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2023年度 サガン鳥栖U18 スカッド

関係各位の皆さん、プレミアファイナルおつかれさまでした。
いままでのサガン鳥栖では考えられない非日常であるような空間がめちゃめちゃ楽しかったですね。
選手の皆さん、スタッフのみなさん、おおきな感動と喜びを与えてくださって本当にありがとうございました。
そして、こちらがやりたいことに対して、いろいろとご協力いただいたサポーターや保護者のみなさん、改めて、本当にありがとうございました。
横断幕の掲示や後片付け(試合途中の手直し)のお手伝い、選手コールやチャントに対する手拍子や声出しの一体感、声が届くようにと我々の近くに場所を移してもらったりというサポート、試合後のごみの片付けなどのホスピタリティ等々、この大舞台をみんなで楽しむことができたのも、ご協力いただいた方々のおかげでした。

この国立での喜びと感動をみなさんと共有できたことはかけがえのない経験と財産でもあり、また一緒にみんなでサガン鳥栖のアカデミーチームを、プレミアファイナルの場で応援したいですね。
そのときまでには、今回の不手際や段取りの悪さをしっかりと反省し、修正して臨みたいと思いますので、ぜひ、また、みんなでプレミアファイナルに行きましょう!

そんなこんなで、プレミアファイナルの喜びや興奮も冷めやらぬ今日この頃ですが、サッカーはトランジション(切替)が大事ということで、目の前で素晴らしい景色を見た1年生、2年生に、来年も同様の景色を見せていただけるように期待するべく、次年度のサガン鳥栖U18について、ご紹介したいと思います。
福井くんが、サポーター席に来てくれたときのあいさつで、来年も期待してくださいと言ってくれたのはありがたいのですが、来年の選手たちはさっそくプレッシャーを受けたことでしょう(笑)
ということで、今回は、2023年度シーズンのサガン鳥栖U18の各ポジションごとのスカッドを確認していきたいと思います。

前提

・ プリンスリーグ(1年生、2年生が中心で出場)は、4-4-2システムであったので、来年も継承する可能性はあるのですが、今回は、いったん、プレミアを戦ったシステムである4-1-2-3にはめてみます。

・ 今回のスカッド説明は、来年の2年生、3年生のみとなっております。現在、サガン鳥栖U15には、メニコンカップで西軍として選出されたGK田中くん、DF山口くん、MF古賀くん、MF東口くんを始めとして、サガン鳥栖U15およびサガン鳥栖唐津U15にも、3年生に素晴らしい選手がたくさんいて、彼らがU18に来てくれたら1年時から出場を狙えるような逸材もいるのですが、ひとまず今回は対象外としています。1年生のスカッドが固まったら、また改めてレポートしたいと思います。

・ システム内の赤文字は、プレミアファイナルで出場した選手、緑色はプレミアファイナルでリザーブとして入った選手です。

スカッド

ゴールキーパー

ゴールキーパーは、サガン鳥栖U15時代に日本一の経験もある小池くんが中心になるかと思います。1対1の強さと至近距離からのシュートに対する反応の速さはサガン鳥栖のゴールにしっかりと鍵をかけてくれるに違いありません。シーズン終盤は怪我をしてしまって、なかなか試合経験を積む場がありませんでしたが、しっかりと怪我を癒して来シーズンはフル稼働を果たしてほしいですね。

個人的には、井本くんのポテンシャルの高さがなかなか魅力的で、栗林くん不在の時は、(小池君が怪我をしていたのもありますが)井本くんがプレミアリーグに出場しました。井本くんは、ハイボールのキャッチング能力、そしてパギさんを彷彿とさせる積極的な飛び出しとミドルレンジのフィードが魅力的な選手です。
プレミア初出場時には、ペナルティエリアを飛び出してクリアに行って相手選手と交錯してイエローカードをもらうという、初出場でそれをやるかっていうプレイをやってのけました(笑)
なかなかメンタルも強い大胆な選手でもありますし、非常に明るい選手でそういったメンバーの鼓舞といった面もチームに良い影響を与えるかと思います。

