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主人公より輝いてる!悪役が印象的な映画5選

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『レオン』/ノーマン・スタンフィールド

製作年/1994年 監督・脚本/リュック・ベッソン 出演/ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン

正義の仮面を被る冷酷な男!

孤独な殺し屋と家族を殺された少女の交流を描いたリュック・ベッソン監督作で、殺し屋レオン役のジャン・レノも、少女マチルダ役のナタリー・ポートマンもブレイク。そんな2人に負けず劣らずの人気を博したのが、麻薬取締局の刑事でありながら麻薬密売組織を裏で牛耳るスタンスフィールドだ。冷淡で容赦ない彼は、自分のビジネスに不利益をもたらしたマチルダの父を家族もろとも殺害。そのことが、唯一生き残ったマチルダの復讐心に火をつける。というザ・悪役だが、ベートーヴェンやモーツァルトを愛し、スーツの着こなしにも異様なこだわりを持ち、鼻歌まじりに人を殺しまくる彼の狂気を、ゲイリー・オールドマンが嬉々として演じている。

『ダークナイト』/ジョーカー

製作年/2008年 製作・原案・監督・脚本/クリストファー・ノーラン 出演/クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マイケル・ケイン

強烈な悪のカリスマ!

悪がはびこるゴッサムシティで、バットマンことブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)が死闘を繰り広げるアクション大作。もちろん、主人公はDCコミックスの人気ヒーロー、バットマンだが、注目が集まったのはゴッサムシティを混乱に陥れたヴィラン、ジョーカーの存在。もともと人気の悪役ではあったものの、強烈な悪のカリスマを全身全霊で演じ切った故ヒース・レジャーに絶賛評が寄せられ、アカデミー賞助演男優賞にも輝いた。不気味なピエロのメイクに口が裂けたような傷跡、犯罪を楽しむ狂気に加え、実行に移す知性と冷酷さ。それらすべてにどうしようもなく魅了される人が、今も後を絶たない。

『ブラック・レイン』/佐藤浩史

製作年/1989年 監督/リドリー・スコット 脚本/クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス 出演/マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作

凶暴な佐藤はトラウマ級の衝撃!

NYで起きた殺人事件の犯人を逮捕したニック(マイケル・ダグラス)とチャーリー(アンディ・ガルシア)。だが、日本への護送中に犯人を取り逃してしまい、言葉も通じない国で奔走することに……。高倉健の出演や大阪ロケも話題をさらったリドリー・スコット監督作だが、この作品で最も高い評価を受けたのは、本作が遺作となった故・松田優作。ニックとチャーリーに護送されるヤクザの佐藤を演じ、これ以上ないほどのインパクトを放った。凶暴な佐藤に圧倒的な迫力をもたらしたのはもちろん、スタントなしのアクションも見事。日本刀を手にバイクに乗り、チャーリーに迫り来るシーンはトラウマ級の衝撃。

『ターミネーター2』/T-1000

製作年/1991年 製作・監督・脚本/ジェームズ・キャメロン 出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、ロバート・パトリック

液体金属型のターミネーターに度肝抜かれた!

のちの未来に起こる機械vs人類の戦いで、人類側のリーダーとなる少年ジョン・コナー。そんな彼を守るため未来から送り込まれたターミネーターと、彼を亡き者にするためにやって来たターミネーターの壮絶バトルが始まるシリーズ第2作で、ジョンを守っていたのはアーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターのT-800。もちろん、T-800の健気な奮闘も涙を誘ったが、ジョンの抹殺任務を請け負った液体金属型ターミネーターのT-1000に度肝を抜かれた人多数。自在な変形能力と擬態能力を駆使するT-1000が恐ろしくもかっこよく、演じるロバート・パトリックの鋭すぎる眼差しも強烈。鉄格子をくぐり抜ける際に持っていた銃が引っかかるというユーモアのあるシーンも印象的だ。作品自体、シリーズ最高傑作との呼び声が高い。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』/イモータン・ジョー

製作年/2015年 製作・監督・脚本/ジョージ・ミラー 出演/トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン

ビジュアルのインパクト度は悪役No.1!?

文明が崩壊し、資源が枯渇した終末世界で、孤独に生きてきた元警官のマックス(トム・ハーディ)。そんな彼の脅威として立ちはだかることになるのが、資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配する独裁者のイモータン・ジョー。傲慢かつ冷酷である一方、統率力に長けたイモータン・ジョーは、白塗りの顔にドクロを模した酸素マスクを装着しているなど、ビジュアルもなかなかのインパクト。一度見たら忘れられない風貌と故ヒュー・キース=バーンの怪演により、多くのファンを獲得した。ただし、女性を子作りの道具と見なすなど、女性の扱いは本当に最低。前日譚の『マッドマックス:フュリオサ』にも登場している。

文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
photo by AFLO


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