一ヶ月ほど仕事をしなかった話

社会人7年目だが、実は一度として長期休暇をとったことがなかった。
旅行とかもしないし、有給は常に残し続けて一週間も連続して休んだことはない。
ただ9月は同僚のアドバイスもうけて有給を一ヶ月弱ほど使ってみた。

こんなご時世だし旅行も帰省もしない、マジでなんの予定もないただのお休みだったわけだが、すご〜〜く楽しく過ごすことができた。

当初の筋トレをしようという目標は頓挫したが、その代わり人生で初めてちゃんとゲームを買いモンハンをやり込み、映画を2本見て、小説を読んで、新聞も時々買ってみて、ディズニーチャンネルも登録して、YouTubeもみて、雑誌も読んで、Podcastも合間に挟んで、ちょっと漫画を描いてみたり、小説書いてみたりで、ひとりコンテンツ祭りを開催した。

何かを見るのに飽きたら、散歩にも出かけた。

ふと「でかい川がみたい」と思いたってレンタル電動自転車を一時間弱漕いで川をみに行ったり、YouTubeに影響されて美味しいライ麦パンが食べたくなって、パン屋に行ったり、行こう行こうと思って行けてなかった休日激混みのカフェに行ったり。

思いつくまま気の向くまま、特に深い予定をたてず、その時思いついたことをふらっと実行したりした。
こういう過ごし方は初めてな気がしたが、よくよく思い返してみるとそうでもなかった。というか、まるっきり私の小学生の夏休みである。

20年ほど前。北関東のそこそこ田舎で幼少期を過ごしていた私は、基本的にひとり行動だった。
小学校は1学年2クラスで、学年に14人しか女の子がいなかったし、近くに住んでいるのは男の子ばっかり。男の子と遊ぼうにも、家にはゲームも漫画もないわでそこまで遊ぶ内容があわず、ひとり遊びが基本だった。

本読んだり秘密基地作ったり、チャリで新しい道を開拓したり。友達がゲームをやっているのを横で見たり。正直今とやっていることは変わらない。

ただ自分ひとりがなんとなく「面白いな」と思っていることを、勝手に探求する時間とはいうのは、結構自分を癒してくれる。

社会人には人それぞれの休み方というのがある。
旅行に行ったり、勉強したり、何かを作ったり。
そういう予定もいいけれど。
まとまった時間の使い方を「予定」で埋めるのではなくて、「過ごし方」で選ぶのもいいかも知れない。例えば、過去の自分の夏休みの過ごし方をなぞってみるとか。

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