もともとバス運転士

大手鉄道会社系列のバス会社に2000年~2014年在籍し、路線、貸切、高速バスに乗務。…

もともとバス運転士

大手鉄道会社系列のバス会社に2000年~2014年在籍し、路線、貸切、高速バスに乗務。 その後移住し、再び路線バスに乗務。 1997年から現在まで無事故・無違反記録更新中。 事故の無い社会を目指して活動しています。

マガジン

  • もともとバス運転士の安全運転技能編

    苦手なバック駐車など、すぐに使える安全運転の技術をお伝えします。

  • もともとバス運転士の運転の”こころ”構え

    事故を起こす人と起こさない人の違いは”こころ”にあります。

最近の記事

危険予測トレーニングvol.13

右折車に進路を譲る時に…●対向車線に右折をしようと車が待っています。 ●進路を譲って右折させるため止まろうと思います。 どのようなことに気を配りますか? 注意するポイント 対向車が右折待ちをしていると、譲って先に行かせてあげたいと思う気持ちがあります。 相手に譲る場合にも、事故が起こらないように譲りたいものです。 相手の直前に止まって譲ると、相手にとって死角が大きくなり危険です。 運転のポイント 進路を譲って相手に先に右折させるためには、相手との間に十分間

    • 危険予測トレーニングvol.12

      矢印信号で右折するとき●矢印信号で、交差点を右折しようとしています。 どのようなことに注意しますか? 注意するポイント 右折用矢印信号に従って交差点に近づく場合には、いろいろな危険があります。 交差点手前の横断歩道を左から右に自転車や歩行者が渡ってくることがあります。 自転車や歩行者にしてみれば、 自分の目の前で直進車が停止したので、信号が変わって渡れると錯覚して出てくるのです。 運転のポイント 右折用矢印信号になっている交差点に近づくときには、その信号で右折

      • 危険予測トレーニングvol.11

        夜間の横断歩道●対向車が接近しています。 ●車と対向車の間には横断歩道があります。 どのようなことに注意しますか? 注意するポイント 夜間に車どうしがすれ違う際、2台の車の間に位置する歩行者が見えなくなる「蒸発現象」があります。 歩行者は両方から照らされているので、「運転者は自分の存在を十分確認している」と思い込んで行動するため、さらに危険性が高まります。 運転のポイント 「蒸発現象」やヘッドライトのまぶしさ、暗いがゆえの情報の不足など、夜間は危険を発見しに

        • 危険予測トレーニングvol.10

          先行する右折車があるとき●先行車に続いて交差点で右折待ちをしています。 ●先行車が右折をはじめたので、続いて右折をしようとします。 どのようなことに注意しますか? 注意するポイント 先行右折車のために対向車線に死角ができます。 そこを走ってくる車が見えないままに、考え事をしたり、ぼーっとして先行右折車に続いて右折すると、対向車と衝突する危険があります。 運転のポイント 先行車の動きに引きずられない運転をするようにしましょう。 先行車の死角の中に、対向車がき

        危険予測トレーニングvol.13

        マガジン

        • もともとバス運転士の安全運転技能編
          26本
          ¥120
        • もともとバス運転士の運転の”こころ”構え
          5本

        記事

          危険予測トレーニングvol.9

          高速道路での合流時の危険●加速車線から本線に合流しようとしています。 ●先行する軽トラックは十分に加速していません。 どのような点に注意しますか? 注意するポイント なかなか加速しない前車にいらだち、無理に走行車線に流入すれば、走行車線を走る車と衝突しかねません。 また、本線の車にばかり注意を向けていると、前車の動きが把握できなくなり、 追突するおそれもあります。 運転のポイント 加速車線に入る手前のランプウェイの入り口の段階から、加速車線に入ってからのこと

          危険予測トレーニングvol.9

          危険予測トレーニングvol.8

          対向車が右折すると思ったら…●片側2事線の道路を直進しています。 ●対向車が右折の合図を出して前を横切ろうとしています 。 どのようなことを考えて運転しますか? 注意するポイント 右折をして駐車場に入ると思っていた車が、そうではなくUターンをする行動をとりはじめました。 予測していないと、相手の行動には対応できず、事故につながってしまいます。 運転のポイント 対向車線から曲がってくる車がどう動くかは、慎重に見守る必要があります。 右折の場合には前をすぐ通り

