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実録!悪徳翻訳講座 なりたちと黒幕 延々と生まれ続ける理由に迫る!

【最新】新しい悪徳翻訳講座、AI翻訳アカデミーが出現!
AIがあるから英語力がなくても短期間で翻訳家になれるという広告をインスタで出し、LINEに誘導します。ご注意を!
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動画をメインにした講座のアイデアは、ある特許講座。
その講座を受講したものの仕事が来ない 浅野正憲 が、産業翻訳の動画講座を思いつく。
そして2018年、情報商材屋の清水和希(REGOLITH)や小玉歩と手を組んだ。全てはそこから始まった。

2018年7月、翻訳の学校、開講。第1期は12月に終了予定だったが、高額で講座が売れたため継続。グループチャットアプリを効果的に使い受講生を囲い込む。
CV(履歴職歴書)を「盛る」、トライアル情報共有のルール破り、とんでもない内容を教えるトンデモ講座が始まった。

REGOLITHは、LINEでじらしメールを送るLステップ、テレビ、電車広告、SNSを駆使。2019年には1000人が受講。
同じ内容の履歴職歴書、トライアルレベルに達していない訳文を怪しんだ翻訳会社が調査を始め、講座の実態が明らかに。欧州の翻訳会社協会EUATCから注意喚起が出され、英語圏で使われている翻訳関連詐欺一覧ウェブサイトに「浅野正憲」の名前が載ることとなった。指導に疑問を持ち、キャンセルを申し出るも脅された被害者たちがTwitter声をあげ始めた。

浅野は2019年の翻訳祭(「ほんやくまつり」と呼んでいたとか)に受講生を引き連れて颯爽と登場。積極的に交流する翻訳者はいなかった。また、他の翻訳者に「講師にならないか」と声をかけていたという(最初はジモティーで募集していた。月給19万円)。急に受講生が増え、トライアル訳文の添削者が足りなかった模様。

2019年ピークを迎えた在宅翻訳コミュニティ。しかしCV詐称とトライアルカンニング問題で受講生からも突き上げがあり、翻訳者からもSNSでこき下ろされ、徐々に失速。2020年はさらに激動の一年に。

2019年5億の売上を誇っていた講座も情報商材業界から疎まれ、受講生はトライアルから門前払いされる羽目に。在宅翻訳アカデミーに改名、集中講座や朝活をしていたその矢先、浅野が1度目の失踪!誰も連絡を取れなくなった。

「大変、浅野先生がいないと講座つぶれるんじゃない?」という心配は全くなく、在宅翻訳アカデミーの募集は続き、受講生の対応も行われていた。そう、1期生を中心とする受講生のうち、講師に認定された実力者(?)たちが運営を続けていたのだ!

受講生からできるやつを側近に抜擢するのは情報商材サロンの王道。それを活用するとはぬかりない。
で、REGOLITHの清水和希は「浅野いなくてもいいよな」と気が付いた。この時期にゲスト講師を務めたのが受講生の 森谷祐二(本名森谷悠璽)。森谷式翻訳カレッジの主任講師である。師匠の浅野より稼いだらしい。

翻訳講座は割に合わない。受講生が卒業せず(CV詐称トラブルのお詫びで延長したらしい)手間ばかりかかる。追加講座や系列講座を勧めてもあまり儲からない。
太く短く稼げる講座をどんどん乗り換える方が効率いいと判断した清水。森谷の登用が決まった。同時に、GTA、ソエル、中国語講座も動き出す。
注)GTAの坂口雅志、ソエルの佐藤譲治は、一時在宅翻訳アカデミーの講師を務め、ノウハウを盗んだか、同じ情報商材屋と組んだとみられる。中国語講座のしゅえは、浅野正憲の教え子。

