児童虐待の背景

本日は改めて「児童虐待の背景」について考えたいと思います。
児童虐待に関するニュースを見かけて、そのニュースについてのコメントなどを見ていると「親が悪い」「子どもより自分が大事」「親ガチャ失敗」と言った言葉をよく見かけます。
子どもに対してしてしまった行為は許せるものではありません。
その行為のせいで、子どもたちの心が傷つき、壊れて、人生に悪い影響を与えています。
しかし、親のすべてが子どもが憎くて虐待をしてしまったわけではありません。
「子どもの育て方がわからなかった」「一生懸命頑張ったけど、どうしようもなかった」「誰を頼っていいかわからなかった」「一人で限界だった」「自分も虐待されて育った」
そういった理由が親側にあり、その結果、虐待に至ってしまったケースがあります。
では、なぜそこまで何が親を追い詰めたのでしょうか。
原因は色々と考えられますが、「貧困」「孤立」が親を追い込んでいる大きな原因と私は考えます。
人は経済的に追い込まれると、食べるものにも困り空腹になり正常な思考が出来なくなります。「不安」を抱えたり、ときには「怒り」を感じてイライラしたりして、その「不安」や「怒り」が子どもに向かってしまいます。
地域社会とのつながりが希薄になり、「家庭」が「孤立」し易い環境になっています。
子どもに特性があり、とても育てにくくて困っていても相談出来る人がいなかったり、親に頼れずしんどいときでも休むことが出来ず頑張り続けなければならなかったり、家庭で問題が発生しても解決出来なくてイライラしたりしたときにそのストレスが子どもに向かってしまいます。
「もし適切なサポートが親に対して行われていたら」「もし助けてといえる場所を知っていたら」「もし助けてと言ったときに必要なケアをしていれば」
虐待は起こらなかったかもしれません。
そういった意味で考えると児童虐待は地域社会が親に対して必要なサポートしなかったから起こったと考えられます。
児童虐待は「家庭」の問題ではなく「地域社会」の問題だと言えます。

私達の団体は虐待の被害にあった子どもたちに、まずは必要なものを与え(食料や住宅、学習の機会)、そこから生きていくための「生き方」を一緒に考えていき、必要なサポートを行います。
そして、児童虐待を解決するために「貧困」や「孤立」で困っていることが多いを考えるひとり親の子育てや食べ物のサポートを行っています。
そして子育てがしやすい地域社会を作り、児童虐待を解決していきます。

まだまだ私達ができることは少ないですが、継続してこの活動をおこないます。
皆さんも応援、よろしくお願いします。

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