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コントラストの強い

 新宿の地上を歩いていた。夏の日差しってこんなに強いのか。日傘越しでも貫通しているような熱を感じつつ、映画を見終えてふらふらと歩いていた。本当は新宿カメラ市場まで行って、安いレンズを見つけられたら友人に買ってあげようと思っていたのだけれど、あまりの暑さにやめてしまった。

 切り取っているな、と感じるくらい夏の日差しは光線!という感じで……。街がコントラスト上げすぎでは?と思う絵作りになっていた。

 歌舞伎町のゴジラの下で光線を感じる。なんかいいなと思ったのですけど、いざ光線に焼かれるとそんな悠長な思考ではいられなくなったり。

 この日はスラムダンクの復活上映を見て、末廣亭で落語を見てとずいぶん贅沢な予定を立てていた。合間の時間は1時間くらいなのだけれど、写真撮りたいなとカメラをわざわざ持ってきて、炎天下ふらふらと地上をさまよう。新宿は地下の移動だって便利だというのになぁ。

 友人にモノクロ良いじゃん!と言われてカラーかモノクロか迷うようになってしまった。現像でもそうだし、わりとシャッターを切る前にも悩む。これはモノクロでいける写真だろうかと。いいことだ。飽きずにすむ。

 めちゃくちゃ気持ちよくピントが合っている。麦わら帽子の似合うじいさんになっていきたい。

 黄色は白黒にすると淡くなるんだなぁ。カラーだとうるさい、暑そうな写真だけれどモノクロだとなんだか静かだ。へぇ。

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