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救いを求めてさまよった学びの記録

現在、CTI Japanというところでコーチングを学んでいます。基礎、応用、上級、プロ試験(国際組織によるコーチ認定)という流れのうち、先日、応用コースを修了しました。次の上級コースに進むにあたっては、有料クライアント(継続セッション)を5名以上もつ必要があるとのこと。これまでも友人やその紹介など、スポットでセッションをさせてもらったことはありますが、継続的なご支援をしてきた実績はありません。勇気を出してSNSにお尋ねの投稿をしたところ、何人もの方からコメントをいただきました。

この体験から、思いのほか対話の力(例えば、コーチングのようなもの)に興味がある人、その力を必要としている人っているのではないか?と感じたと同時に、体験セッションをする中で、私がどんなことを学んできたかに興味を持っていただくこともあったので、この機会にふりかえってみようと思います。*長文になりました・・すみません。

なお、2019年頃から2年ほど集中的に学び始めたのですが、当時、私は自分にとって望ましくない恋愛を繰り返していました。そのとき、ふと、同じ思考パターンを繰り返しているのではないか?と気がついたことがあり、問題は自分の外側ではなく、内側にあると直感しました。そこから、自己肯定感や自己愛の欠如が原因だというところにたどりつくまで、それはそれは苦しく、自分自身から逃げたくなる日々を過ごしました。あのとき、向き合い続けることができたのは、支えてくれる仲間たち、向き合ってくれる支援者の存在があったからです。そのことには心から感謝しています。

学びの一覧

1)NLP(Neuro-Linguistic Programming)
2)JTS/メンタルモデル
3)ボディトーク
4)深層対話
5)直感力と癒し力養成講座
6)コーチング
7)心理学の大学院進学準備(休止中)

1)NLP (Neuro-Linguistic Programming)

私が心や対話について本格的に学びはじめたのは、このNLPが最初です。NLPはどちらかというとカウンセリング要素が強く、トラウマ的な経験や苦しい状況に寄り添う対話手法です。その起源は、有名な心理学者・カウンセラーの手法を第三者が体系的にまとめ上げ、手法としたところにあります。

きっかけは、NLPのコーチに相談に乗ってもらったこと。当時、そもそもNLPのことはその存在の影もかたちも知りませんでしたが、そのコーチの寄り添い方が心地よく、心強く。3-4ヶ月のセッションを終える頃には、私自身がその学びを得たいと思うようになっていました。そのコーチに学んだ講座を教えてもらい(他も比較した上で)、同じ講座に通うことにしました。まだ、対面学習ができた頃の話です。

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お世話になったコーチはこちら。
セッションはすべてオンライン、かつ、画面オフだったので、実はコーチとはオンラインオフラインともに、対面したことがありません。それでも、彼がリードするセッションではたくさんの勇気を与えてもらい、何度も涙があふれました。

そして、学んだがこちら。

半年ほどかけて、月1-2回、週末の土日終日をつかった体験学習に参加しました。10名ほどの仲間たちとともに、何のために生まれてきたか?を問い続けながら、自らが繰り返す思考のパターンに気づいていくプロセスを学びます。マインドフルネスの思想をベースに持ちながら、無意識が持つ力にフォーカスし、大地とつながっている感覚、自分自身とゆるぎなくつながるさまざまなメソッドを学びました。

眼球の動きを駆使して脳内の思考の幅を広げたり、自分を客観視する実用的なアプローチを学んだり。はたまた、未来の自分から苦しんでいる今の自分に眼差しを向け、エールを送るという体験(そういうアプローチがある)からは、何物にも変えがたいあたたかな癒し、許しの感覚を得ました。そして、米国NLP協会認定NLPプラクティショナーの資格を取りました。この上にマスター、トレーナー資格があります。

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2)JTS/メンタルモデル

実は数年前に、知人からこの講座をすすめられたことがありました。ただ、当時の自分は自分が苦しんでいることすら客観視できず、そのアドバイスすら受け取れない状態。まさに手を差し伸べようにも差し伸べられない、痛々しい状況だったろうと思います。

数年後の2019年、自分の壁は自分がつくり出しているということにようやく気がつき、こちらで学ぶことを決めました。

また、ここの講師は、「ザ・メンタルモデル」などの著書を出されていて、この手の学びをしている人にとっては、なじみがあるかもしれません。

ここで得たことは、感情にいいも悪いもないということ。すべての感情は、人間にとって必要なものであるということ。感情があるからこそ、私たちは自らの望むもの、望む世界がわかるというものです。私たちは、特にネガティブな感情をよくないものとして扱いがちですが、そうした感情をなかったことにするのではなく、感情をありのままに受け取り、自分の人生に活かしていくことが大切。

ここをきっかけに、人の持つ感情というものに興味が向かうようになりました。つかみどころがないけれど、確実に私たちを支配するこの感情とは一体何なのか?というところです。なお、私自身のメンタルモデルについては、価値なしと愛なしの両方があったと思います。

