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介護保険だけで介護はできない

こんにちは!
介護ブログを書いているさえともです。

介護が必要になったら、介護保険のサービスだけで足りるのでしょうか?

今回は介護保険でのサービスではできないことやその場合はどうすればいいのかについてお話ししたいと思います。

介護保険サービスでできないこと

介護保険制度について「そもそもよくわからない」という方はこちらを参考にどうぞ。

介護サービスを受けるには要介護認定を受けますが、介護サービスをどのくらい利用できるかは認定結果によって異なります。

介護度によって使えるサービス量は「単位」という形で表されます。

例えば要支援1なら5,000単位、要介護1なら16,000単位というように利用できる単位数の上限が決められているのです。(わかりやすいように端数は切り捨て)

利用する介護サービスも単位で表します。
例えば要支援1でデイサービスに週1回行くと1ヶ月1600単位という感じです。

単位とは要するにお金と同じで、1単位約10円(サービスによって違います)くらいに換算できます。

介護保険でのサービスを利用するには、この範囲を超えないように利用する必要があります。
通常は適切な要介護認定が下りていれば、上限を超えることはありません。
もっとサービスが必要になれば、再度認定申請を行なって介護度を上げていけば良いからです。

ところが、もっとデイサービスで運動がしたい!と思っても、様々な制限(事業所の対応限度など)があるためにいくらでも利用するというわけにはいきません。

また介護度が重くなって、毎日様々なサービスを24時間利用したくても単位数をオーバーしてしまって利用できないということもあります。

他の公的サービスと一緒にはできない

介護保険と同様、医療保険や障害福祉にも同じようなサービスがあります。

65歳以上になると基本的には医療保険や障害福祉サービスより介護保険が優先となります

例えば、介護保険と医療保険で訪問看護やリハビリなど同一の目的で利用する場合には、どちらかの保険でしか利用できません。

このように介護保険と医療保険、障害福祉サービスはそれぞれに使い分けなくてはいけないのです。

ただし、末期がんや難病の患者さんなど特定の病気がある人は医療保険でのサービスを利用することができます。

また65歳以上でも障害のある方は、介護保険にはないサービスは障害福祉サービスを利用することが可能です。

介護保険と医療保険、障害福祉サービスを比べると、介護保険で利用できるサービス量は断然少なくなります。

65歳になるまで障害福祉サービスを利用していた人が介護保険に切り替わると、これまで受けていたサービスの量が減ったり、自己負担額が多くなるために、戸惑う方が多くいるのが現状です。

介護サービスが足りない時

それでは介護保険でのサービスだけで足りない時はどうすればいいのでしょう。

医療保険や障害福祉サービスで適用される部分があれば、そちらも利用しましょう。

それ以外は、インフォーマルサービスを利用することになります。
訪問介護でいうと、自費での家事支援サービスやボランティアなどの利用です。

残念ながら、介護保険でのサービスには様々な制限があり、介護のすべてを補うことはできません。

在宅での介護を続けていくには、介護保険だけに頼らずボランティアや有料サービスを利用しなくてはなりません。

それ以外にも、ご近所さんや町内会、民生委員など地域の協力も必要になってきます。

介護保険だけのサービスで、それ以外は一人で介護しようとすればいつか限界がやってきます。

可能であれば、家族や親族の協力を得ることも大切です。

「自費のサービスと言っても、お金は誰が出すの?」と思われる方もいますが、介護のお金は基本的には介護を受ける本人が出すものと考えましょう。

子や親族など経済的な支援ができる人がいれば、それに越したことはありませんが、自分の生活費や貯蓄を削って介護すると今度は自身の生活や老後が困難になります。

介護保険のサービスは万能ではありません。
魔法のように何でも希望を叶えてはもらえないのが現状です。

地域包括支援センターへ相談を

介護のことでわからないことや困ったことがあれば、まずは地域包括支援センターへ相談しましょう。

もちろん自治体の介護保険担当の窓口でも大丈夫です。

介護保険は複雑で、経験のない人にとっては未知の世界です。
まずは制度や利用できるサービスを知って、相談することをおすすめします。

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