2020年度 サガン鳥栖U-18を彩る選手たち(Vol.1)
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2020年度 サガン鳥栖U-18を彩る選手たち(Vol.1)

早いもので、2020年度のスーパープリンスリーグも予選リーグは終了して、あとは順位決定戦を残すのみとなってしまいました。
本年度はJユースカップが中止となったので、その他に残された大きな大会は、年末に行われる「日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」のみです。

コロナ禍という大変な中ではありましたが、選手たちの戦いが見れるのもあと少しということで、本年度のサガン鳥栖U-18を彩ってくれた選手たちを紹介するエントリーを作ってみました。
主にスタメンで出場していた選手の紹介となり、そして今回はVol.1です。Vol.2があるかどうかは仕事の状況が決めてくれます。(笑)

1  倉原 將(くらはら しょう) (GK )

サガン鳥栖U-18の試合に来てまず見て…いや、聴いてほしいのが彼のコーチング。
「誰に」「何を」「どうする」を常に明確な形で味方に伝えるコーチングは、指示される方もわかりやすく理解して行動に示すことができ、倉原君の声によって表面上には見えないところで救われたシーンは数知れずあることでしょう。

そして、コーチングでメンバーを動かす指示を出しながら、自らのミスが発生した際に聞こえる「ごめんなさい」の声(笑)
ゴールキックを蹴った瞬間にボールがあらぬ方向に行ってすぐに
「ごーーめーーーんーーなーーさーーーい」
っていう事もあれば、少しプレイが進んだ後に
「伸哉、ごめん」
ってこっそり謝ったりと、謝り方のバリエーションも豊富(笑)
社会人になったらいい管理職になるんじゃないかなと思わせるコミュニケーション能力は、我々も見習うべきところが多々あります。

当然のことながらセービング技術も年々向上中。昨年度、板橋君が試合に出られなかった時期に、鳥栖のゴールを守った経験は、彼の成長の加速につながったことでしょう。

主審の「プレーオーン」の声をかき消し、ファールなのか続けていいのかどうかすらも分からなくなるくらい、敵も味方も欺き、審判の存在すらかき消す彼の大きな声でのコーチングは必見…いや、必聴です!

3  安藤 寿岐(あんどう としき) (DF )(主戦場:右サイドバック)
見た目野球部(笑) おそらく、5番ライト(笑)
粗削りなスラッガー的風貌ではありますが、ところがどっこい、彼のポジショニングやプレイの選択は冷静な判断の下で成り立っている非常に知的なプレイヤーなんです。

安藤君の戦術眼は、田中監督からコーチングを任せられるほど信頼が厚く、ベンチにいた安藤君のコーチング通りにポジションを取った選手が、しっかりと良いボール奪取、良いビルドアップを果たしたのがまぎれもない証拠。試合の流れと相手のやり方を理解しているからこそ、ピッチの外から的確な指示も出せるというものです。

プレー中の味方への指摘も忘れない安藤君。パスの行き先があいまいだった時に放たれる
「どっち?!」
という大きな指摘声は、関口班にも三宅班にも決めきれなかった人々ですら思わず決めてしまうくらいの迫力であります(笑)

ロングボールに対しても無頼の強さを発揮し、ディフェンスラインでの跳ね返しはもちろん、セットプレイでの得点力も期待されるフィジカルの持ち主で、実際に、コーナーキックからの惜しいシーンは何度も見てきました。

左サイドの中野君がドリブルやスペースへの侵入で攻撃の糸口を作るならば、右サイドの安藤君は前方の田中君、兒玉君、楢原君への長短のパスによって鳥栖の前進のきっかけを作るタイプ。ビルドアップも見どころのひとつでしょう。

見た目は粗削りな5番ライトですが(笑)、プレーっぷりは繊細で知的な安藤君にも注目必至です!