3)ボディトーク

心と体はリンクする。それをもう、嫌というほど実感していたので、身体からのサインを受け取れるように気をつけています。数年前に通い始めたジムのトレーナーが、ボディトーク(米国発祥の民間療法)の資格を持っていて、身体を診てもらったのが出会いのきっかけでした。なんとも説明しがたい不思議な体験だったのですが、抱えきれないほどのストレスを感じてどうにもならなくなっていたとき、あふれでる感情の流れを身体から癒してもらったかのようで。以後、半年間ほど、毎月定期的にこのトレーナーにお世話になりました。(そういえば、今はもう、通うことがなくなりました)

こちらですが、心身の不調和の根本原因に対してアプローチし、自然治癒力を引き出すというもの。その人にとってバランスが崩れている箇所を見つけ出し、再び本来のバランスの取れた状態に戻していくというもの。鍼やお灸のように体に何かを施すのではなく軽くタッチする程度なのですが、施術後、苦しみや悲しみの感情とともに、不思議なほどに体の不調が消えていくのを感じました。文字通り身体との対話。この施術が当時の私には合っていたので、ここでも基礎的な講座を受けました。

なお、この手の民間両方は国内外発祥のものがいくつかあるようで、私の周りでも自分に合った方法を取り入れている人が結構いる印象です。

4)深層対話

これはちょっと説明が難しいのですが、カウンセリング要素の強い、コーチングのような対話です。友人が独自に開発した対話のメソッドで、いわゆる深層心理と向き合うもの。知人の紹介で出会い、興味を持ったので、セッションをお願いすることにしました。結論、この対話にはかなり助けられました。

自分自身のコアとなる原体験、そこから握りしめてきたしがらみに気づき、許し、癒し、受け止めていく。そんなプロセスとでも言いましょうか。なお、深層対話は「世界を変える第3の繋がり」をコンセプトとした会員制・招待制のコミュニティ内の付帯サービスとなっており、彼の取り組みについては、先日、こちらで記事になっています。

私はこの対話を通じて、本当は愛されたい、自分の存在に気づいてほしいというホンネに気がつきました(このことを認め、受け入れることは、とても勇気がいりました)。そして、彼との対話は今でも不定期に続けていますが、私が彼の中に踏み込み、鏡役になることも。勇気を持って相手に踏み込んでみて、とても喜んでもらえるという体験をしました。これがかなり貴重な体験で、聴く楽しみと聴かれる喜びの両方を感じたのはこの時です。

その後、共同で「聴く」をテーマにしたコミュニティ向けイベントを開催しました。苦しい時期、ずっと寄り添ってくれ、応援してくれた彼の存在があったからこそ、人前に出るのが苦手な私でもやってみようと思えたのだと思います。

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4)直感力と癒し力養成講座

NLPの仲間から、臨床心理士としてカウンセリングやコーチング(ヒーリング)をしてくれる人を紹介してもらい、この方のセッションを3-4ヶ月ほど受けました。ここでも自分の内面と向き合い、自分の本当の気持ちに気づき、そして癒されていく感覚を経験しました。彼女のセッションは優しい愛と癒しが伝わってきて、ここでも何度も涙しました。

お世話になったのがこちら。

その後、その方がご自身のこれまでの学びや実践の集大成として、自らが自らを守る力についてレクチャーしてくれるとのことで参加することに。ここでの学びは、波長が合う(合わない)という感覚や直感が好む(好まない)という感覚、こうした、感覚的である直感を意識的に使えるようになると生きるのが楽になるということです。ついつい、気分がのらなくても仕事だからと自分に言い訳をして受けてしまうことがあるのですが、直感が嫌がることをやると、私の場合は大体後悔することになります。また、自らのエゴ(コーチングでいうところのサボタージュ)とも仲良くなって、味方につけてしまおうという考え方も好きです。

ここでの学びによって、自分自身を守る境界線のようなものがうっすらとわかるようになり、以後、悪意ある他人に自分の領域を明け渡すことがほぼなくなりました。この学びを体現できるようになれば、外部の支援は要らなくなるという話でしたが、事実、彼女とのセッションはここでひと段落しました。

今こうしてふりかえってみると、苦しみと向き合う時間はここで一区切りしたように思います。そういう意味でも、自分の直感を研ぎ澄ます(+直感を信じる)学びを得たことは、後の人生を生きる上で大切な視座を与えてもらった気がします。

5)コーチング

NLPやカウンセリング的対話を通じて、過去の傷と向き会えるようになった結果、今度は私自身が誰かの力になりたい、そんな気持ちが湧き上がるようになりました。辛い経験を抱えている人はもちろんのこと、自分とつながれず本心がわからなくなっている人、自分を無意識のうちに価値がないと思ってしまう人、そして、もっともっと自分の可能性を広げて行きたいと思っている人たちのために、何か力になりたい。