          危険予測トレーニングvol.8

          危険予測トレーニングvol.7

          黄信号になったが、対向車が近づいてくるとき●信号が黄色に変わったので、右折を開始しようとしています。 ●対向車はまだ接近してきます。 どのようなことに注意する必要がありますか? 注意するポイント 信号が黄色になっても対向車は止まらないで、交差点に進入してくる可能性があります。 まれにですが、止まろうとしている車を追い越して交差点を通過しようとする車もあります。 黄色に変わったから相手は止まると判断して、相手の動きを確かめないで右折を開始すると、進入してきた直進車

          危険予測トレーニングvol.7

          危険予測トレーニングvol.6

          迂回路をとっさに思いついた時 ●交差点の前方が渋滞しています。 ●とっさに迂回路を思いつき、左折しようとします。 どのようなことに注意して運転しますか? 注意するポイント 迂回路を思いつき、突然左折の行動に移る際には左後方の確認がおろそかになりがちです。 合図なしの左折は後方からの二輪車や原付にとっては予期しないもので、事故の原因となります。 運転のポイント 迂回路を思いついたとしても、とっさに行動に移すのはいけません。 ハンドルを切る前に合図を出し、必ず左

          危険予測トレーニングvol.6

          危険予測トレーニングvol.5

          トラックの後ろを走るとき●交通量は多めの道路です。 ●先行するトラックに接近して追従しています。 何が問題でしょうか? 注意するポイント 前車との車間距離が不十分で追突しやすい状況です。 さらに、トラックに接近しすぎていることから死角が大きく、 前方の交差点内の状況や、信号機を確認しにくいです。 交差点の信号はすでに赤に変わっているかもしれません。 運転のポイント 前車との車間距離を十分にとり、前方の情報を的確に取り入れなければなりません。 自ら死角

          危険予測トレーニングvol.5

          危険予測トレーニングvol.4

          黄信号で前車に続いて交差点を通過するとき●交差点にさしかかったとき、信号が黄色になりました。 ●あなたは前車に続いて交差点を直進しようとします。 どのような危険があると思いますか? 注意するポイント 黄信号に対する反応は、すぐに停止する人とまだ通過できると思う人がいるように、人によってバラツキがあります。 ですので、「自分が通過したいと考えているので、前車も通過するだろう」と思い込むのは危険です。 前車の停止に対応できず、追突事故を起こす可能性があります。

          危険予測トレーニングvol.4

          バック駐車のポイント

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          バック駐車のポイント

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          危険予測トレーニングvol.3

          右カーブの駐車車両●片側1車線の右カーブの道路を走行しています。 ●対向車線側に駐車車両があります。 どのようなことに気をつけますか? 注意するポイント カーブの先から対向車があらわれた場合、前方の駐車車両を避けるために、あなたのいる車線へはみ出してくる危険性が考えられます。 また駐車車両の向こう側に隠れている人や自転車が、 道路を横断してくる可能性も考えられます。 運転のポイント たとえ対向車があらわれても、回避できるような速度で走ることが必要となります。

          危険予測トレーニングvol.3

          危険予測トレーニングvol. 2

          右折時の落とし穴●ゆるい下り坂の狭い道路で右折待ちをしています。 ●対向車が通過したのですぐに右折しようとします。 どのようなことに注意する必要がありますか? 注意するポイント 右折をしようとする車には、右折直後に右後ろから接近する自転車は見えません。 小さな交差点で、このような関係で走ってくる自転車は、右折する車には危険な存在なのです。 運転のポイント 急ぐ気持ちをそのまま運転に表さないことが必要です。 狭い交差点を右折するときには、右後ろから渡ってくる自

          危険予測トレーニングvol. 2

          危険予測トレーニングvol.1

          渋滞と横断歩道●歩道のある片側1車線道路を走っています。 ●対向車線は渋滞して車が列を作って並んでいます。 どのようなことに注意して運転しますか? 注意するポイント 対向車線が渋滞している場所を走っていると、渋滞車の間をぬって渡ってくる歩行者や自転車がときどきいます。 すばやく発見して対処すればよいのですが、ほかに気をとられていると発見が遅れてしまう危険があります。 運転のポイント 対向車線が渋滞しているときに、道路左側に、あるいは遠くに注意を引くものがあって

          危険予測トレーニングvol.1

          ドラレコの薦め

          自分だけでなく、社会に役立つ 以前、SNSやテレビであおり運転が取り上げらた影響で、 ドライブレコーダー(ドラレコ)が売れているそうです。 運送業界でも積極的に導入する会社も増えています。 ドラレコの導入によって、客観的事実が映像や音声で再現できるようになり、事故やトラブルの早期解決、未然の防止に役立っています。 また、犯罪捜査や行方不明者の捜索などにも役立っています。 プライバシーの問題はありますが、社会全体としてはメリットの方が多いのではないでしょうか? 私

          停車中はDレンジのままで

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