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朝カル講座「少女小説の世界 80年代90年代編」開催のお知らせ

朝カル講座開催のお知らせ

9月18日に朝日カルチャーセンター新宿校で講座「少女小説の世界 80年代90年代編」を開催します。この講座はZoomウェビナーを使用したオンライン講座で、全国各地から受講していただけます。講座時間は19時から20時半まですが、申込者は一週間アーカイブが視聴可能です。本日のnoteでは講座の内容を先取りしてご紹介いたします。9月開催とまだ少し先ですが、ご興味がありましたらぜひよろしくお願いいたします。

 長い歴史をもつ「少女小説」というジャンルは、形を変えつつ、書き/読み継がれてきました。本講座では、そんな少女小説の黄金期とも呼べる1980年代と90年代をテーマに、多様かつ魅力にあふれたその世界に迫ります
 今回取り上げる少女小説レーベルは、集英社コバルト文庫、そして講談社X文庫ティーンズハートとホワイトハートです。学園恋愛小説から異世界ファンタジーへというトレンドの変遷をふまえながら、当時の読者を夢中にさせた作品の数々をご紹介します。少女小説に触れたことのない方には、若者たちが熱狂してきたカルチャーの紹介として。少女小説に慣れ親しんできた方には、懐かしく愛おしい思い出だけでなく新しい発見の場として。この時代特有のファンダムのありようにも迫りながら、少女小説というジャンルを探求します。 (講師・記)

本講座はZoomウェビナーを使用したオンライン講座です。開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、 【asaculonline001@asahiculture.com】 までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします
・開催日時 2021年9月18日 土曜 19:00~20:30
・受講料(税込) 会員 3,300円 一般 3,850円

講座概要について

内容については上に記した通りですが、もう少し具体的にご紹介。

転換点

手元にあるはずのホワイトハート版『十二国記』が発掘できず、新潮文庫版で申し訳ありません。写真に入っていない作品も含めて、転機となった作品を取り上げながら、学園恋愛小説から異世界ファンタジーへという80年代90年代における少女小説の歴史の流れを最初にご紹介します。その後は作品紹介にたっぷり時間を取りながら、多様かつ魅力的な少女小説の数々についてお話していく予定です。

今回の講座で取り上げるレーベルを創刊順にご紹介。まずはコバルト文庫です。作品が多いので上の画像に入っているものの多くは除いています。写真は90年代作品が多めですね。

コバルト

続いてティーンズハートです。世間的には恋愛小説のイメージが強いようですが、多様な作品が刊行されていました。個人的にも再評価が進んでほしいレーベルです。

ティーンズハート

以前noteに「講談社X文庫ティーンズハート1987-2006」という記事も執筆しました。全盛期だけでなく、2000年以降のレーベルの状況にも触れています。

そしてティーンズハートの姉妹レーベルとして創刊されたホワイトハート。写真に挙がっている作品が若干偏っていてすみません(笑)。明らかに少年主人公バディものが多くて私の趣味が透けてみえる……。小野不由美の『十二国記』がレーベルの代表作でしょうが、他にも魅力的なファンタジー小説が刊行されていました。BL系作品も少なくなく、現在のホワイトハートの柱となっているのもこのジャンルです。

ホワイトハート

作品はレーベルごとにではなく、『大人だって読みたい!少女小説ガイド』(私が編者として関わっている本です)のようにカテゴリー別の紹介の方が面白いかなと考えているところです。例えば「ミステリー」というカテゴリでは、以下のような作品を取り上げるなど。

ミステリ

往年の少女小説の読者はもちろん、このジャンルに初めて触れるという方にも楽しんでいただける講座にするつもりです。準備の進捗はTwitterなどでご報告します。この作品を取り上げてほしいなどのご要望があればぜひお知らせください。みなさまのご参加をお待ちしております!

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