そこで、かねてから興味があったコーチングの世界に飛び込むことを決め、現在に至ります。学ぶならCTIと決めていたので、講座選びには迷いませんでした。コーチングのアプローチにも色々と流派のようなものがあり、将来の理想的な状況を見定めてからバックキャスティングしていくものと、現在の状態、ありたい姿を見つめ直すことで将来に向けて思考を拡散させていくものと、ざっくり、分けてそんなスタンスの差があると思っています。

私自身の人生をふりかえってみると、目の前のことに必死で取り組んできたら偶発的な出会いともあいまって、今の人生ができあがっていた、という感覚があり、後者のアプローチが自然に入ってきました。他方、私の周りの優秀なビジネスパーソンには、計画通りの人生を送っている人もいるので、そういう考え方がフィットする人も多いだろうと思います。

現在の学びは刺激的というか、衝撃的。自分の思考の幅や受容度みたいなものが、少しずつ広がっていく手応えを感じます。特にここで学んで気に入っている考え方の一つは、「正しい人もいなければ、間違った人もいない」というもの。私たちは普段から、人や物事に解釈や判断という尺度を取り入れがちですが、その尺度があるからこそ効率的に物事をさばける反面、苦しめられているという側面もあります。そのことに気づき、ちょっとだけそれを手放してみると、心がとても軽やかになる。軽やかになるだけでなく、愛や希望を持って未来を見つめられる。そんな経験をしました。

なお、CTIとの出会いは、7年ほど前に遡ります。当時、大企業に勤めていましたが、職場の人間関係に悩んでいたこともあり、自分は本当は何がやりたいんだろう?という悩みにぶち当たっており、そんなとき、同僚から紹介されたのがこちら。

それなりに金額のする合宿セミナーでしたが、悩んだ末に参加。結論としては、当時の私には早すぎたと思います。タイミングとしては、自分の内面の入口に立てたかどうかという頃合い。正直、向き合う覚悟などできていませんでした。ただ、ここで出会った人たちが、皆さんとっても素敵で。共通していたのは、CTIで学んでいたということでした。それもそのはず。この研究所はCTIの創業者が立ち上げた団体で、そのつながりのある人たちが集まっていたのです。そして、ここでの出会いが、後々の自分に大事な示唆を与えてくれることとなりました。

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7)心理学の大学院進学準備(休止中)

そんなこんなで、ここ数年、救いを求めて施術やらセッションやらを受けてきて、効果を実感すれば自らもそれを学ぶということを繰り返してきました。実践から入ってその実践の仕方を学んできたので、そろそろ、体系的に学びたいと思い、心理学系の大学院進学を考えるようになりました。

とはいえ、この手の大学院(かつ臨床心理士の資格が取れるところ)は社会人枠がなく、大学生と同じ土俵で受験をしなければなりません。学部も心理系ではなく、受験勉強からも遠ざかっていた自分には到底むりだと思い、河合塾の予備校に申し込みました。

そして、緊急事態宣言が発令され、私自身の環境も変わる中、仕事の足場をもう少しかため、実家で暮らす年老いた家族のそばにいたいと思うようになり、受験勉強はひとまずお休みすることに。ひと呼吸置いて、しかるべきタイミングがきたら、またトライしたいと思っています。

将来の夢は、誰かにとっての居場所になること。歳を重ねることで増すであろう深みを味方につけて、お話し上手(聞き上手)なおばあちゃんになりたいです。

学びのまとめ

主だった学びをふりかえってみましたが、よくもまあ、こんなに取り組んだなと自分でも笑ってしまいます(それだけ必死でした)。この学び以外にも、いくつものセッションを受けてきましたが(コーチング、恋愛コーチング、NLP、ピアメンタリング、スピリチュアルセッション、占いなど)、とある占いでは、家相が悪いということで、高純度の炭で家のお清め(確か、50万円くらい)を勧められたこともあります。すがるように救いを求めてきた私ですが、わらならぬ、炭にすがることはありませんでした。

・わかるとできるには距離がある
・わかったことができるようになったとき、本質的な変化が生まれる
・変わりたいと思ったときがタイミング
・内発的動機によって、はじめて学びが活きる
・学びにはそれなりにお金が必要(ざっと300万円)

かつての私だったら、恐らくこのようなnoteを書くことはなかったろうと思います。自己肯定感の低い自分に、何かを提供する価値はないと考えるからです。ただ、今はそこから少しだけ前に進み、すべての人に価値あるものではなくとも、誰かにとって何か役に立つことはあるかもしれない。そんな風に考えることはできます。想像もできなかった自分の変化に自分自身が一番驚いていますが、ここまで支えてくれたすべての人たちに感謝の気持ちを伝えたいです。

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写真は友人が撮ってくれたもの。とっても気に入っていて、プロフィール写真にもしています。自分の人生を取り戻し、今はこの猫たち(ぎん・むぎ)との暮らしを心から楽しんでいます。実家の両親からは、次はいつ帰ってくるの?と聞かれており、猫を含めた家族とともに、これからも人生を彩っていければと思います。

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