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名古屋グランパス 対 サガン鳥栖 (プレミアWEST 2023)

2023年シーズン、プレミアウエスト初のアウェー遠征は名古屋。

開催日前日の夕方にセントレアに到着し、豊田市に入ったのはすでに夜ということで、何の気なしに駅前の台湾ラーメン屋さんに入った時のことです。
テーブルについて注文を終えると、ちゃぶだいさんから、ウルトラクイズの福留さんばりに
「あれを見よ!」
とのサインが。

おそるおそる見てみると…
隣のテーブルで
 監督 田中!
 コーチ 日高!
 GKコーチ 五藤!
 トレーナー 福田!
の鳥栖アカデミースタッフ四天王が台湾ラーメン食べながら、かなり盛り上がって、爆笑談笑中。

話しかけて、明日はよろしくお願いしますと挨拶するべきか…

それとも忍者のように隠れて耳をすませてオレたちへの悪口を言っていないか確認するべきか…笑

ちゃぶだいさんと相談の結果、せっかく楽しんでいらっしゃるのに、隣にサポーターがいるとスタッフのみなさんも話がしづらくなるかなということで、明日に備えて今日の夜は彼らには思う存分楽しんでもらうという選択をとり、こちらは餃子と手羽先だけ食べてこっそりと退散。
台湾ラーメンはお預け。

その後、こちらはピザの店とか、ワインの店とかを見つけて豊田市を堪能。
夜も更けたころに、もういちど、台湾ラーメンのお店の前を通って、まだ四天王が談笑していないか確認したら、さすがにもういなかったのでひと安心。
もし、まだ、台湾ラーメン食べながら談笑していたら、早く寝ろって言いに行ってたと思います。笑

さて、名古屋アカデミーは、運営さんがきっちりとしていて、横断幕の貼り場所とか鳴り物応援の事とか、事前に確認したらしっかりと回答してくれるので、非常にありがたいアウェーの地でもあります。

これは昨年のことなんですが、昨年の名古屋との対戦は新型コロナによる影響が延期など含めて多々ありまして、観戦許可のことやら、延期対応のことやら、いろいろと戦前から名古屋のご担当者さんにはお世話になっておりました。

昨年、ようやく晩秋に開催が決まったアウェー名古屋戦。
トヨスポに到着したら、名古屋のサポーターさんの方が、時間より先に入場していたり、横断幕を貼る場所が名古屋さんの方がちょっと多かったりしていたので、それであわよくばこちらもと思って、
「鳥栖側の方も貼って良いですか?」
ってスタッフさんに聞いたら、きっぱりと
「こちらはホームですから(にっこり)」
とさわやかな笑顔 with 辛辣なNG回答。笑

そう言われると、言葉を濁されるよりもすごく腑に落ちて、逆にむしろ非常に納得感もあって、おとなしくドラゴンクエストタクトをしながら待つことができました。

そんな昨年の名古屋の担当者さんも、強化部に異動されたということで、今年は、担当者さんが代わられていたのですが、鳴り物応援の許可やホームとアウェーの一の逆転など、昨年と運営方法が代わって大変だったでしょうが、まったく変わらず懇切丁寧に対応してくれました。
それどころか、トヨスポに到着して待っていたら、先方から声をかけていただいて、横断幕の貼り位置の調整などご相談くださいとの言葉をいただくなど非常にありがたく、名古屋のスタッフの方の対応は本当にありがたいです。

試合会場を歩いていくと、前日に愛知県では電車が止まるほどの強風が吹いていたみたいで、トヨスポもその影響を受けてピッチには枯葉が散在しました。

それらを片付けるため、早朝からスタッフのみなさんや選手のみなさんが掃除をされてて、こういったご対応があるからこその試合開催ができるということで本当に感謝です。

アウェー遠征の楽しみのひとつに、九州外の地域から来ていただいている選手たちの親御さんと会話させていただく機会があるというのもあります。

今回は名古屋ということで、フェルボールから来てもらった鈴木大馳君の親御さんとお話させていただくことができました。
ちょうど、二種登録もされたタイミングでしたので、ぜひ頑張ってほしいですよねと話していたら、それを見つけてこちらに近づいてきてくれてご本人の登場。心なしか、鳥栖にいるときよりも大馳の表情も柔らかく、地元で親に会うとやっぱり安心するんだなと、ほっこりさせてもらいました。

