見出し画像

【EDH】《クルーグ公、ウルザ/Urza, Prince of Kroog》 所感

0.概要

 本記事は《クルーグ公、ウルザ》を統率者としたEDHデッキについてである。
 今回は所感程度しかデッキを使い込んでいないので自身のデッキと個別カード紹介とする。レガシーばっかしてる

1. 統率者の特徴

《クルーグ公、ウルザ》のテキストは以下の通り

Urza, Prince of Kroog / クルーグ公、ウルザ (2)(白)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 工匠(Artificer)
あなたがコントロールしているすべてのアーティファクト・クリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
(6):あなたがコントロールしているアーティファクト1つを対象とする。他のタイプに加えて1/1の兵士(Soldier)クリーチャーであることを除き、それのコピーであるトークン1つを生成する。

若かりし頃のウルザ。まだPWですらない頃

 兄弟戦争で登場し、リミテッドでボムレアとして暴れたウルザ。
 《鍛えられた鋼》と激重コピー能力を併せ持つおっさん。

 《鍛えられた鋼》側で戦うことはオマケ。仮組したら一人回し時点であまりにも不快で、しかも弱くて心折れた。

実は継続的にトークンを出すカードもロードも少ない。2者合計で10枚ちょっとくらいしかない。

 なので後者の激重コピー能力をメインとして戦うスタイルになる。
 自分のカードしかコピーできない制約はあるが、そこは上手くやればどうとでもなるし、わかりやすい相方も多い。

一例。後者はCIPだけ残して爆発する

 《鍛えられた鋼》と違い複合的に引く必要はなく、相方の調達をどっかで出来ればいいやの精神でいける。
 クソ重たいこと、クリーチャータイプ付与による召喚酔いが邪魔になりやすいことに目を瞑ればコピー能力は純粋に強力であり、この能力をうまく使い、ゲームを破壊できるかが、この統率者のキモである。

2.デッキ紹介

 投稿時点で使用しているリストは以下。このリストをベースに話を進める。調整は結構適当。
 なお、デッキレベルは6後半程度を想定している。

・デッキの終着点

 無限マナを目指す。
 無限マナ = 即勝ち!ではないが、1周してきたら無限トークンで全員撲殺するため、まあオープンリーチではある。戦場にあるカード次第では統率者の能力を乱発して滅茶苦茶してやろう。
 メジャーな無限マナ手段がまあまあ入ってはいるが、この統率者専用の無限マナとしては《通電式構成物》だろう。

妙に探すのが辛かった

 統率者で3マナ以上出るマナアーティファクトを増やしておけば、コイツと無限マナできる。統率者のデメリットが活かされる珍しい瞬間

・デッキの構成について

 デッキ構築中に考えていたことを簡単に執筆する。よく使われるカードに関しては強いから入れただけなので割愛する部分も多いがご容赦願いたい。

・マナベース
 再三になるが統率者の起動型能力は非常に重たく、6マナで初めて実行となっている。
  6マナとなればとんでもなく強いカードがうようよしているマナ域であり、そんなものを連打する前提でデッキを組むとなれば当然分厚くマナソースを確保することになるし、何マナあっても足りない。そして、何マナあっても使い切れる
 土地は普通の枚数でもなんとかなるが、マナアーティファクトはそうもいかない。統率者にドロー能力がない分リソースの回復が苦手なので、リソースを吐き捨てない軽いマナソースはガンガン採用したい

《名誉に磨り減った笏》は優秀。《砕けたパワーストーン》はないと足りない。
本当はマナソースをもう少し厚く取りたい。60枚くらいでは足りない気もする・・・

コピー能力で増やしたいカード
 当たり前だが、マナソースだけ出して遊んでるだけでは、マナだけあるおじさんとなる。コピーしたいカードがマナソースだけだともう悲惨。すごい何かしそうな何もしない人で人生が終わる
 基本的に何もないならマナソースを増やして行動回数を増やすことになるが、もちろん増やせるものがあるならそれを増やすのがベターなのは当然である。
 とはいっても、適当に《砕けたパワーストーン》まみれの盤面にしてもしょうがないため、増やしたくてしょうがないみたいなカードを意識して採用したほうがいい。なので増やしたいのをある程度評価順に並べてみる。

・評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 《ファイレクシアへの門》

伝説じゃねえせいで戦場中悪夢の穴まみれ

 《燻蒸》戦場3秒クッキングと評判こんなもん増やすな

・評価:☆☆☆☆☆ 
《輝ける歩く彫像》《構築物トークン》 《千の月の鍛冶場》

 《輝ける歩く彫像》が複数並ぶとまあお手軽にゲームがぶっ壊れる。なんで修正まであるんだ?
 後ろ2つについてはアホみたいにデカイと評判のトークンが増える。15/15が8匹とか平気でやる。6マナとはいえポンポンこんなものが出てきては1人や2人簡単に撲殺できてしまう。やっていいことと悪いことがあるのでは?
 注意点として、トークン達は増やし方が異なる。
 《クルーグ公、ウルザ》のPT固定能力は7bに分類される。《ノーム・兵士トークン》のPT固定は7a、《構築物トークン》のPT修正は7cの分類のため、それぞれ《千の月の鍛冶場》、《構築物トークン》を対象にとるのが適切。うっかり《ノーム・兵士トークン》をコピーすると1/1クソザコバニラで固定される。
 そのため、《千の月の鍛冶場》はよほどじゃない限り変身させないこと