4  永田 倖大(ながた こうだい) (DF )(主戦場:左センターバック)
みんな大好き、そしてみんなが心配する永田君(笑)

「ながたー おちつけー」
「ながたー あせるなー」
「ながたー がんばれー」

方々から彼を呼ぶ声が聞こえてくる、先輩、同級生、後輩、みんなから愛される癒しキャラな永田君。
しかしながら、そのかわいい笑顔に隠された、上背もあり確かなフィジカルによるハイボール対応と左足から繰り広げられるダイナミックな展開は、まさにサガン鳥栖U-18のエドゥアルド的存在。

ビルドアップも年々長けてきており、彼から繰り出されるつなぎのパスやドリブルによる持ち上がりは年々安定感を増してきました。ただ、時折発生する、ボールが思いもよらぬ方向に行ってしまって一緒に戯れてしまうのは彼の特長の一つでもあり、いわば愛嬌ですので優しく見守ってください(笑)

また、彼が思いもよらず、するするとドリブルで上がっていくのが、
「パスを出せそうで出せなくてどうしようかと思ったら、空いていたので持ち運んだら上がっていけた?!」
のように見えることもあるかもしれませんが、何度も試合を重ねてみていくと、そのプレイこそが彼の特異能力であり、醍醐味であることに気づかされるでしょう(笑)

得点能力も兼ね備えている永田君は、セットプレイでのゴール前でのヘディングの強さも魅力。昨年度のプレミア昇格戦で松岡君が挙げた奇跡の同点ゴールを演出した立役者でもあります。

「しっかりとしたディフェンス対応」
「ときおり発生するはらはら」
「やる時はやってくれるビッグプレイ」
の三拍子がそろっていて、観客を彷彿とさせるエンターテイナーであることは間違いありません。

ちなみに、永田君のパパ、Twitterなどの実況で「ディフェンスラインのミス」とかいう言葉がでると、
「また”うちんと”がやらかしたかと思いましたー( ;∀;)」
と優しいまなざしで息子を見つめる素敵パパです(笑)

彼の左足から繰り広げられる逆サイドへの強烈なダイアゴナルパスは一見の価値ありです!

26  楢原 慶輝(ならはら よしき) (MF )(主戦場:セカンドトップ、サイドハーフ)

2019年度に行われた、第34回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)の優勝メンバーでもある楢原君。日本全国を相手に戦い、そして頂点に立った経験に裏付けられた自信あふれるプレイは、1年生とは思えないほどにアグレッシブ。端正な顔立ちと風になびくさらさらヘアが彼の「スピードスター」っぷりをさらに際立たせます。

守備モードにスイッチが入ると、風のような素早さでいつの間にか相手センターバックに迫り、そしてひとたびミスが発生すると、またたくまにボールを掻っ攫っていく姿はまるで忍びの者。全集中の呼吸ならば風の柱、そして、ついた異名は「回収業者1号」(笑)

前線からのプレッシングは、ただやみくもに仕掛けているわけではなく、相手センタバックーの利き足やビルドアップのパスコースをしっかりと制限しながらの動きであり、このミスの発生確率を高めるよう考えられたインテリジェンスな対応こそが、彼の「回収率の高さ」につながっています。

当然のことながら、そのスピードは攻撃でも威力を発揮し、スピードを生かしたドリブル突破や、タイミングよく裏に抜け出してからぴたりとトラップで止めてからのクロスなど、セカンドトップやサイドアタッカーとしては魅力があふれるほどの才能をプレイとして表現してくれます。

ここまで書いておいてなんですが、実は、彼の真の魅力はスピードではなく、どこからでも飛びだしてくる「えぐいミドルシュート」。この得点能力こそが彼の真骨頂であることは疑いの余地はないでしょう。

今シーズンは、なかなか真骨頂っぷりを発揮できず、例えば、スーパープリンスの大分トリニータ戦では、本来ならば決めきれるはずの正面ミドルレンジからのシュートがバーを叩いたり、わずかにサイドに外れたりと苦戦。イケメンの顔が歪む姿はおじさんも胸が苦しくなっていました。

しかしながら、10月に行われたスーパープリンス東福岡戦ではペナルティエリアやや外、右サイドから素晴らしいゴール!ちょうど背後の位置にいた我々観客に見せつけてくれるかのように、糸を引くようなボールがネットに突き刺さり、あの感動を味わえるだけでチケット代をすべて回収できたような気分にさせていただきました(ちなみに観戦無料。)

1年生ながらにスタメンの座を確保した彼がこのまましっかりと成長してくれれば、2年後のトップ昇格も見えてくることでしょう。来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、既に2年後の未来を想像してワクワクがやみません(笑)しっかりとサッカーに向き合って、このまま彼の才能を開花させていただきたい楢原君です。

ということで、Vol.1はここまでです!




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素人の、素人による、素人のためのサガン鳥栖観戦記。 サガン鳥栖の試合戦術を分析して、分かりやすく説明できるように心がけています。