、1つに吸管(吸水用ホース)を差し込み、もう一つに放水してループさせるという流れで進める。マンホールの蓋は固く閉じていることが多いが、バールなどで叩いて振動を加えると開けやすい。マンホールの蓋は想定以上に重いためしっかり腰を落として2人で作業するのが大事。

施設建物を1周するために直径65mmホースは4本、最後は直径50mmを1本、双口接手を準備する。そして、ホースを展開させる際の伸ばし方のコツとして、巻いてある状態で差し口(オス)が地面に近い位置にしてから受け口(メス)を下ろすと、差し口がガチャガチャせずにスマートな所作となる。

(上記の図解予定)

受け口を下ろしたホースを片足で抑えて、差し口を利き手で持って、コマを回すような要領でホースの巻を解くようにするとキレイに伸びる。腕だけで伸ばすのではなく、身体全体で伸ばす姿勢(フォロースルー:スポーツで言うところの)を意識すると良い。差し口はその先で次のホースと連結し、受け口はポンプの排水口に結合させる。

(上記の図解予定)

吸管(吸水用ホース)がポンプに結合されている状態で、エンジンを掛けて吸水を行い放水の準備をし、アイドリングの状態で待機する。その際、放水までに時間が掛かるようであれば、ドレンコックを開いて、ポンプ内の余水を回すようにするとポンプ内の水温が上がらない。(火傷することはないかと思うけど、共同作業のため気遣いが大切ということだろうね)

指揮者(現場の指示役)から放水開始の合図を受けるが、今回は無線を使わずに、かつ建物の周囲を回す構成のため、角々に団員を配置して、合図を伝達する。

・放水開始=右手を真っ直ぐ上に伸ばす。
・放水停止=右手を真っ直ぐ横に伸ばす。
・エンジン停止=両手を伸ばして頭の上で交差させる。

(上記の図解予定)

放水レバーを開いて放水開始するが、ホースに水が流れるとホースに圧が加わるため、その様子を確認しながら、少しずつ開いていく。同時にポンプ内の水圧が落ちるのでスロットルで適切な圧力に調整する。

放水停止でエンジンを止めて、ポンプ内の排出ドレンを開いて余水を出す。(ちなみに、団によって差異があるかと思うが、ポンプ内を乾かしておくために給油ドレンを閉じてから、エンジンがガス欠で自動で止まるようにするケースもある)

今回、ホースに残っている水はすべて防火水槽に戻した。その際、ホース圧が減ってくるとホース内の水量が減ってくるので、今回伸ばしたホースの中央(建物裏)付近の結合部を外して、2方向からホースを持ち上げて移動し少しずつ排水していく。

ホース内の排水を済ませてから、ホースの結合をすべて外して、1本ずつ巻き直す。(巻き直す前に伸ばした状態で両端の口を折るようにしていたが、余計な空気が入らないようにということであったが、もうちょっと詳しく確認しておこうかな♪)

ちなみに、巻いたホースは消防署に預けて乾かしてもらうんだけれど、これは当分団だからかだろうか?


ホースバッグの収納訓練も実施した。

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当分団は、ホースバッグの中に65mmホースが2本連結された状態で折りたたんで収まっている。ホースバッグの運用として水利にある送水口にホースの受け口(メス)を結合してから走って伸ばす利用が想定されるため、ホースの差し口(オス)から収納していくことが必須。

尚、建物などに見られる送水口はメスであると思われるので、オスに変換するの媒介金具が必要だろうが未調べです。

(上記の図解予定)

一番下層は連結部を保護する目的も兼ねてホースのみとして、その上のバッグ奥に連結部(オス)を一折して配置し、バッグ内でホースを折り込んでいく。折り込む箇所が同じ位置で重なると余計な厚みになるため、折位置を一段ずつ変えてなるべくコンパクトに収めるようにする。

(上記の図解予定)

連結部の高さをまでくれば、次は連結部の上に重ねていく。中央の連結部はバッグの奥にくるようにホースを調整して、折り込みを続けて、最後結合部はバッグの先に残すようにするが、同じように保護を目的として、ホースを一層重ねてバッグを閉じる。最終的にベルトで閉じるが開きやすいようにしておく。

器具庫内の所定の位置にホースバッグやポンプを戻しておくが、ポンプのガソリンが減っているようなら足しておき、バッテリーも充電した状態としておく。道具を所定の位置に戻して常に待機の状態としておくことは、仕事ができる組織(個人も)の基本だったりするわ。


ホースバッグの延長訓練も実施した。

(追記:2020年10月18日)
以下、一番員、二番員、三番員という表現をしているが、実際にその呼ばれ方をしていないので書き換えるかも... 以下、主な構成員。
・指揮担当
・ポンプ担当
・ホース延長担当(分岐操作)
・筒先(放口)担当
・ホースバッグ担当(筒先補助兼務) → 僕

