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AIと労働についてレポートを読んで

欧州委員会が発表したAIが労働に関する報告書についてです。タイトルとして『AIが人間の労働を終わらせるという報道は、かなり誇張されているかもしれない(Reports of AI ending human labour may be greatly exaggerated) 』というタイトルになっています。
概要は以下の通りです。

  • AIが雇用に与える影響:欧州中央銀行の研究者たちは、AIに影響を受ける職種の雇用が約10年間で増加したことを発見した。AIが人間の仕事を奪うという懸念は過大評価されているとしている

  • 高学歴者と若者の雇用増:AIに影響を受ける職種では、高学歴者と若者の雇用が増加した。これは、AIが高度な職種を置き換えるという仮説に反する結果である。

  • 低学歴者と高齢者の雇用減:ソフトウェアに影響を受ける職種では、低学歴者と高齢者の雇用と賃金が減少した。しかし、AIに影響を受ける職種では、この効果はずっと小さかった。

  • 賃金への影響は小さい:AIに影響を受ける職種では、賃金にほとんど変化がなかった。考慮した3つの指標のうち、わずかに減少したのは1つだけだった。

レポートの締めにAIが雇用に与える影響について明確な見解を得るには時期尚早だと指摘しています。

現状、ヨーロッパではAIによる仕事の代替は始まっていないが、二極化が始まりつつあるし、いつ代替するかわからないよという風に理解しておこうと思いました。AIを使って仕事の生産性や創造性を倍増する方向に進むほうがいいですね。

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