アルフォンソ・デイヴィスがこれまでのキャリアを語る
19/20季に左サイドバックとしてブレイクし、バイエルンの国内二冠に貢献したアルフォンソ・デイヴィス(19歳)。
デイヴィスが『The Players Tribune』への寄稿の中で、これまでのキャリアについて語っている。
5歳の時に“難民の子供”としてカナダに移住したデイヴィスは、エドモントン・ストライカーズというクラブでサッカーを始めた。
だが、特に幼少期はデイヴィスにとっては厳しい環境だったという。
「家ではベビーシッターとしての役割があったから、練習を欠席することが多かった。僕は今19歳、妹は8歳、弟は12歳だ。だから7年前は、僕は継続的に弟や妹の面倒を見なければならなった。僕の両親は常にそれを行うことができなかったからね」と語っている。
デイヴィスは子供の頃に大きな夢を持っていた。
「寝る時には ヨーロッパのトップスターになることを夢見ていた。ゴールを決めて 歓声を上げている何万人ものファンと一緒に祝う姿をね」
当時のデイヴィスのお気に入りのクラブはチェルシーだった。
「父は毎週末、テレビでチェルシーの試合を観戦していた。チェルシーは僕の好きなチームにもなったんだ」
デイヴィスのフットボールの才能は早くから注目されていた。
14歳でバンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍したデイヴィスは、故郷を離れることになった。
「14歳でバンクーバー・ホワイトキャップスに移籍したとき、僕はナーバスになっていた。エドモントンに家族を置いてきたばかりだったからね。それに僕はとても恥ずかしがり屋だった」
デイヴィスはまた、当時は今のような自信を常に持っていたわけではなかったことも認めている。
初めてトレーニングに参加したセカンドチームでの最初の数週間、デイヴィスは本当に自分がプロのサッカー選手になれるのかどうか確信が持てなかったという。
「そうだね、たくさんの疑問を持っていた」
もしデイヴィスがプロサッカー選手になっていなかったら、今は俳優になっていたかもしれない。
俳優になることはデイヴィスのもう一つの願いだった。
「ところで、僕はずっと俳優になりたいと思っていたんだ。今でもそうしたいと思っているよ。でもサッカーが一番だった」
デイヴィスはすでに自分の将来について具体的な計画を持っている。
デイヴィスはバイエルンに居心地の良さを感じている。
「もうそんなに若くないし、自分のキャリアがどうなっているかを考えてみた。可能な限りドイツに長く居たいと思っている」
まだ若いにもかかわらず、デイヴィスはキャリアを終えてからの時間についてもすでにいくつかのアイデアを持っている。
「僕は現役引退が近づいてきたと感じたら、何年も何年もかけて必ずコーチングライセンスを取得する」
デイヴィスは今季、大きな目標を達成した。
バイエルンでは左サイドバックとしてブンデスリーガ29試合に出場し、3ゴール4アシストを記録。
8月にはバイエルンで自身初のチャンピオンズリーグのタイトルを獲得する可能性もある。
「僕は子供の頃から大きな夢をたくさん持っていて、バイエルンはその夢を実現する助けとなっている。バイエルンのおかげで、その夢を実現することができたんだ。僕はまだ始まったばかりだ」と、デイヴィスは語っている。
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