Jユースリーグで経験を積んだ石田くん(いつも我々を見つけたら丁寧にご挨拶してくれて、ホントいい子です)の覚醒も待ち遠しいですし、ゴールキーパー陣は、サニックスカップに向けて、この冬をどう過ごすかというのはレギュラーどりで大事なポイントかもしれません。

左サイドバック

左サイドバックは、世代別の日本代表でもある北島くんがレギュラー候補でしょう。2022年度も、シーズン開始当初のプレミアは北島くんがレギュラーで出ておりまして、得点を決めたりもしておりましたが、大きな怪我をしてしまって今シーズンはリハビリで過ごすこととなりました。
まだ怪我も十分には癒えていないので慎重には行ってほしいですが、サニックスカップで復活を遂げたら、まだ北島くんを見た事のない方に取っては彼のプレイは大きなサプライズとなることでしょう。(田代くんとの爆笑おちゃらけも含めて(笑))

柿本くんは、縦へのスピードと左足からの正確なクロスが魅力の選手です。プリンスリーグでもファーサイドに絶妙なクロスを上げてシュートシーンのおぜん立てを幾度となく演出しておりました。左利きならではの独特なオーラがあり、スケールの大きな選手になりそうな雰囲気も漂わせています。課題は90分ハードワークを続けられるスタミナかなといったところです。

古館くんはロングスローを投げれてコーナーキックも鋭いボールを蹴れますし、チームを引き締めるメンタル的な貢献性も兼ね備えた魅力的な選手です。ただ、上級生が見ているホームゲームでは坂井くんや今村くん、北島くんなど、周りからの指示が多すぎて、頭が混乱したのか、持ち味をなかなか出せませんでした(笑)
上級生がいないアウェーゲームではのびのびと存在感を発揮していたので、来年になって偉大な先輩たちからの呪縛から逃れたら、U15時代の輝きを取り戻せるかもしれません(笑)

右サイドバック

今シーズン、右サイドバックはプリンスリーグやJユースリーグでもっともいろいろな選手が試されました。そして、なかなかにぴたりとはまる絶対的なレギュラーとなるべき選手がいなかったのも確かなので、このポジションは、これからの成長次第で誰にでもチャンスがあるように思えます。

赤崎くん、與座くんはアタッカータイプなので守備が課題。森夲くんはセントラルハーフタイプで、上下動のタイミングとサイドでの局面打開力が課題。そんな中、超個人的な意見ではあるのですが、田代くんが意外とはまるのではないかと思ったりしています。鳥栖の右サイドバックはタスクが多いので、足元の技術もあり、守備力も高さもフィジカルもある、田代くんみたいなユーティリティプレイヤーが面白いのではないのかなと。

とはいえ、攻撃に目を向けると、縦への突破やゴールにつながるところのプレイに関しては、赤崎くん、與座くんの方が魅力的なので、右サイドバックのタスクとしてどこに重きをおくかなというところですね。(赤崎くん、與座くん含め)前線にタレントが豊富なので、ぴたりとはまる選手がいなかったら、経験値のある堺屋くんが右サイドバックを担うという手も考えられないこともないです。

センターバック

ポリバレント的な存在として様々なポジションにチャレンジしている林くん、田代くん、大場くんをどこでどう使うかというところで、おのずと配置が決まってきそうではあるのですが、松川くんと内丸くんの両名はセンターバック一本でやってきているので、彼らが成長するとかなり多彩なやり方が可能になりそうですね。

個人的には、内丸くんはファイタータイプのセンターバックで上背もあってメンタルも強く、かなり好きなタイプです。松川くんはあまり表に感情は出さず、冷静で的確なプレイスタイルですが、内丸くんとともにビルドアップ能力の向上(パスの精度、視野の広さ)が来シーズンに向けた課題となるでしょう。

林くんは、今シーズンのプレミアでは、竹内くんが怪我で不在のときにセンターバックのレギュラーとして出場しておりました。今シーズン当初は、ボランチやアンカーポジションも挑戦しており、プレミアファイナルでは後半の守備固めとして4-5-1におけるアンカーポジションでしっかりとクロージングの役割を果たしました。守備はもちろんのこと、一発で局面をひっくり返す逆サイドへの強烈なミドルパスはかなりの武器であり、ビルドアップを考えると林くんを最終ラインにおいておきたい気もします。