さて、横断幕の準備開始ということで、いつもの幕を貼り始めたら、枯葉を掃除していた名古屋U18の1、2年生さんが横断幕に興味津々。

まじまじと見つめて、
「長官ってなんでですか?!」
「Do Co Ni De Moってなんですか?」
「なんで太陽王なんですか?!」
って、鳥栖の選手からも聞かれなかったような質問を矢継ぎ早に受けて、若い方々と試合前の楽しいトークタイムの開始。
横断幕に関しては、意外と、アウェー側の選手たちが話しかけてくれることが多く、これも楽しみの一つでもあります。

その後も、
「俺だったらなんてつけてもらえるのかな~」
「お前やったらxxじゃない?」
「長官がいいな~」
って選手同士で盛り上がってくれたり、こちらにいろいろと聞いてくれたり、試合前にすごくありがたい時間を過ごさせてもらいました。

そんな感じで、名古屋の選手のみなさんは、我々(鳥栖サポユニの人間)を見つけると、ピッチのなかからでも
「おはようございます」
と大きな声で挨拶してくれますし、名古屋のサポーター席は、我々アウェーゴール裏を通ってから逆サイドのホームゴール側に行かれるのですが、名古屋サポーターのみなさんもいろいろと私たちに声掛けをしていただき、非常に清々しく試合開催の準備をさせていただきました。

私がスネアドラムを準備していたら、名古屋サポーターの方から
「いい音なりそうですね、楽しみにしときます。」
とプレッシャーをかけられ、そういったアウェーの洗礼もしっかりと受けました。笑

横断幕の準備も終わり、そのころには、たかさん、じゅんさんも到着してみんなで選手チャントの練習会。
いちおう、仮で全選手分を作っていたのですが、仮採用の中でもひときわ目を引いたのが、柿本くんのチャントの原曲で採用した
「天吹酒造CM」
の文字。
これを見たじゅんさんがめっちゃ反応してくれて、天吹飲もう~♪って、愛知県で大合唱する天吹酒造のCM。笑
もともと、サテライト時代に、蒲原達也選手で使った歌でして、今回リバイバルしたのですが、良い歌はどれだけ年数が経っても耳に残っているものです。

そうしていたら、名古屋サポーターの方から、
「スタメン出てたよ」
とありがたく声かけしていただき、紅さんが本部の方にスタメンを確認しにいったら、
「貴田遼河こっちにいるやないか!トップじゃないのかよ!」
と、いつも通り、どこにでも響き渡るような大きな声で叫び、それを聞いた名古屋サポさんも笑いながら
「ばれたか(にやり)」
っておっしゃってて。笑

貴田くんに関しては、名古屋のみなさんの期待の大きさも伺えますし、貴田くんを引き入れた名古屋のスカウトさんのお話も伺ったことあるのですが、本当に素晴らしい宝を手に入れたなと思います。

試合前のありがたい時間はもうひとつありまして。
みぎさん@鳥栖サポーター←笑 がこの試合にいらっしゃるということで、ご挨拶させていただき、トップの事、ユースの事、鳥栖の事など、短い時間でしたが、非常に話の内容の濃い話をさせていただきました。

実際にお会いして話すと、文章で伝わってくる印象にもさらに増して、聡明さ、ユーモア、そしてサッカーに対する情熱、それをすべて包み込むソフランばりにやわらかいお人柄!
インテンシティの高い対談で、試合前からすでに圧倒された感がありました。笑

トップの試合もあり、ご家庭もある中、試合に来れて、そしてごあいさつのお時間作って頂いて本当にありがたかったです。
奥方さまの
「許した覚えはないから」
のパワーワードありがたくいただきました😂笑

