【物語】
気を失わなかったのが不思議なくらいだ。息も出来ないほどの痛みの中で、どうにか彼女に笑ってみせる。
「良いもの食べたからね。なかなかイケる味だと思うよ…?」
軽口を叩いている場合ではないかもしれないけど、こうでもしないと彼女は後で、私を『食べた』自分を責めてしまうから。

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