清水と森谷が結託したことにより、2020年一杯で浅野講座が閉講すると決まった。森谷式翻訳カレッジの割引が案内された。
そして12月、浅野正憲が再び失踪する。全ての責任は浅野に押し付けられ、受講生は見捨てられた。受講期間中の人への返金はなく、泣き寝入りした人が多数。

この間にグローバルトランスレーションアカデミー(GTA)が特許英訳という最難関の翻訳を英検3級でできると宣伝し、300名を集める。坂口雅志は金ができたとたんに引っ越し、授業をすっぽかしたらしい。教材が古く、特許、技術、高度な英文法などの専門知識を必要とする分野に、英検3級で太刀打ちできるわけもなく、1週間目でだまされた!と感じる人が続出、返金騒ぎも起きている。消費生活センターからも目を付けられ、クレジット決済ができなくなったのか、取扱会社が変更になったと聞く。
そして、森谷式翻訳術の宣伝が2021年1月に始まった。

翻訳関係者の警告を見て思いとどまる人も多かったが、2021年4月1日、森谷式翻訳カレッジが開講。講師は、主任の森谷祐二を始め、浅野講座の元受講生、在宅翻訳アカデミーで講師を務めていた人ばかり。Twitterでは「CVを盛ったりカンニングしたりしていない」と言っているが、いつまた始めるかわかったものではない。
また、黒幕は清水和希。情報商材屋である。大丈夫なわけがない。

翻訳者や被害者が警鐘を鳴らしているのは、金をむしり取るプロが運営しているから。
経験の浅い講師が教えているから。その人たちは経歴詐称やカンニングに加担したか放置した責任があるからだ。
だから、申し込まないでほしい。苦しむ人を減らしたいと心から願っている。

怪しいなと思ったら、Twitterで検索してほしい。(ネット検索はお金をかけてSEO対策をしているため、偽物の体験ブログが横行しているので注意!)困っていたら、警鐘を鳴らしている翻訳者、被害者に質問してみてほしい。

翻訳会社、翻訳者、チェッカーの人たち、放っておいたらそのうちつぶれると思わないでほしい。次々と新しい講座が生まれ続ける。情報商材だからだ。翻訳業界、英語学習業界が食い物にされている事実を覚えていてほしい。

その後、翻訳講座は危ないと感じた情報商材屋たちは、通訳(小熊弥生)、英語コーチング(Fukunaga Jenny)、TOEIC800点講座(セレン、本名村瀬拓也)などを打ち出していたが、全然売れなかった模様。早々に宣伝を打ち切っている。(ほんと、高すぎるんだわ)

情報商材屋と組んだとみられる語学系講座は、アン・クレシーニ「アンちゃんのHello! English!」「アン先生のサプリングリッシュ」、他にも見つけたら追加予定。「速読術」「記憶術」「スペイン語」もある。
仕掛け人や広告塔として、横田力(チカラ先生)、木下昌英(YOSHI、インフォファクトリー)、吉野邦昭(Art Of Memory)、小玉歩あたりが表に出てる。清水和希は全く表に名前を出さなくなった。

情報商材講座の特徴は、
1)講師本人は、自分のSNSで教材・講座の宣伝をしない。
2)LINEに誘導して毎日じらしメッセージを送り付ける。講師の動画を4回見せる。価格は1週間くらい経って発表。あまりに高い(30万~50万)ので諦めたところへ、格安価格(8万くらい)の教材があるとメッセージ。
3)普通に検索しても、教材・講座のウェブサイトが見つからない。
4)検索すると「○○講座は怪しい?」というアフィリエイト記事が出てくる。
5)銀行振り込みの場合は割引がある(クレカで分割だと返金要求されやすいから)。
6)動画などのコンテンツ+オンラインサポートやオンラインサロンがついてくるので安心!という宣伝。
7)「○○アカデミー」「○○式××術」という名前を付けがち。
1つでも当てはまったら、よーく調べて。

心から、情報商材屋がいなくなることを願っている。それまで警鐘を鳴らし続ける。




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