さて、試合開始直前、こちらはコーナーフラッグ付近に陣取ったのですが、名古屋U18の若手がボールボーイとして鎮座。

目の前で太鼓が鳴り響き、大声で鳥栖を応援することになるため、ボールボーイの子にうるさかったらごめんねと謝ると、はにかむ笑顔で応えてくれましたが、名古屋の選手が良いプレイをみせたときの拍手がこころなしか遠慮がちだったのは見逃していません。試合前のインテンシティの高い対談で受けた圧倒感を、アカデミーの子にやりかえす大人のやり口大成功です。笑

試合ですが、互いにビルドアップのパス交換で崩し切るというよりは、相手ビルドアップのミスからのショートカウンターや、トランジションの中でよい形を作れたら敵陣地に侵入でき、そのまま押し込みつづけるといった様相の展開。

鳥栖はゴール前までの侵入は数多く行けるけれどもなかなかシュートまでは結び付けられず、名古屋は侵入回数の印象以上に、ひとつひとつのチャンスメイクの大きさで決定機を幾度も作っていました。

鳥栖は何度もコーナーキックのチャンスを得ていて、惜しい形をたびたびつくっていたのですが、名古屋がゴールキーパーのピサノくんを中心に、幾度となく鳥栖のクロスをはじき返して得点を許してくれませんでした。

名古屋は両サイドハーフの杉浦君、鈴木君がスピード感あふれるアタックを見せ、特に鳥栖のサイドをコンビネーションで崩しての侵入は、脅威を感じる攻撃でした。
鳥栖はそういったピンチも小池君、林君を中心に身を挺した守備で防いでいましたが、ついに30分に失点。ビルドアップのパスがずれたところを鈴木君にインターセプトされてそのまま決められてしまいます。

ハーフタイムには、鬼が来たぞーということで、昨年、サガン鳥栖U18を卒業したオニケンこと鬼木くん登場。ちょっと怪我してるみたいな話もありましたが、大学では前のポジションをやらせてもらっているみたいで、秀島君とも仲良くやっているみたいで、学生生活も充実しているみたいでなによりでした。

後半に入ると、鳥栖も攻撃のギアを上げて、特に増崎君が1対1で仕掛けるシーンを何度も作っていて、それこそ鳥栖の得点のパターンを作りかけていたのですが、思うようにシュートチャンスまでは行きつけず、名古屋の伊澤くんが振り切られまいとしっかりと粘りの守備で応対していたのが印象的でした。1対1の場面で、なかなか侵入できずに若干てこずっている増崎くんを見たのは久しぶりだった気がします。

あと、鳥栖は、両ワイドへの展開が思うようにいかず、いつもは攻撃のアクセントだったり、スピードアップにつながる林君の逆サイドへの展開がことごとく名古屋の守備網につかまってしまってて、そういったダイナミックな展開が生まれなかったことで、攻撃のリズムが上がりきれなかったかなと思います。
ボール保持の際の相手の守備網に対する侵入できる空間、前進できるルートの見つけ方ですね、そのあたりがまだ今年のチームはこれからなのかなと感じました。

鳥栖は終盤にはその増崎君を左サイドバックに残して、攻撃の選手を投入するスクランブル態勢を見せましたが、やや単発な攻撃に終始してしまってなかなかチャンスメイクできず、試合終盤には鳥栖のキープミスとクリアミスをついてゴール前でボールを奪われ、そのまま再び鈴木君に叩き込まれて2失点目を喫したところでジエンドと相成りました。

このクリアミスのシーンですが、内丸君に対して貴田君がしっかりと体を寄せて自由にさせない事によって、ルーズボールを生み出しました。
内丸君は去年は神村の福田師王君にもやられましたし、今年は貴田君に最後の最後でやられてしまったし、トップレベルのフォワードと相対して非常に良い経験ですね。
体力的にきついときにどれだけ発揮できるか、これからの成長の糧としてくれるでしょう。

しかし、名古屋の選手のひとりひとりの技術の高さには今年も驚かされるものばかりでした。貴田君はもちろんのこと、目を引いたのは鈴木君の推進力。鳥栖も対処にかなり苦慮していて、彼の2つの得点は足を止めることのないハードワークとシュート技術の高さを示すものでした。
鈴木君(大馳)のゴールを見に行ったはずが、鈴木君(陽人)のゴールを見ることになるとは。苦笑

