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ワンド6の虚構と栄光

皆さんこんにちは。
うらないの先生さてらです。

今日のお話はタイトルにあるウェイト版タロットカードのワンド6についてです。

この絵をよく見て下さいね

これはある生徒さんからの疑問です。
「先生、ワンド6の馬ってなんか変じゃありません?」

よく気がつきましたね。実はこの生徒さんは現役のイラストレーターさん。
カードを毎日見ているうちにこの絵の違和感に気付いたようです。

「どこが変だと思う?」
「馬の…身体があきらかにデッサンがおかしいのと馬の顔、というか目が何か…」

はい。実はこの馬【張りぼて】です。
馬の首の被り物をした人間が下にいて上に勝利の英雄となった若者を背に載せているのです。馬に布が被せられているのも、顔つきが他のタロットカードのものと違いずるそうな顔(馬らしくない顔)をしているのもこの馬が本物ではなく偽物の馬である理由となります。

このようにパレードなどで人間が馬の被り物や馬に似せてパレードを行うのは日本にも博多どんたくなどで見られますし、世界中で見られるようです。
私が見つけたのはウクライナの祭り【マランカ】と呼ばれるもので人間が美しく着飾った馬になるブコヴィナ地方の【ペトラシウカの馬】というものでした。

本物に馬に乗らず、パレードに参加する英雄。
そして彼の周囲には従者たちが控えていますが誰も彼の顔を見ていないのです。
そして極めつけ。背景の色はウェイト版タロットでは幸運や吉を示す黄色ではなく冷静さや思考を示す青なのです。
(絵を描いたパメラ・コールマンスミス女史の原画やタロットカードに関する記述がほぼ残っていない為考察でしかない事は承知しています)

◆張りぼての馬。
◆勝利の英雄でありながら前を見ていない若者。
◆馬の狡猾そうな笑み。
◆目を合わせない従者。
◆青い空は美しい色ですが単純な幸福を示さない。

【勝利】や【栄光】を示すワンドの中でもラッキーカードの一枚と呼ばれていますが実際はドロドロとした人間関係が垣間見えるようです。
このカードの前のワンド5は【身内の争い】を示すカードですから、狭いムラ社会の中で一人だけ英雄になってしまった若者への賞賛と同時に隠せない嫉妬、また馬に乗っていない若者は実際には馬に乗って戦場へ出ていないのかもしれません。
従者たちはそれを知っていてどこか冷めた目で周囲を見つめ、英雄と視線を合わせていないように感じる一枚です。

一見美しく何も不安も感じさえないカードですが裏に回れば嫉妬を受ける立場にある事や実力に見合わない勝利を手にしている可能性も示唆しているのですね。
特にこのカードの逆位置の解釈にはそうした裏の顔が見えてきそうではありませんか。

生徒さんの目の鋭さに驚かされました。
カードをこうして一枚一枚、じっくり見ていく事はカードの新たな面を引き出させます。
タロットとは絵解きという事がよく分るお話でした。

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