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ブルーベリーの仲間達

私たちが栽培しているブルーベリーは、品種改良されたものですが、元々はアメリカ北東部からカナダ東部にかけて自生していたものです。ところで、日本にもブルーベリーの仲間が自生しているのをご存じでしょうか。

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類されています。日本にもスノキ属の植物が18種類自生しているそうです。因みに、スノキを漢字で書くと「酢の木」。すっぱそうですね。
その中でも、古くから生食や砂糖漬け、果樹酒、ジャム、ジュースなどに利用されてきたものがあります。そんな日本のベリー達を紹介したいと思います。

■クロマメノキ(黒豆の木)
北海道から本州中部にかけての高山帯に自生している落葉小低木樹。高さが30~60cmでよく枝分かれする。夏、枝先に数個の花をつける。花冠はつぼ形で、白色からやや紅色を呈する。果実は丸い液果で、紫黒色に熟し、白粉を被る。

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■コケモモ(苔桃)
北海道から九州までの高山帯と針葉樹林帯に自生している。樹高は10~20cm。茎の基部は地中を這う。夏、白から淡黄色の鐘形の花をつける。果実は、丸形の液果で、大きさは5~7mm。成熟すると赤色を呈する。

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■ナツハゼ(夏櫨)
北海道から九州までの広い地域で、丘陵地や山地に自生している落葉低木樹。房状に着果する。果実は黒色で白い粉を被り、大きさは6~7mmになる。

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■シャシャンボ(少小坊)
関東南部以西に分布する、常緑で大型の低木。葉は厚く、沿岸域の瘦せ山など、乾燥した場所にもよく耐える。果実は球形で、大きさは5mmくらい。房状に着果し、成熟すると黒紫色になり果粉を被る。

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こうやってみると、花の形も実の形も、どれもブルーベリーとよく似ています。
見つけたら食べてみたい!

(2021.7.10 小林孝)


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