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私たちの発電所を紹介します

上の写真は、発電所の全景です。左から(西側)から、前1発電所/前4発電所/前2発電所/前3発電所の4基の太陽光発電所があります。発電能力は、合計で272kWです。
2020年8月より発電を開始し、1年5か月の累積で310,483kWhを発電しました。これにより139tonの二酸化炭素を削減できました。と言っても分かりずらいので、一般家庭が1年間に使う電力に換算すると81軒分に相当します。発電した電気は、FIT(固定価格買取制度)を使って全量売電しています。

発電グラフ (2)

発電量推移を見ると、2021年4月から発電量がぐんと伸びていますが、これは第2期で建設した前2発電所と前3発電所が稼働したためです。4基の発電所はそれぞれ特徴があります。

■前1発電所(入口で皆さんをお迎えしています!)

前1発電所

・敷地面積:1,685㎡
・使用パネル枚数:276枚
・発電規模:約85kW
さがみこベーリーガーデンの入口にある発電所です。産業用の太陽光パネルを使用し、地上2.6mの高さに設置しています。1年間に約94,160kWhの電気を発電します。一般家庭の25軒分の電気を賄っていることなります。

■前4発電所(小さくても働き者!)

前4発電所

・敷地面積:714㎡
・使用パネル枚数:140枚
・発電規模:約43kW
規模は一番小さいですが、影による影響も少なく、発電効率が一番いいんです。この発電所には自立運転機能が備わっており、災害等で停電した場合、太陽光パネルから非常用コンセントに電気が供給できます。前戸地区の自治会と災害協定を結んでおり、停電が起こった際は、この発電所の電気を自治会に開放し、携帯電話等の充電に使ってもらいます。

■前2発電所(工夫がいっぱい!)

前2発電所
・敷地面積:1,275㎡
・使用パネル枚数:483枚
・発電規模:約58kW
パネル枚数が多いことにお気づきでしょうか。実は、ソーラーシェアリング用の細型のパネルを使用しています。細型にすることにより、パネルの影も細くなるため、光がより均等に当たります。また、雨が降った時に、パネルからの雨だれが小さくなるという効果もあります。雨だれがある場所は、地面がえぐられ下の作物に被害がでるので、結構大きな問題です。

■前3発電所(裏の顔を持っています!)

前3発電所

・敷地面積:1,659㎡
・使用パネル枚数:266枚
・発電規模:約86kW
この発電所では、パネルの裏でも発電する両面受光パネルを採用しました。一般的なパネルは表面はガラス、裏面は樹脂で覆われていますが、この発電所で使っているパネルは裏面がガラスで覆われ裏側からも光が取り込めるようになっており、発電量がアップします。特に曇り空で光が弱い時に効果がよく分かります。他の発電所と比較してみると、曇りの日は10~15%程度電気を多く生み出しています。

パネル比較 (2)

■新しい発電所計画
このようにここには色々なタイプな発電設備があります。
また、今年は農業ハウスに隣接した土地にソーラーシェアリングを設置し、発電した電気はハウスで自家消費すると共に、余った電気は売電(余剰FIT)する計画です。
さらに、FITを使わず、直接企業と契約して全量売電するPPA「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」方式のソーラーシェリングも構想しています。
まさにソーラーシェアリングの展示場!
私たちはこれからもチャレンジを続けます。

==余談です==
先日トンガで大噴火がありましたが、その時の衝撃波をさがみこファームの環境センサーでも捉えました。
下のチャートは、1月15日の気圧計のデータですが、20時30分ごろ急激に気圧が上昇しています。この衝撃波が津波を引き起こしたと言われていますが、私たちの発電所の何百万倍ものエネルギーなのでしょうね。想像もつきません。

トンガ火山空振 (2)

(小林 2022.1.22)

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