見出し画像

第2回 精神障害ってなぜあるのだろう

障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の代表、大野のブログです

今日は精神障害ってなぜあるのかな、についてブログを書きます。

私たちの「障がい者ビジネススクール ユニカレさが」には「精神障害」の診断を受けて入学する受講生がたくさんいらっしゃいます。初めてその診断をお医者様から受けて、中には絶望した方や、自分の症状に名前がついて安心した方もいらっしゃったことでしょう。それでも、前向きに生きていこうと決めた方がユニカレのドアをたたき入学されてきます。そのような方々との触れ合いの中で感じたことを書きたいと思います。

今日は統合失調症です。
ユニカレさがには統合失調症の診察を受けて来られる方の比率は多めです。日本人の人口比率として1%、100人に一人いる計算となります。そんなにいるんだな、という印象もあります。

統合失調症はいつからあるのかということですが、精神医学が確立する18世紀以降しか記録は残っていませんが、歴史書にはギリシアの時代から18世紀まで統合失調症の症状を表した記述がたくさん出てきます。ということで、おそらく、昔からあるものだとも考えられます。

割と多くの人が昔から苦しんでいる統合失調症、原因はまだはっきりとわかっていないのです。おそらく、脳内の神経伝達物質ドーパミンのバランスがくずれることが有力視されていますが、それも「ドーパミン仮説」とまだ、「仮説」なのです。

人間は進化しています。身長だって日本人男性は今から100年前の大正10年の平均は160㎝、100年後の現在は170㎝と10センチも高くなってきています。栄養要因や様々な外的要因もありますしょうが、人間自体の大きくなろうとする内的要因によるものもあると思います。それは生存のために不利な遺伝子をなくし、有利な遺伝子を残した結果だと言えます。

だとすると、統合失調症が病気であり、人間に生存に不利なものであるならば、ギリシアの時代から残っていて、100人に一人もその症状を持つ人がいるのはなんだか不合理な気がします。

そうすると、統合失調症は病気なのではなく、人類が生き延びるためのオプションの一つとして遺伝子の一形態として残るべくして残された性格、もしくは体質、個性というものではないかとも考えられます。その方が合理的だと私は感じているからです。

なので、私たちは統合失調症の方を病気の方だとはとらえず、体質や個性で社会に溶け込めない状況にいる「困った状態な」健常者だととらえてサポートさせていただいています。その方が社会復帰の成果も上がっているからです。

「精神障害ってなぜあるのだろう」というタイトルですが、答えはわかりません。でも、そういう症状の方はいて、様々な支援があれば普通に社会で生活できる人を病気というカテゴリーに入れたくないですし、病気はいらないものですが、その症状がある人が「社会のいらない人」ではけっしてないので、そういう意味で「精神障害ってなぜあるのだろう」という問いはずっと続けていくことになりそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
障がいがある人のための就職応援事業所
障がい者ビジネススクールユニカレさがの詳細、最近の活動はホームページ
http://unicolsaga.or.jp
を、ご覧くださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?