大場くんは上背の高さが武器で、セットプレイでは攻守ともにかなりの存在感を発揮します。今年はボランチも挑戦していて、出場すると結構シュートを放つようなシーンも作れる感じで思いのほか合ってるかもとは思わせるのですが、主戦場はやっぱりセンターバックなのかなという思いもあります。

田代くんは、名古屋アウェーでセンターバックとしてプレミアデビュー。彼の対応だけの問題ではないのですが、2連続失点に絡んでしまうという、かなり痛い経験をしました。これを経験値としてどこまで成長できるかなのですが、その直後のプリンスリーグでも失点のきっかけとなってしまう手痛いミスがありました(苦笑)
田代くんは、テクニックもフィジカルも持ち合わせ、トップもボランチも最終ラインも出場したらなんでもこなせてしまい、いまのところ器用貧乏路線になってしまっている感じなので、潜在能力の高い彼をどこで生かすのかというのはキーになりそうです。

セントラルハーフ

アンカーシステムを採用するとしたならば、いまのところ候補に挙がるのが、林くんと池末くんかなといったところです。

林くんは、センターバックが主戦場ではありますが、プリンスリーグなどではアンカー(ボランチ)ポジションを担うケースもあり、また、プレミアファイナルでも後半の終盤に出場してこのポジションを務めたこともあり、スタッフのみなさまからのこのポジションで育成したいという思いも伝わります。

池末くんは、U15時代に全国優勝した際は、このポジションでチーム全体をコントロールしていたこともあり、経験値という意味では彼が秀でているのではないかと思います。ポジショニングと寄せのスピード、デュエルの強さ、そして大きな展開力はかなり期待感を感じさせることのできる選手ですし、時間をあやつる雰囲気も漂させてくれます。先田くんや徳村くんもこなせそうではあるのですが、このポジションはロングボールの跳ね返し対応や屈強なセンターフォワードとの対峙というケースもあるので、林くんや池末くんの方がフィジカル的な安心感はあるかなというところです。

インサイドハーフは、まずは先田くんは確実にポジションをとるでしょう。彼を表現するとすればまさにボックストゥボックス。ピッチを縦横無尽に走り回るスタミナ、そして判断に優れた的確なポジショニング、何よりも魅力は大事なところで得点を取り切る決定力。彼のハードワークはチームの心臓部として活躍してくれることでしょう。

最近、新境地としてインサイドハーフのポジションにチャレンジしているのが鈴木くん。もともとはフォワードとして起用されており、そのしなやかなボールコントロールとシュートに至るまでのスピードはかなりの逸材っぷりを感じさせてくれ、今年のプレミアリーグでも2得点を記録する活躍を見せてくれました。中盤の位置での戦術的な理解が伴えばかなりの活躍が見込まれ、楽しみなチャレンジです。

徳村くんはU15時代は先田くんとダブルボランチを組んで、チーム全体のバランスを取る役割を担っておりました。試合を見に来られた方はご承知のとおり、試合前のチームの盛り上げは彼なしでは語れないほどチーム全体を意気揚々とさせるパワーを持っておりまして、そういったメンタル面もチームに好影響を与えてくれる選手です。

森夲くんは、プリンスリーグやJユースリーグではサイドバックでも出場しましたが、試合を見る限りではやはり中央でのプレイの方がスムーズな動きを見せておりました。先輩の先田くんや徳村くんをどこまで脅かしてくれるか、彼が化けてくれたらチームの大きな底上げになるに違いありません。

さて、古い番組ですが、ザ・ベストテン的にいうと「今週のスポットライト」で紹介したいのが大貫君。5レーンを駆使した選手のポジショニングと流動性で攻撃を組み立てるサガン鳥栖なのですが、相手にとって怖いのはやはり中央の急所をつくパス。大貫くんは、そういった中央の隙をぬうようなキラーパスを瞬時のうちに判断して出せる選手です。ターンと同時に繰り出される縦への差し込みは必見物で、セットプレイのキッカーとしても重宝しますし、フィジカルとプレッシングスキルが身に付いたらインサイドハーフの候補に一躍名乗り出る可能性のある選手です。

