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「業務用」のコピー/複合機と「個人用」の違いはどこ?中間はないの?

みなさんがコピー機・プリンターを必要とする時、その多くは「仕事」で使う目的かと思います。ただ、「仕事」と言っても世の中には星の数ほど仕事の種類があり、機器を使う人間の数や印刷をする紙の数の違いもありますから、コピー機・プリンターを選ぶ時はその環境・条件に合わせて考えなくてはなりません。それを考える時、よく悩むのが「業務用」と「個人用」の境目です。「自分にはどっちが合ってるのか?」「予算は間に合うか?」など様々なポイントがありますが、そもそも「業務用」「個人用」とは何が違うのか、さらに「その間の層」というのを簡単にまとめてみたいと思います。

1.コピー機・複合機の分類について

・「個人用と業務用」は「インクジェット」と「レーザー」の違い?

一般的にインクジェットの小型複合機が個人用、感光体を使うレーザー(LED)方式が業務用と解釈されがちですが、それだけでしょうか?
インクジェットでもエプソンの用にオフィス向けに進化させたモデルを出しているところもあります。ではそれ以外に個人用と業務用を隔てる点というと何になるでしょう?

インクジェットとレーザーの違いはこちらで

・機器の耐久性と保守サポート

それは、「耐久性」と「保守サポート」の違いです。
「耐久性」の面でいえば、インクジェット複合機はプリントヘッドを大きく左右に動かして印刷する機構の為、駆動部分が多く、どうしても印刷枚数が多くなるにつれて摩耗する部品も多くなってきます。その為、全般的に機器寿命が短めになります。
明確な数値として発表されていませんが、大体1万枚〜2万枚で寿命と言われています。
仮に「3年(36ヶ月)間で2万枚印刷した」とすると、
1ヶ月あたりの印刷は555枚(20000÷36)という計算になります。
「5年(60ヶ月)間で2万枚印刷した」としたら、
月間333枚(20000÷60)ということになります。
これが何を示すかというとつまり、
月間で333枚ないし555枚以上利用する人にとってインクジェット複合機は機器寿命、つまり機器耐久性的に合わなくなってくる、ということです。

あと、個人使用が多いインクジェット方式の複合機は、機器になにか不具合があったときの修理対応を「センドバック」という、機器本体を工場に送って修理する方式を採用しています。つまり修理が必要になると、機器本体を一旦手放すことになります。
その点、業務用のコピー・複合機は出張修理で機器設置先での修理作業を行うことが多く、故障により機器が使えなくなるダウンタイムを極力短く抑えることが出来ます。この点も後述する個人用と業務用の区別にお役立て下さい。

2.個人用複合機とはどんなもの?

あらためて個人向け複合機というものがどんな機械なのか考えてみましょう。印刷方式はインクジェット方式が多く、ユーザーが自分で梱包された機器を開梱・設置できるくらいのサイズ感、価格は高くても5万円程度以下、メーカー保証が1年ついてくる、といったところです。中にはこの条件を逸脱した商品もありますが、だいたいそのくらいでしょう。
個人向けとは言え、仕事も個人で行っている方には十分な機能を搭載していますし、無線LANへの対応などは業務用よりも多機能な側面もあります。価格もそこまで高価ではなく取り扱いやすいという点ではバッチリ条件にハマります。
なので、下記の条件に当てはまる人は個人向けの複合機でも十分ご活用いただけると思います。
<個人向け複合機でもOKそうな方>
・月間500枚程度未満(1日20枚程度未満)の印刷量の方
・利用ユーザーが1、2人程度の場合 ・図面やデザインなど細線を印刷されない方
※ 

市販のコピー用紙1冊で500枚です。

3.業務用複合機とはどんなもの?

業務用複合機といえば、みなさんがよく目にするのは企業の事務所においてあるもの、コンビニで見るようなコピー機になるかと思います。印刷方式はレーザーもしくはLED方式と言われるもので、粉状の「トナー」を使うのが特徴です。機器の設置には専門知識が必要で、基本的にメーカーや専門業者の搬入設置便を組んで実施されます。価格は幅がかなりあり、メーカー標準価格で80万円くらいから上は200万円超えというものもあります。性能はもちろん個人向けを凌駕し、特にセキュリティ関連などを含めれば業務用のほうが遥かに多彩な機能を持っています。業務用複合機内での価格の高さはこの「機能」の多さ、対応幅、それと「印刷速度」に比例していると言えます。一般的な中小企業で利用する毎分25枚印刷〜50枚印刷くらいのモデルの最近の実勢価格は50〜100万円の間、リースだと5年契約で9000円〜20000円の月額になるくらいです。 業務用の複合機を選んだほうがいいお客様というのはだいたい下記の内容にあてはまるかと思います。

