【がん患者の徒然草】66歳のオヤジが、う⚪︎ちを漏らす(-.-;)
今回の「看護師さんへ感謝の手紙」は、患者に何も言わないことも気配りの看護になって、僕が救われたという内容だ。
僕は、中咽頭癌で3回目の抗がん剤治療を受けていた。放射線治療も20回を過ぎて、既に口からの食事ができなくなり、1ヶ月以上も胃ろうに頼っていた。
栄養剤は、エンシュアだ。エンシュアについての追加投稿は、以下を見て欲しい。
僕は、放射線治療の副作用で喉や舌などが腫れて食事ができなかった。胃ろうから入れるエンシュアは、液体の栄養剤なので、既に1か月間、固形物を食べていない。いや、痛くて食べられないのだ。
それにしても、今の医学は、素晴らしいと思う。栄養剤を直接胃に入れれば、生きていられるのだ。しかも、医者とか看護師さんとか専門知識を持っている人ではなく、患者自身ができる方法だからな。
水分だけだから、う⚪︎ちは、固まらず、ふにゃふにゃだ。
おまけに抗がん剤も3回目になり、体力的にもぐったりだ。
そんな状況のある日、ベッドで本を読んでいた。腰が痛くなったので寝返りを打った。数秒後に、「なんか、う⚪︎ち臭いな?」と思った。まさかと思ったが、なんと僕の下半身から臭っているではないか!!
恐る恐るタオルケットを取り、パジャマをのけてみると、そこにう⚪︎ちが・・・
暫し呆然としたが、何とかしなくてはと気を取り直して起きる。
ベッドのシーツも汚れている。
こりゃもう、看護師さんを呼ぶしかないと諦めてナースコールを押した。
来てくれたのは、若くて可愛い看護師さんだ。僕は、恥を忍んでこう言った。「ごめんなさい、寝返り打った拍子に、う⚪︎ちを漏らしてしまいました」
看護師さんは、さも慣れているように、「分かりました。気になさらないでくださいね。胃ろうされている方は、よくあることですから」と優しい言葉をかけてくれた。
「お着替えは、ありますか?」
明日が退院予定なので、既に着替え分は、使っていた。特に汚れていたのもないので、洗濯物をもう一度履くしかないかと思っていた。
すると看護師さんが「一階にコンビニがありますから、買ってきましょうか?」と言ってくれた。
ここは、素直に買ってきてもらうようにお願いをした。さらに看護師さんは、臨時にシャワーの準備もしてくれて嬉しかったよ。
一番助かったのは、う⚪︎ちを漏らしたことをあれこれ聞かずにテキパキと対処をやってくれたことだ。色々聞かれると恥ずかしいし、答えるにも気を遣ってしまう。まさに救われたというのは、こんなシーンを言うのだろう。
看護師さんは、患者さんの状況把握のために、いろいろな視点から質問したり、観察したりするものだと思っている。今回も体調面などあれこれ聞かれるのではないかと思っていたが、テキパキと対処してくれただけで、何も聞かれなかった。
また僕が頼む前に、自らコンビニで下着を買ってきましょうか?と積極的に行動してくれた。
まあ、仕事だから慣れていると言えばそれまでだが、僕は、本当に助かったよ。何も言わない看護というのもあるのだと気づいた。
ありがとう、看護師さん!
でも、やっぱり、ちょっと恥ずかしかったな・・・
がんになってから、「お布施をすると気持ちが変わる」ことに気がつきました。現在「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」に毎月定額寄付をしています。いただいたサポートは、この寄付に充当させて頂きます。サポートよろしくお願い致します。