・評価:☆☆☆☆
《エスパーの歩哨》《真面目な身代わり》

アドの体現者

 《エスパーの歩哨》についてはご存じ白の1マナプチ《神秘的負荷》・・・ではない。
 統率者の《鍛えられた鋼》能力と相互作用し、マナ要求値は3。
 さらに増える。手に負えない。
 《真面目な身代わり》をよりアドバンテージがとれる《エスパーの歩哨》と同列に扱うのは疑問かもしれないが、この統率者はマナを伸ばす行為そのものが最重要なため、手札2枚増えるよりも土地1枚増えるほうが嬉しかったりする。あとデカい(4/4)

評価:☆☆☆~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《ファイレクシアの変形者》《模倣メカ》《彫り込み鋼》《機械神の肖像》

このデッキ最大のキーカード達

 評価が恐ろしく幅がある上に、全然違うラインナップ達に見えるが、使い方は目的は全く同じ。
 これらは全て、コピーしてない状態で戦場に出す(※《ファイレクシアの変形者》は統率者の能力で何とか生き残る)。
 これを《クルーグ公、ウルザ》でコピーすると、戦場に出るに際しの能力で好きなコピー対象になれる。しかも統率者のコピー能力にある余計なステータス追加能力を上書きして実質的にすべて無視する。平たく言うと、普通に唱えて場に出して「〇〇コピーで」と同じ状態が得られる。
 そのため、《ファイレクシアの変形者》《彫り込み鋼》で《金粉の水蓮》をコピーすればクリーチャーじゃないので即マナが出るし、《機械神の肖像》《模倣メカ》はそれぞれノンクリーチャーコピーとして場に出る。
 なおコピー後のをコピーすると《クルーグ公、ウルザ》のステータス付与が発揮され、クリーチャーのコピーで出る。
 使い方が不定すぎる上、戦場の状況に左右されすぎるので評定はできないが、インスタントでカードのコピーの量産をする能力は大変危険極まりない。暴力的なマナを蓄えることに成功した場合、ゲームを確定で破壊する絶対的危険物である。
 普通に1回コピーでは到底できないプレイヤーAとプレイヤーBのカードで色の垣根を超えたスーパーコンボ!とかはザラ、最悪勝利手段をインスタントで逆利用される
 その分使用者には強大な視野と激烈な負荷がかかるデメリットがあるため、使うときはお願いしてゆっくりゲームを進めたほうがいいかもしれない。
 なおパーマネントタイプが違うから強いパーマネント出しても平気やろー!!!と安心していると「《液鋼の首飾り》で無理矢理カードタイプを変えて《彫り込み鋼》でコピー」とかいう力技があるため、シャクられる

首飾り使ってコピーしたら言われた言葉です

評価:☆☆☆
《月銀の鍵》《高級競走車》

《高級競走車》の日本語名今初めて知った(ブーブーって呼んでた)

 前者はこのデッキだとやれること滅茶苦茶多い。主なサーチ先だけで《玄武岩のモノリス》《見捨てられた碑》《機械神の肖像》《液鋼の首飾り》《マイトストーンとウィークストーン》《彩色の宇宙儀》とか。
 《前兆の時計》とか《巻き戻しの時計》でいっぱい増やせる状況なら、これ1枚でゲームをお手軽にぶっ壊せる
 後者はコピーすると、サイズこそ1/1とちっちゃくなってしまうが、コピーがクリーチャー化する デメリット 能力により、最初からクリーチャー化している。世界に先駆けて自動運転が達成される(プレイヤーを車で轢くって人身事故では?)
 そしてこいつだけは能力もやたら強烈。相手の墓地呪文にタダ乗りしてリソースを増やそう。
 なお機体なら全部クリーチャー化する上に能力もそのままのため、飛んでる奴は飛んでるし殴った時の能力もそのまま。意味もなく搭乗もできて楽しい。

評価:☆☆《スランの発電機》
《金粉の水蓮》《スランの発電機》

 単純に強い。後が楽になるので暇なら増やしとけ

 残りは全部☆1です。

3. プレイ方針

 今までの説明でも散々出てきた通り、マナ加速から優良カードをコピー!以外特にない
 恐ろしいことに特筆することもほぼない
 アーティファクト対策を恨む以外やることもなく、《汚損破》《告別》《粉砕の嵐》《無垢への回帰》《忍び寄る腐食》《質素な命令》《進歩の災い》《硫酸の波》《歴史の彼方》《ヘルカイトの暴君》辺りがクリーンヒットすると投了ものであり、《溜め込み屋のアウフ》《石のような静寂》《無のロッド》を置かれたが最後ゲームはもうできない。終わり!

4. 小テク

《息詰まる徴税》《リスティックの研究》《ミラディン包囲戦》

 例によって《液鋼の首飾り》でアーティファクト化すると増やせる。

 《ミラディン包囲戦》が含まれていることに疑問を感じるかもしれないが、無限マナかつアーティファクト化した後に《ミラディン包囲戦》を「ファイレクシア軍」宣言で増やすと一人ずつ死んでいく。先に引いてしまったときは「ミラディン軍」宣言で盤面を強くしていけばOK。あとでコピーしても場に出るに際し選びなおせる。

5. 末尾

 最初の目的はどこへやら。完全にクローンデッキですねこれ!
 茶対策さえされなければいい動きをする。クローン系デッキの楽しさはとりあえず味わえて満足。

 短いけどこの辺で

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?