サイドアタッカー

プレミアファイナルでも活躍した増崎くん、堺屋長官が、両ワイドのレギュラー候補筆頭でしょう。

増崎くんに至っては言わずもがなですが、彼の魅力は個人で突破できる推進力とゴール前での落ち着き。実は、シーズン終盤での6試合勝ちなしは、私的には増崎君が怪我で不在である影響が多大にあったのではないかと思っている口です。シャープで切れ味のあるドリブルとタイミングよくゴール前に入ってくるセンスは鳥栖のアタッカー陣の中では随一です。

堺屋長官の魅力は、積極性と強いメンタル。何が起きても動じないタフさは鳥栖全体に勇気を与えてくれるに違いありません。そして、王様みたいな雰囲気も漂わせているのですが、彼のもうひとつの魅力は献身性。攻守切替における素早いチェックとボールキープは自分が死んでも味方を生かすためには何でもやるぜといういわばジャイアン的存在。カウンターで見事にゴールを決めて喜んでいたら、カウンターの起点となった地点で堺屋長官が倒れこんで痛んでいたというシーンもちらほら(笑)彼も増崎くんと同様にシュートチャンスに顔を見せてくれますが、長官の場合は、シュートがポストさんやバーさんと結構お友達なので、来シーズンこそはお友達と別れをつげて、新たにゴールネットさんと徒党を組んでいただきたいものです(笑)

サイドアタッカーはこのレギュラー両名がかなり強いので、渡邊くん、櫻田くんは、まだまだ体力とスキルを身に着けるシーズンになりそうですが、鳥栖がツートップを採用するようになったら、渡邊くんと櫻田くんのアジリティの高さは、ツートップの相棒として活躍の機会を得られるかもしれません。

センターフォワード

2023シーズンのセンターフォワードは、山崎くんが中心となるかと思います。
シーズン終盤は、チームの不調に対するテコ入れおよび竹内くんの復帰による大里くんのフォワードへの再コンバートがあったので、山崎くんの出番が減っていったのですが、彼のストライカーとしての資質はチーム随一。ゴール前の的確なポジショニングと圧倒的なシュート精度は、プレミア得点王争いに顔を連ねてもおかしくないくらいのポテンシャルを持っていますし、惜しむことないハードワークによる相手ビルドアップへのプレッシングはチームの守備の基軸ともなります。彼には攻守の中心選手となってもらいたいですし、もしそうなれたら、来年もプレミアファイナルへの道が開けてくるでしょう。

小宮くんもプレミア出場経験がありますので、相手DFの強度などはしっかりとインプットされているかと思います。彼も今シーズン終盤は怪我をしてしまい、怪我明けのプリンスリーグ最終節ではなかなか本領発揮とまではコンディションが上がってきていなかったので、この冬でしっかりとトレーニングを積んで、ぜひフォワードの1番手になれるような成長を見せてほしいです。

想定配置

上記の内容を基に、現時点で考えられる来年度の配置を想定してみました。

想定と言う割にはカッコ書きが多くてなかなかびしっとは確定できず(笑)

システムは、選手の適性などを考えて変更があるような気もしています。
選手たちは、4-4-2の方が慣れてるかもですし、トップのように3-4-2-1の形にしても、はまりそうな気はします。

選手のポジションも、例えば今シーズンは、ふたを開けてみたらフォワードの大里くんがセンターバックにいたという事実もありますし、昨年の今頃は松岡くんがプレミアでレギュラーを張る想定とかもできていなかったですし、この内容では収まらない何かが来シーズンも待っているでしょう。
伸び盛りの若者たちが、これからどんどんスキルアップしていってレギュラー争いが激化するのは大歓迎ですので、たくさんのサプライズを起こしてもらい、伴ってチームの成績が向上することも期待しておきます。

おわりに

プレミアファイナルの試合を見て鳥栖U18の試合が面白いなと思ったみなさん、このように、来年も今シーズンに負けず劣らず良い選手がたくさんそろっているので、ぜひぜひまた健康センターや駅スタに応援に来てください。
みなさんに応援に来ていただけることで、選手たちの張りとなり、モチベーションともなりえるので、ぜひぜひ暖かい視線での応援、よろしくおねがいします。

それでは、今シーズンもお世話になりました。
良いお年を!


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