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本好きの楽園 松本十帖に行ってきた
"一泊じゃ足りない…!"
こんなにもそう思えた旅行は、これが初めてだった。
5月中旬、早くも夏の訪れを感じさせる快晴の中、長野県松本市にある『松本十帖』へ読書好きの母と行ってきた。
旅行自体の満足度もさることながら、行ってよかったなぁと思えることがあった。
せっかくなので、旅行記として残しておこうと思い筆を執る。
行った先あれこれ
チェックインはホテルのフロントではなく、近くにある『おやきと、コーヒー』というカフェで済ませる。
江戸時代に芸者小屋として使われていた建物をリノベーションしており、内装は所々土壁がむき出しになっているところもあり味がある。
中では店名の通り、ウェルカムドリンクとして、おいしいコーヒーとおやきがいただける。
おやきと、コーヒー
📍長野県松本市浅間温泉3-15-17
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『おやきと、コーヒー』を後にし、温泉旅館が立ち並ぶ坂道を少し登ると、お世話になるお宿『松本十帖 HOTEL小柳』が見えてきた。
青い空に、ホテルの黒い外壁。抜群のコントラストである。
松本十帖 HOTEL小柳
📍長野県松本市浅間温泉3丁目13−1
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そもそも『松本十帖』に宿泊しようと思い至ったのは、「時間を忘れてめちゃくちゃ本を読みたい!」という欲を満たすためである。
お宿は本館と別館があり、私たちが泊まった『小柳』は別館だ。
本館には、夕食会場の奥に天井にまで届きそうな(鏡でそう見えているだけ)ひときわ目を引く本棚が鎮座していた。旅の目玉のお目見えである。
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この大きな本棚が置かれたエリアには、「おこもりスペース」が設けられている。中には読書をするのに最低限の明かりとyogiboが用意されており、気になった本を時間の許す限り、好きなだけ読める。どうしても続きが気になるものは購入もできる。なんという贅沢。
その日は、チェックイン~夕食までのおよそ4時間、一度部屋に戻るなどもしたが、大半の時間を「おこもりスペース」で過ごした。
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2日目。
名残惜しいがお宿を後にし、浅間温泉街周辺の散策へ。
まず訪れたのは、『手紙舎 文箱(ふばこ)』。
その名の通り、レターセットやポストカード、スタンプなど文房具を取り扱うお店だ。
目移りしてしまうほどの品ぞろえの多さに面喰いながらも、翌週一緒に京都旅行へ行く友人へのお土産を購入した。
文房具に描かれたイラストもどれも味があり、眺めているだけで心が温かくなる心地がした。
手紙舎 文箱
📍長野県松本市浅間温泉1-30-6
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続いて訪れたのは、『哲学と甘いもの』。
その名の通り、哲学書やそれにまつわる書籍と一緒にスイーツが楽しめるカフェである。
哲学と甘いもの
📍長野県松本市浅間温泉3-12
![](https://assets.st-note.com/img/1715946411035-VvaChKg3zA.jpg?width=1200)
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チェックアウトギリギリまでお宿にいたため、こちらに伺ったときにちょうどお昼を回った。
昼食代わりにといただいたスコーンは甘さ控えめで食べやすかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1715947154669-3FX2pafjVH.jpg?width=1200)
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行って良かったこと
一泊二日の『松本十帖』への旅行で特に私が感じたこと。それは「時間を気にせずめちゃくちゃ本を読むことは、めちゃくちゃデジタルデトックスになる」ということだ。
何をいまさらと思ったが、体感したことでより説得力を帯びた感想になったといえよう。
泊まったホテル『小柳』の部屋は時計が無く、照明も最低限の明るさにしかならない。そんな状況下でスマホをいじろうとしても端末の明るさと部屋の暗さがぎこちなく、目が疲れてしまう。
そもそも、旅行先まで来てスマホを触ること自体が無粋な気がして、自然と端末と距離を置くようになった。
さらに、今回の旅行にカメラを持って行ったことで、スマホの出番はめっきり減った。
広範囲を散策するわけでもなかったため、フロントでもらった紙の地図で事足りる。時間も腕時計で確認すればよし。写真はカメラでサクッと撮れる。なんら不自由さはない。
旅の魅力とは「非日常体験ができる」ことだと思うが、「スマホから離れる」ことも「非日常体験」なのかとはたと気づかされた、非常に価値のある旅行となった。
また行きたいな。
![](https://assets.st-note.com/img/1715946405795-1pkfl3Y46h.jpg?width=1200)
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