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罪と罰

罪を犯すとそれ相応の罰が下る。

それがルールだ。

では、どれくらいの罪には、どれくらいの罰が相応といえるのか。

これはめちゃくちゃ難しい。

最初に断っておくが、私の法律に関する知識は、ザリガニよりは多いけど社会の授業をちゃんと聞いてる高校生よりは少ない、と言った程度だ。

だから、この難しいというのは、感覚的な話である。

スピードオーバーの罰金が1万5千円。

殺人を犯すと懲役5年以上。

これが罪に対して相応といえるのか。感覚的にはなんとなく罰が軽いなという感じがする。

ニュースで重大な事件の判決を見た時も「もっと重い罰を与えたらいいのに!」と思うことが多い。

この平和の国では、罰は罪に対して軽めの傾向がある気がする。

ただ、ここ日本にも、罰が不当に重いとかんじ感じられる罪があるのをご存知だろうか。

その罪とはズバリ。

お米を残すことである。

「お米を残すと目が潰れるよ!」

この不文律を、皆さんも聞いたことがあるだろう。

私もおじいちゃん、おばあちゃんにそう言い聞かされて育ってきたけれど。

いやいやいや。

それ、流石に罪と罰のバランスおかしくないですか。




もちろんお米は大事だ。それに異論はない。

私も農家の生まれなので、お米を作る大変さは身に染みて知っているし、何より自分自身が三度の飯より白飯が好きなタイプ。

お米は犬に服を着せるが如く、必要以上に敬って大切にしている。

それでもなお、お米を残すとくらいで目を潰されてはやっていられない。

大昔に作られ、おそらくレートがガバガバであろうハンムラビ法典でも、せいぜいが「目には目を」までである。

バビロンの法務官も「米には目を!」とか言われたら、「いやいや、それはやりすぎだから、いったん落ち着こ?」って諭したはずだ。

日本のライスリスペクトたるや凄まじい。

でも、私もこの言葉、自分の子供に言っちゃうんだろうな。

令和生まれの我が娘はどんなリアクションをしてくれるか、楽しみでもある。

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