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必要なのは共通言語 ~問題解決編~

医療の現場に限らず「共通言語は重要」と言われれば当たり前だと思われると思います。
でも、本当に意識の共有ってできているでしょうか?
自分の仕事が忙しい。人が足りない。そもそも、ゆっくり話をする暇がないなんて毎日を過ごしていませんか?

僕も毎日そんな環境で働いています。
そんな中で、「医療安全活動をしよう。」、「改善活動をして職場を良くしよう。」と考えた時に必要な事ってなんでしょう?
よく聞くのが、「トップが率先して活動を行う。」というものです。
これについて僕は『これは最低限必要なことで間違ってないけどそれだけじゃ足りない。』と感じています。
なぜかというと、トップにやる気があってもその意識が現場レベルで正しく伝達されていないとトップの空回りで終わってしまうからです。
『トップや管理職は目的をもってやっているけれども何も聞かされてない。でも、「やれ!」って言うんだから仕方ないからやるか。』という感じで『やらされてる感』が出ちゃうんです。
逆に現場にやる気があっても丸投げだったり、やっている事が評価されないとしたらやる気は持続しませんしやる気のある人が辞めてしまうという最悪の結果になりかねません。
何より、改善活動はしなくても日常業務は回るので「やろう!」と決めなくちゃ絶対に出来ません

「じゃあ、どうしたら良いんだ?」という話になるのですが、その前に共通言語の話をしたいと思います。
題名に「問題解決」と書きましたがそもそも「問題」って何でしょう?
昔の僕に「問題って何?」と聞かれたら、「それによって誰か(自分)が困っている事。それによって不利益が発生するような事。」と答えたと思います。
でも、10人に聞いたら10通りの答えが返ってくると思います。何なら「自分が正しい!あなたは間違っている!」と論争になるかもしれません。
僕が問題だと思っていても僕の妻は問題だと思っていないなんて事は日々起きています。その逆もあります。
なので、ここで「問題とは何か?」という点に答えを決めたいと思います。
この辺りについて「タルイタケシ@あなたのキャリアを失敗させないコンサルタント様」が分かりやすく詳しく書いてくださっているのでご紹介いたします。
働く全ての方にタルイタケシ様の記事を読んでいただきたいと思っている今日この頃です。医療の現場にはビジネススキルが必要だと読めば読むほど感じます。

僕も問題についてお話したいと思います。
結論から言うと問題とは「『現状』と『あるべき姿』のギャップ」です。
あるべき姿にないという事は「問題」なんです。
そして、日々の生活や業務はその問題を解決する事の繰り返しと言えます。
図にすると

問題解決

こんな感じで現状をあるべき姿にする問題解決の繰り返しです。
仕事の準備、料理の下ごしらえも問題解決と言えます。
なので、一番最初に共有しなくてはいけないのは「問題が何か」という事になります。
ちなみに、タルイタケシ様の記事で「あるべき姿」ではなく「ありたい姿」が正しいと表現されています。あるべきだと脅迫観念にとらわれそうですよね。

それと、問題解決にはポジティブな問題解決ネガティブな問題解決があります。
医療の現場で言うと、「インシデントが発生しているから再発しないように解決をするのはネガティブな問題解決」「今よりも高いレベルを目指して改善をはかるのはポジティブな問題解決」と言えます。
困っていなくても改善を図るポジティブな改善活動が継続できる事が目指すゴールになります。

次回は問題が分かったら「どうやって問題解決をするか。」を話したいと思います。

読んでくださりありがとうございました。

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