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登録日本語教員試験対策 文法:条件①

条件とは、あるできごとが実現するための前提となることがら。
条件を表す副詞節として、と・ば・たら・ならの4つの表現が挙げられる。

①既定条件(すでに起こったこと)
 彼が手を振る、ファンが歓声をあげた。
②確定条件(確実に起こること)
 7時になったら、出かけましょう。
③仮定条件(起こるかどうかわからないこと)
 天気がよけれ、散歩に行こう。

※発話時の時間的関係により3種類に分けられる。

【 と 】

(1)一般的帰結:話者の意思とは無関係に、必然的に起こること。
 秋になると、紅葉が始まる。
 物を買うと、税金がかかる。

(2)個別事態:無意志的に繰り返し起こること。
 お酒を飲むと、顔が赤くなる。

(3)回想:過去のある一定の期間に同じ事態が起こっていたことを表す。
文末がタ形になる。
 橋を渡ると、公園が見えた。

(4)仮定:起こるかどうかわからないことであり
   "もし〜"と言えるものである。

 この試合に負けると、チームは解散させられる。
※ "と"の制限、注意点として、文末にはモダリティ表現が使えない

【 ば 】

(1)論理的帰結:前件がおこれば論理的に後件が起こるという客観的な結びつき
 8時に家を出れば、9時に学校に着く。

(2)必要条件:後件が実現するために必要な条件を示す
 クーポンを使えば、安くなる。
 地下鉄を使えば、早く行ける。

(3)一般的帰結:話者の意志とは無関係にいつも同じことが起こる。自然現象、社会現象など。
 気温が下がれば、雪が降る。
  円高になれば、海外旅行者が増える。 

(4)仮定:起こるかどうかわかならいこと。
 ビジネスが成功すれば、大金持ちになれる。

たら・ならは次回です!

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