あとは、ゴールキーパーのピサノくん、190センチメートル近い上背にも関わらずに俊敏な動きで鳥栖のクロスを幾度となくセービングしていました。圧巻だったのは先田君の超強烈なミドルシュートを仁王立ちでキャッチしたシーン。ラオウがすべての攻撃をはじき返すかのような迫力を見せてくれて、力負けした感をまざまざと見せつけられた気分でした。苦笑

試合後、両チームの選手たちがそれぞれのベンチとサポーターにあいさつに行くのですが、名古屋の選手があいさつに来た時に、「名古屋グランパス」コールをすると、何人かの選手が、こちらの方を向いて拍手しながら頭を下げる仕草で、さながらプロ選手みたいなふるまいを見せてくれて。
すでに、そういったプロとしての心構えを、先輩たちのふるまいを見て知っているのかなと、感心しました。

さて、試合後の残念会。
紅さんがいちど「矢場とん」に行ってみたかったらしく、前年度は名古屋駅の店舗に行ったのですが、待ち行列で入れなかったため、今回はリベンジで別の店舗に向かうことに。
紅さんが、名古屋駅からちょっと外れた店舗を見つけたみたいで、ここだったら名古屋駅みたいには行列はできていないだろうということで、ついていくことに。
上前津駅ってところで降り、それについていったのですが、地上に上がると思ったよりも人も多く都会な感じ。
イメージしていた郊外の店舗っぽくはないなと思ったものの、ひとまずついていくことに。
約10分ほど歩いたでしょうか、疲れた体に鞭打って、横断幕や太鼓など重い荷物をひきづってお店に到着したところ…

なんとなんと思いもよらぬ大行列!

あまりにも不思議に思って、周りの景色を見てみると目に入ってきた信号の看板には
「矢場町」
の文字。

ここ、本店やないかいっ!!!笑

そりゃ、ひともごった返すし、なんだったら名古屋駅のお店よりもはるかに長い行列で、豚のモニュメントまで立ってるし、いつまでたっても食べられる予感がしなかったので、撤退。
マジヤバでした。笑

ということで、時間もなかった我々はここで解散して、セントレアに向かうことに。
セントレアに到着後、少しご飯を食べる時間があったので、ここでリベンジ残念会をすることに。

リベンジと言えば、前の晩に食べられなかった台湾ラーメンでも食べようということで、「矢場味仙」というお店に。
ここの台湾ラーメンは、想像を超える辛さでかるくむせる始末で、名古屋のインテンシティの高さにここでもやられてしまうことになってもはや惨敗。笑

あっという間に時間が過ぎた名古屋遠征も終わりかということで、少しまったりしていたら、隣のテーブルに、にぎやかなお客さんが。
ふと見てみたら…

 監督 田中!
 コーチ 日高!
 GKコーチ 五藤!
 トレーナー 福田!
の鳥栖アカデミースタッフ四天王と再び遭遇!

あなたたち、どんだけ、台湾ラーメン好きやねん!!!笑

っていうか、この4人、仲良すぎ。笑

今回は、挨拶をかわし、少しだけ試合の話をして、コーナーキックなかなか決まらなかったですねなんてお話したら
「20本くらいありましたよね!」
って日高さんが言われてました。(実際は12本。笑)
それだけ、たくさん攻め入っていたということで、惜しかった試合でもありました。

そして、ちゃぶだいさんが持っていた、日高コーチの若かれしころの写真をお見せしてのお話もさせてもらって。

この写真を見た瞬間、日高さんが
「あ、これ、カモと行きました。蒲原達也。」
と。思いがけず天吹酒造の再登場。笑

そうこうするうちに、四天王の下へも台湾ラーメンが到着。
食べた瞬間にむせる日高さん。
「やけん辛いっていったやん!」
と田中監督。
みなさん仲良すぎ。笑

ということで、みなさんがラーメンでむせるのを眺めつつ、こちらは先に席を立たせていただき、また来週もお願いしますと声をかけて、今回の名古屋遠征は終了と相成りました。

試合は残念でしたが、アカデミーのアウェーならではのいろんな楽しい出来事があり、非常に充実した一日となりました。

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