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自分目線のギブアンドテイクじゃ上手くいかない

こんにちは、さいとです。

エンジニアとして働きながら、兼業でカウンセラーをしています。

この前のツイートで、与えるだけじゃ上手くいかないという話をしました。

いくつか反響があったので、少し掘り下げてみたいと思います。

押し付けのギブは相手のためにならない

ギブアンドテイクって言葉があります。

ギブって誰かを助けてあげるだとか、相手にとって有益になるものを差し出すだとか、食事代を奢るだとか、いわゆる相手が喜ぶことを無償で相手に提供することですよね。

一方テイクはギブの逆で、自分が喜ぶこと、助けになることを相手にしてもらうことです。

この世は助け合いだから、お互いの利益のために行動しあうのが大事だというのは、誰も否定できない常識のように思えます。

ですが自分がして欲しいことと、相手がして欲しいことが一致しているかというと、そういうわけでもありません。

この前の共感の話でも書きましたが、人間はそれぞれ異なる価値観を持っています。

なので自分が良かれと思ってやったことでも、相手にとってみれば何の価値もないということは当然のように発生するわけです。

じゃあ相手がして欲しいことってどうやって考えたら良いの?ってことになるんですが、とにかく自分目線から他人の目線に視点を変えることが大事です。

自分の関心でなくて、相手の関心に目を向ける


何を与えて良いか分からない、相手の欲しているものなんて分からない。

そんな風に考えてしまう場合は、相手ともっと深く関わってみることが大事です。相手が何に悩んでいるのか、どうしてこんな考え方をするのか、普段はどんな態度で人と関わっているのか、何に興味があるのか。

とにかく相手の関心に目を向けて、本心を表に出してくれるように関わっていく必要があります。

そして普段のコミュニケーションが良好でないと、相手の本心は表に出てきません。だからこそ日頃の相手との接し方が重要になります。

相手との信頼関係が得られるように、自分の主張を押し通さずに、良く分からないところはちゃんと確認し、相手の意見にもしっかりと耳を傾ける。良くあるありふれた話かもしれませんが、こういう基本的なことを毎日繰り返すことによって、着実に信頼される人間に近づくことが出来ます。

コミュニケーションに一発逆転の裏技なんてないんです。

こんなことを言うと「そんな完璧に人とコミュニケーションなんかとれないよ」って思うかもしれませんが、完璧な人に見られる必要もありません。

少しイメージしてほしいんですが、なんでも完璧にこなしちゃう人って、頼りずらくないですか?

適度に弱みを見せたほうが、相手も自分の弱みを見せてくれたり、本音を出してくれやすくなるものです。人間味のある人の方が安心しますよね。

なのでとにかく大事なのは、相手が何に興味を持ち、どんな問題を抱えているのか知ること。そのためには日ごろのコミュニケーションを大事にしましょうということです。

もっと言っちゃえば「良い人になりましょう」ってことですね。超雑かもしれませんが、いわゆる良い人が信頼されるというのは、「自分に興味をもってくれている!」と相手が感じてくれるからということに繋がるので。

良い人=自分に興味と感心をもって関わってくれる人

この考え方は大事だと思っています。

良い人になりすぎても疲れてしまう

ここまで綺麗ごとのようなことを書いてきましたが、最後に一つ大事なことを書いておきます。それは「良い人になりすぎてもあなた自信が消耗してしまう」ということ。

とにかく自分の利益は度外視して、ひたすら相手に尽くしなさいといった、ただ良い人であり続けなさいという考え方は、僕は正直疑問視しています。

残念なことに、この世には相手を利用してひたすら自分の利益を追求しようとする、バンパイアのような人が存在しています。

そんな自分のことしか考えていない人に対して、ただひたすら与える行為を繰り返してしまうと、その先は地獄です。良いように使われて、気づいたときには何のために尽くしてきたのか分からなくなり、ただ疲れてしまいます。

なので大事なのは「ちゃんと自分の利益も考えましょうね」ということです。この世は助け合いで成り立っています。まともな人であれば、あなたが助けたら相手も助けてくれるときが必ずあると思います。

気を付ける必要があるのは、何もしてくれずただ助けを求めるような人と接したとき。当たり前のようにこちらの好意を受け取っているのに、相手は何もしてくれないような人と関わったとき。

こんな相手と出会ったときは、相手にも何かをしてもらおうという態度を示すことが必要です。基本は与える姿勢を保っていても、ただ与えるだけの人ではないと相手に示すことが大事。ここで臆病になってしまうと、ただ利用されるだけの人生がスタートしてしまいます。

良い人であることは大事ですが、いわゆる良い人を利用して、自分の利益のために使おうとする人を見抜くことは重要です。

ギブアンドテイクのバランス

ここまでをまとめると以下になります。

​・自分目線で与えても、相手が欲しているものとは限らない
・相手の興味に目を向けて、何を必要としているか考えよう
・相手の興味を知るためには、日ごろの関わりが大事
・良い人になることで相手も本音を見せてくれる
・良い人を利用しようとする人もいる
・利用されないためには、自分も何かをしてもらおうという態度を示す

何が大事かを一言でまとめるならば、「相手の事を理解したうえでギブアンドテイクのバランスをとりましょう」ということになります。

自分の目線で相手と関わっても、相手は信頼してくれません。人間は常に「誰かに自分を理解してほしい」と考えている生き物です。だからこそ相手を理解したいと思ったときに、相手が欲しているものが分かり、効果的に与えることが出来るようになります。

相手の気持ちになるのが大事というのは良く言われますが、これが全てのコミュニケーションの基本です。これからも色々な観点から書いていければと思います。


最後まで見て頂いて、ありがとうございました。
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