年末に京都市消防分団(右京消防団訓練披露会)での合同訓練があるということで、ホースバッグの延長を行った。この訓練では小型動力ポンプ(操法だと一番員)を担当するのではなく、ホースバッグによるホースの延長を行う。

ポンプからは通常通り2本のホース(65mm)を結合し、3番目と4番目のホースをホースバッグにある2本のホース(65mm)を結合して、筒先までは50mmホースの合計5本のホースを用いる想定として訓練を行う。

いつもはポンプを担当していたので、他の団員の補助という役回りになる。

水利のマンホールの蓋を一番員(ポンプ担当)と共に開け、二番員(ホース延長担当)と共に火点に並走し、二番員(ホース延長担当)の伸ばした2本目のホースの先で止まり、二番員(ホース延長担当)が作業しやすい様に、少しホースバッグの後方を上に上げつつ、バッグを担いでいる右腕をバッグから外して斜め上に伸ばす。

二番員(ホース延長担当)は、ホースバッグの固定金具を3個所のみ開放し、ホースバッグから受け口(メス)を出して、すでに伸びているホースと結合し、「よし」の合図に合わせて、さらにホースを伸ばしつつ火点まで走る。この時も二番員(ホース延長担当)と共に並走し、ホースバッグ内の3本目と4本目のホースの結合部が出る時、バッグ内を若干気にしつつ、4本目のホースが伸び切る寸前で、二番員(ホース延長担当)の「よし」の合図に合わせて、足を止める。

二番員(ホース延長担当)が、4本目と5本目のホースと結合する間、僕はホースの余裕を取るために再び補助に回る。そして、三番員(筒先担当)の補助を行うために、火点に移動し、ホースの右側(三番員・筒先担当は左側)に立って、放水補助員として両手でホースを支え、三番員(筒先担当)の足元の補助も行う。


追加訓練(2020年11月29日)

先日(11月8日)、僕は不参加だったのですが、右京区の5分団(花園分団、御室分団、宇多野分団、安井分団、太秦分団)で合同訓練が行われた。そして本日(11月29日)は、京都市消防活動総合センターにて開催される「右京消防団訓練披露会(12月13日)」の事前訓練を行った。

僕の役割はホースバックを担当しているんだけれど、11月8日の訓練でいろいろ改善点があったということで、その確認を行うことになる。

・ホースは5本とも65mmを用意する。
・整列は変わらず。
・作業開始で、ポンプを移動するために左奥の持ち手側に向かう際、左前の持ち手担当よりも先に前に出ることで流れをコンパクトにする。
・ポンプ移動後、水利マンホールの蓋を開ける際に、ポンプの左側から回ってマンホールの左側に付いて、ホース延長担当と共に蓋を開ける(ポンプの右側からマンホールに向かうと他者の作業と交差するため
水利に吸管が投入される作業を確認しつつ、他者の作業の交差を避け、ホースバッグの準備をする。
・ホースバッグは持ち手を上げてバッグにテンションを掛けた状態で、固定金具(補助ベルト)を3本外す。バッグのテンションを維持したまま、持ち手を肩に掛け、右手に分岐管を持って待機
・ホース延長担当がホースを伸ばす。その担当と呼吸を合わせて火点に向かう。すでに固定金具(補助ベルト)を外しているので、バックのテンションを維持しながら、ホースが崩れ落ちないようにバッグを前かがみにして走る
・延長ホースとホースバッグと結合する際、バッグを肩に掛けたまま前かがみの状態で作業しやすいほうに右手をバッグから離す(伸ばす)
・分岐管を指揮者に預ける。
・結合が確認できれば、火点に走る。
・途中ホースバッグ内の結合部が落ちる際、バランスを崩さないように気をつける。
・ホースバッグからホースがすべて出し切る頃、延長ホース担当の「止まれ」の合図に合わせ、場所を確認しつつ、ホース延長作業をスムーズに行えるように配慮する。
・ホース延長が問題なさそうであれば筒先担当までの余裕ホースを補助しつつ、放水補助としてホースの右手に付いて、筒先担当者の補助を行う。(ホースを両手で持って、筒先担当者の右足を自分の右足で補助)


消防団機関員講習は2017年に受講している。

僕のnoteでもけっこうアクセス数が高い投稿になっているが、note内で評価(♡)はほとんど無い。ネット検索でこの投稿を訪問したけど、求めているのと違うってことか♪w

補足:消防操法の基準(昭和47年消防庁告示2)がけっこう丁寧にまとめられている(ロープの結び方はわかりやすいね)。ちなみにこの告示は定期的に更新されているらしい。改正:昭和51年四月、昭和63年12月、平成11年9月と冒頭に記載もある。



#消防団 #小型動力ポンプ #放水訓練


僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。