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嫌いなものが多かったからフリーランスになった…のか?

まず最初に……。
わたしが企画・ストーリーを担当しているアイドルユニット「おんせんし」が全員曲をリリースしました……!いえーいぱちぱち! 爆発的な時間と熱量を費やして完成した楽曲です。ぜひ!

って、(いや〜、わたし声優さんとか詳しくないし、アニメコンテンツも、イケメンコンテンツもそんな好きじゃないし……)と思ったあなた。いやいや、温泉に入ったことがある人、いや、もはや風呂に入ったことのある人には、全員観ていただきたいのよ、ほんとに。

温泉マニアのプロデューサーをはじめとしたチームメンバーと一緒に作っている企画なのですが、まじで温泉の解像度が爆上がりするコンテンツなのです。これ、前も書いた気がするのだけど、そもそも温泉の泉質って10種類あって、それらがどんな組み合わせで湧いているかで、湯感触だったり効能だったり、特徴が違うらしいんです(詳しくは&正しくは、下の方に載せた、プロデューサーのnoteを読んで…)。泉質は、その土地の特徴によって決まるので、熱海には、塩化物泉と硫酸塩泉が混ざって湧いているよ〜とか、有馬には含鉄泉と塩化物泉が湧く湯があるよ〜とか、そんな感じで、土地によって泉質が決まっているそうなんですね。で、この10種類の泉質を擬人化したのが「おんせんし」で、「むかしは、湯の神一人で沸かしていた温泉を、湯の神一人では沸かせなくなって、自分を10人の泉質に分けて分身を生み出した」のが「おんせんし」……ということになっています(ちなみに音泉士と書いて、おんせんしです)。

キャラも良いんですよ……(手前味噌)。
たとえば、スーパー銭湯とかでも、たまに出会えるシュワシュワの「人工炭酸泉」ってあるじゃないですか。低温でぬるくて、泡がまとわりついてくるアレ。あれが天然で湧いているのが「二酸化炭素泉」って言うらしいんですが、あの低温でシュワシュワでぱちぱちはじけて、どこまでもまとわりついてくる泉質をキャラクターにしたのが「タンソ」。愛されたがりで、声が小さくて、めちゃくちゃまとわりついてきて、やや束縛気質の重めの男の子なわけです。

と、まあこんな感じでキャラクターが泉質に紐づいて生まれているから、温泉への解像度があがるあがる。

そんなふうに、温泉マニアPのアドバイスと、キャラデザイナーの観点を踏まえながら、10人をせっせと生み出す仕事などをしております。彼らのミッションは「場を沸かすことで、湯(YOU)を沸かすこと」なんですけど、各温泉地に出向いては歌を歌っていて……、つまり温泉地ごとにユニットが異なるアイドルグループなんですよ。いい企画だなぁ(手前味噌of手前味噌)。

キャラクターデザインは、やじまりちゃん。最高最高最高。

今回できた曲は、「おんせんし」のテーマ曲であり、各キャラの自己紹介ソングでもあります。

歌詞が、マジで愉快。社内の天才作曲家と、天才作詞家のタッグによって生まれております(私も一緒に作詞をしたり、主にキャラの観点で作詞に参加してます)。

ちゅっ!のノリで「治癒」って言ってみたり。
「オメェ、どこ温泉だよ?」と初めて聞くワードが出てきたり
血行いいかんじ だったり。

最後まで聞くと、なんだかありがたい気分になってくるような壮大な曲になりました。本当に、まじで、まじで、読んでくださっている方、一回でいいから聴いて…(涙)。

もしご興味わきましたら、プロデューサーの記事も併せてぜひ。

おんせんし、トンチキで愉快でファニーでインタレスティングなわけだけど(笑)、もっともっと広く届くように、いまいろんな作戦を練り練りしております。わたしのそばを通った時、なにか歌っているようにみえたら、それは「沸かせforyou」を歌っています。ってくらい、自分たちの仕事の曲なのに一生聴いてる。だいすき。ぜひ応援してください!

と、なが〜い前置き(宣伝)になっちゃった。
さてさて。今回の目次はこちらです。



嫌いなものが多かったからフリーランスになった?

姉と連絡を取り合っていたら、姉から「そういえば、職場の人にさえりちゃんの話をしていたら、どうして妹さんはフリーランスになることにしたの?って聞かれてさ、すんごい迷った挙句『嫌いなものが多かったんじゃないですかね』って答えたんだけど、合ってる?」と聞かれた。ふーむ。「嫌いなものが多かったから」かあ。合っているような気もするし、間違っているような気もする。

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