見出し画像

自然がいっぱい・・・でも(・_・。))

毎日酷暑の日々が続いていますが、みなさまお変わりありませんか。
さすがにこれだけ暑いと、太陽光パネルの下といえども日中の農作業は大変です。
でも虫たちは元気いっぱいです。
セミにトンボ、カブトムシ、クワガタ、蝶に蛾etc。時には葉影からカマキリがヌッと現れてたじろぎます。先日は、最近ではあまり見かけなくなってしまったタマムシもいました。昆虫ではありませんが、雨上がりの日には、カタツムリやカエルも顔を見せます。
自然がいっぱいのフィールドです。

虫好きの子供達、遊びにおいでよ!

でも・・・・困っています。

マメコガネ

これはマメコガネが葉っぱを食い荒らしている写真です。観察していると、群れたがる性質があるようで、一つの木に数十匹集まり葉っぱを食い尽くしてしまいます。見つけ次第、捕まえるしかありません。
でもまだいいのです。葉っぱは再び生えてきます。
問題は、“テッポウムシ”です。

テッポウムシとは、カミキリムシの幼虫のことです。下の写真は、先日捕獲したゴマダラカミキリです。捕まえると、ギイギイ鳴きます。

カミキリ

カミキリムシは6月から10月にかけて、幹の地上付近に穴をあけて産卵します。卵は1週間ほどでふ化し幼虫になり、表皮の下に入りますが、ほとんど被害部は見えません。2齢になると維管束部に入り、さらに3齢になると木質部に食い入り木屑が出てくるようになるので、ようやくこの時点で被害を受けているのが分かります。幹の中に鉄砲が通ったような細長い穴が開いてしまうことから、テッポウムシと呼ばれています。
下の写真のように、木屑がこんもり。

テッポウムシの木くず

放っておくと下の写真のように、いっぺんに枯れてしまいます。丹精込めて育てているのに悲しいです。
枯れてしまった木は、根元からバッサリ切ります。切っても芽が出てくる可能性があるので、木の生命力に賭けています。

テッポウムシ被害

対策ですが、卵を見つけるのは至難の業なので、とにかく木屑を見つけたらすぐ対処するしかありません。木屑を取り除くと小さな穴が開いているので、そこから針金を差し込んで、(ちょっと気持悪いですが)突き刺すのが最も効果的と言われています。
また、テッポウムシ用の殺虫剤が市販されており、先端の細長いノズルを穴に入れて噴霧します。殺虫剤をいれたらブルーベリーの実は諦めるしかありませんが、樹木を守ることの方が優先です。
さて予防ですが、何はさておき成虫のカミキリムシに卵を産ませないことです。
樹木の根本に布を巻き付ける、ざるを被せる、アルミホイルばど光るものを巻き付ける、などの方法が紹介されています。でも根本が隠れてしまうと、被害があった時発見が遅れてしまうし、根元の風通しが悪くなると悪影響が出そうだし、どうも決定打ではなさそうです。
その他、自然界に生息する昆虫に寄生するカビを使った、生物農薬があるそうです。薬剤のしみ込んだシートを幹に取り付けておくと、シートに触れたカミキリムシにカビが付着し、体内の水分を奪ってミイラ化するそうです。しかし、農園の周りには木がいっぱい、全部に付けるわけにもいきません。そもそも生態系を壊すことにならないか?色々考えされられます。自然との共生と一言で言いますが、難しいものです。
早期発見、早期対処しかなさそうです。
さあ、今日も見廻りに出かけるぞ!

小林 孝(2021.8.7)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?