<業務用の複合機が向いている方>
・月間1500枚以上(1日50枚程度以上)の印刷量の方
・利用ユーザーが4,5名以上はいる場合
・その他、デザイン関連など細かな指定が必要な場合

この業務用が向いている「条件」は3つともが当てはまる場合もあれば、どれか1つが当てはまるので個人向けでは対応できない、という要件もあるのではないかと思います。これはお使いになるユーザー様の職種や業態によってもかなり変わりますので、業務用をお選びになる場合はご自身の利用環境を改めて、販売店と相談して商品構成を組むのが良いと思います。

例えば、デザイン系の業務をされている事務所ならPostScriptでの出力が必要であるとか、大量印刷がベースにあって自動紙折機能やステープル(ホチキス止め)などをするとなれば、サドルフィニッシャーというオプションが必要であるなどです。

この辺の話は数年に一度複合機のことを検討するユーザー様より販売店スタッフがもちろん詳しいので、信頼できるスタッフに相談してください。機種によっては希望のオプションがつけられない場合もありますので、基本的な構成から検討する必要があります。

4.メーカー標準価格100万を超える商品は必要がないのはこんなユーザー

さて、個人向けと業務用の簡単な定義を挙げてみたところで、これを読んでいただいている読者(あなた)が必要な複合機はどちらか、判断できますでしょうか?

少なくとも、何となくこちらかな、というのはあろうかと思います。ただ、特にこのようなコラムを読んで参考にして頂き、ご自身で複合機をどれにするか選定する立場にいる方の多くは、実はこの「個人向け」と「業務用」のちょうど間に当てはまるユーザー様であることがよくあります。
その理由は2つあります。

1つ目は、迷わず業務用の複合機一択で検討するような大きな団体・組織の方であれば、まずこんなコラムを読まずに販売店の営業スタッフに内容を任せているケースがほとんどなので、こちらを読んでいらっしゃる時点でちょっと「全体業務用」の分類からは外れた方のはずだからです。

もう1つは、すでに個人向けを利用した経験があり、「個人向け」では仕事に使うには頼りない、故障が多い、コストが割高などのデメリットを感じて、業務用も少し視野に入れた検討をされている方、ただ予算的にもそこまで袖を振り切れない方も多く、そういった方がこのような記事をお読み頂く傾向にあります。

「帯に短し襷に長し」なんて言葉もありますが、個人向けか業務用か悩まれるユーザーが一定数いらっしゃる以上、何らか適した複合機が提供されて然るべきです。
あれば多くのユーザーが満足しやすいはずなのに。
これがなかなか、メーカーの利害もあって、機種は少ないのですが、

ちょうどよいのがあるんです。

A3サイズ対応のカラー複合機で。 当店では上記のような「中間層」のお客様が元来多いということもあり、この複合機を『推し』にして紹介差し上げてますので、ぜひこの機会に少し詳しく見ていってください。

5.月1000枚使う人、使わない人の複合機

少し前に個人向けに適しているのは「月間500枚以下」の利用ユーザーとひとまず定義し、業務用は「月間1500枚以上」のユーザーとしました。もちろん複合機選びのポイントは印刷枚数だけではありませんが、おおよその機種・クラスを選定するには大きな参考値になります。 しかし、だとしたら中間の「月間1000枚使うか使わないかくらい」のユーザーにぴったりなのはどのクラスなのか、が、定義されていません。
そこでぴったりなのが、価格も手頃で保守契約への加入も任意選択になっている「シャープ DX-20C20」という商品です。
Good Design賞も受賞していて、外見で選ぶ方も多い機種です。

あくまで「月間1000枚使うか使わないかくらい」のユーザー向けですが、よろしければうちの商品ページをちょっとご覧になって下さい。更に気になったら当店のスタッフまでお気軽にご質問下さい。

A3カラー複合機「SHARP DX-20C20」

わからなければ・・・

いずれにしてもご自身が何枚くらい印刷するか、どのくらいの頻度で使うかというのは、数年に一度だけ複合機を入れ替えるお客様側に聞かれてもわからない、というのが正直なところだと思います。
ざっくりとした感じで構わないので当店のスタッフにご相談頂ければ、お話をお聞きしながら、どの位の複合機がユーザーとなるあなたに合っているのか助言します。まずは、ぜひお気軽にご連絡下さい


<参考(動画)>


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